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第2章 【カイリの生い立ち】
俺はもともとこの町の人間ではない。
ちょうど10年前。
大学を卒業して就職先の転勤でこの町に引っ越してきた。
俺の地元はこの町のある県よりも南にある温暖な気候が有名な県だ。冬場にはスポーツ選手が毎年トレーニングキャンプに来るくらい暖かい。
そして俺の生まれた町は小さな港町。
人口が3000人ほどしかいない。
電車も通ってないし、信号機なんて指で数えるほどしかない。
しかし、昔からの漁師町の為、DNA遺伝なのか
この町の男の殆どが体格に恵まれている。
誇りにできる事は、テレビで筋肉を題材にした番組が毎年大会を開いているが、俺の先輩がその大会の完全制覇を成し遂げた数少ない人のうちの1人だということだ。
俺の町の男全員が大会に参加したら良い成績をおさめるだろう。
俺の生い立ちはここまでにして
次章からは波乱万丈な恋愛話が炸裂していく。
※第3章に続く