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日本初人工衛星ヲ阻止セヨ

おおすみ

日本初の人工衛星で、ソ連のスプートニク、米国のエクスプローラー1号、フランスのアステリックス

に次ぐ、世界で四番目の人工衛星ですが、その舞台裏には・・・・


『日本の宇宙ロケットはミサイルだ』

日朝新聞の朝刊の見出しを見て川糸教授は驚いた。

テレビの国会中継では、人民社会党がロケットの兵器転用について追求している。

『まずいことにならなければよいが・・・』

川糸教授の脳裏に不安が過ぎる。

嫌な予感は当たった。

国会の証人喚問に呼び出されたのだ。

「今開発しているという、Lロケットはミサイルになるのではないか?」

予期していた質問である。

「なりません。何故ならミサイルに必須の誘導装置が搭載されないからです」

残念だが、誘導装置はあきらめるしかない。さて、どうしたものか。


北京中南海の某所

「日本が我が中国より先に宇宙進出するのは許されない!」

「大丈夫です。誘導装置搭載の妨害に成功しました。これで我国が開発中の長征ロケットが

先に世界第四位の衛星を打ち上げることとなるでしょう」


数年後、1970年2月11日L-4Sロケット5号機により、日本初の人工衛星「おおすみ」

が打ち上げられた。

誘導装置なし、無誘導重力ターン方式という独自方式による世界第四位の快挙である。

そして、その2ヶ月後に中国は東方紅1号の打ち上げとなった。


日本は知らない間に、中国を出し抜いていたのである。

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