どこぞのアルプス
雲1つない青い空
十字路に佇む5歳児と犬
暇です
「ひーーーまーー」
シロガネと出会ってから早数刻
暇です
誰も通らない
暇過ぎて 私 死ぬ
「シロガネーあーそーボー」
ひーーーまーーな私は
シロガネの銀色も毛に埋もれ撫で回す
暫く堪~能してたら
毛が口に入った
「シロガネー毛が口に入ったー」
『ちゃんと毛繕いしている』
「うぉっ、シロガネが喋った。」
犬が喋った
『犬などの下等な存在じゃない狼だ』
「一緒じゃぁんー」
『違う』
「えー」
狼 喋った
ん?なら人に成れる?
「人に成れる?シロガネ」
『当たり前だ』
シロガネが一瞬光に包まれ
15歳位の男の子が立っていた
「シロガネ?」
『そうだが?』
シロガネは黒いブレザー系の服を着ていて
白銀の髪色でスポーツカットっという髪型
イケメンです( *・ω・)ノ
「ところで主?」
「なあに?」
「主の名前はなんだ?」
名前ーーーーっは!(;・ω・)
私まだ名乗ってないし
画面の向こうの人達に自己紹介してない
気付かなかった(。>д<)
「私は、リオンだよ」
前世の名前が高橋理苑
なんのでリオンです。
性別はーーー男の子?でした。
女の子だと思ってた。
糞女神の陰謀?意地悪?
死ねばいいし、消えてなくなれ
「主ーー主ーーリオン!!」
「っは!」
「大丈夫か?」
「あーーうん。大丈夫」
「これからどうするんだ?」
心配そうに尋ねてきたシロガネ
お兄ちゃんがいたらこんな感じかな?
「街に行って、ギルド?登録してー」
連結された馬車が見えてきた
「やった。足が来た」
「リオン、あれは奴隷業者だ」
奴隷か~
「シロガネ、合図するまで大人しくね。
あと今から兄弟だよ」
馬車が私ーー改めて僕の前で止まって
人の良さそうなおじさんが出てきた
「こんな所でどうしたんだ?迷子かい」
「父さんとはぐれてしまったんです」
シロガネが言う
「そうかい、街まで送ろうか?」
「助かります」
「お兄ちゃん」
っとシロガネを呼び両手を伸ばし抱っこ要求
ため息を吐きつつ抱っこしてくれた
「こっちに乗ってくれるかい?」
「わかりました」
馬車に乗り込んだ