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HTV-R計画ヲ阻止セヨ


「醍醐参与、こうのとりはいかがですか」

この日、醍醐は先端ミッション研究センターを訪れていた。

醍醐は宇宙開発事業団を既に退職している。

現在は文部科学省宇宙開発委員会の参与として、視察中なのであった。

「これが、有人だったらなあ」

古巣の気安さから、思わず本音が出る。

何度も有人宇宙開発は断念してきた。自分がNASDAにいる間には実現できなかったことが、今でも無念でならない。

「実は、回収カプセルを搭載するプランが進んでいます」

「ほう、素晴らしいじゃないか」

醍醐は思わず頬が緩んだ。


HTV-R計画

こうのとり(HTV)には与圧部分がある。この部分を大気圏再突入カプセルにするのだ。

4人乗り、総重量10.5トン以上 開発費用300億


だが、この計画も数年後に消えた。

HTV-X計画

こうのとり(HTV)を大幅にコストダウンしたモデルチェンジ版の開発のため、HTV-R計画は

破棄されたのである。


「日本は300億も出せないのか・・・」

現在では醍醐は機密文書にも、ある程度触れられる立場になった。

日本の宇宙開発には様々な妨害があったことが、今では分かる。

今回の宇宙開発利用部会、宇宙開発戦略本部での決定にも、米国やその他反日勢力の暗躍が有ったのではないか。

醍醐は疑心暗鬼に陥っていく・・・

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