第1章 【はじまり】
俺の名前はカイリ
32歳、身長は180センチで顔もそこそこイケているほうだ。
現在はコンビニの店長をやっている。
俺がこの店に入社してからは強盗は未だに入ってこない。
剣道2段も所持している為、ウチの店に強盗に入る時はそれなりの覚悟をしてご来店してもらいたい(笑)。
そんな中で周りがどんどん結婚していき
そろそろ焦りも感じてきた。
しかし、そんな俺に最近やっと彼女ができた。
名前はユイナ。
3月に高校を卒業して、4月から専門学校に通い始めたばかりの18歳。
歳の差なんと14…
俺が老け顔だったら明らかに親子にしか見えないだろう。
もちろん職場のスタッフ含め、俺の上にいるオーナー夫妻、友人、俺の家族…誰にも話せてない。
とても胃が痛くなるような神経をはりつめた毎日。
絶対に見つかってはいけない不倫をしているカップルの気持ちさえ分かってあげれそうな緊張感。
唯一の救いとして、彼女が俺の立場を理解した上で愛してくれている事と、いつも笑顔でいてくれている事だ。
思い返してみると俺の恋愛は全てが井原の道だ。
神様がもし居るとしたら一発殴ってやりたい。
なんで俺だけ?
そう叫んでやりたいが
『お前が好きになる相手を間違えている!』
というキラーパスが飛んできた時に俺は立ち直れそうにないので、心の中だけで叫んでおこう。
これから少し昔話をするのだが
バファ○ンのような優しい心で聞いてほしい。
※第2章に続く