表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あなたの虜  作者: 七緒湖李
本編
89/161

夢と現実

うーん、という声にシモンは目を覚ました。

まだ意識がぼんやりするなかうっすら目を開けると黒髪が見える。

これはコマリだと抱き寄せれば柔らかな地肌の感触が掌にあった。


彼女が裸で眠るわけもない。

まどろみが見せる夢か……。


夢と簡単に結論付けたシモンは、どうせならと滑らかな肌を思う存分堪能することにした。

ゆっくりと背を撫でてみれば温かい。

夢の癖にやけに生々しい。

背中からわき腹を経て膨らみにたどり着く。

やわやわと手の内で揉みしだくと柔らかく形を変える中心が硬く変化していった。


「……っ……」

夢の中のコマリは感じてくれるのか、彼女から熱のこもった息が漏れた。

息より甘い声が聞きたいとシモンに熱が入る。

目を開ければ瞳を閉じるコマリがわずかに呼吸を荒らげていた。

彼女は眠っているようだ。


夢ならば自分の都合のいいように見られればいいものを。

これでは反応がわからない。

だが夢だからこそこの先を続けてもいいのではないか。

そしてすべてを見てもいいのでは――。


そう思いついたシモンは体を起こしてコマリの体を覆う薄い布団を捲くった。

夜は明けているようだがカーテンを引いた部屋は薄暗い。

「仄かな明かりを」

己の声が現実じみていて少し驚く。

ぽうと灯る天井の明かり玉の下、張りのあるみずみずしい肌が浮かび上がった。

ああ、想像よりも美しい。

だがなぜ彼女の体に鬱血の後が幾つも見られるのか。


不思議に思いながらシモンは彼女に覆いかぶさると柔肌に唇を寄せた。

味わうと甘いとすら感じたまらず赤い痕をつけてしまう。

そうか、夢の中では既にこうして彼女を抱いていたのか。

ならば遠慮は要らないだろう。

眠るコマリの唇に口づけてそのまま首筋から胸へと移動する。


やはり甘いとシモンは先ほど以上に夢中になった。

「っ、……ん……ぁ……」

わずかに聞こえた声はコマリからあがったものだ。

意識はなくとも愛撫に反応し始めている。

もっと感じさせて目覚めさせれば、夢の彼女が普段より積極的になって、自分を喜ばせてくれるのかもしれない。

どうせ夢であるのなら大胆なコマリに誘惑されてみたい。


想像に、ぐわ、とシモンは燃え上がり、先ほど以上に彼女を愛していく。

「…っ、……ぁ…ン、何?……シモ……?」

少し掠れた声に顔をあげればコマリが目を開けていた。

眠そうに瞬く瞳は潤み、頬がほんのりと赤くなっている。

「起きたのか?」

「うん……なんか変な感じがし――っ、んん」

言い終わらないうちに彼女の唇を塞いでいた。


口腔で見つけた舌を絡めとり、まだ反応の鈍いそれを貪るように蹂躙する。

驚いたコマリが逃げようともがくのを抱きしめることで封じ、そろりと下腹部に手を這わせてその先に指をのばした。

ビクと震えるのに気づきながらもキスを深めて声を奪う。

「んー、っ……ん」


おかしい。

そろそろ夢のコマリがその気になってくるはずではないのか?

硬く閉じた蕾のような体はわずかに震える反応を見せるだけだ。

これではまるで男を知らぬような……――。

「……っ!!」

コマリが強張ったのを感じたシモンは反射的に体を持ち上げていた。

「……シモン……」

じわりと彼女の瞳に涙が浮かぶのを見て、手を離し飛び起きる。


「え?……現実、か?」

コマリに触れていた指先を見つめるがほとんど湿りを帯びていなかった。

「……なんでこんないきなり……シモンの馬鹿~、痛ぃ」

眦に涙を溜めたコマリが「痛い」と言ったことで、彼はやっとこれが夢ではなかったと理解した。

「すまない、コマリ。てっきりこれはわたしの夢だと――」

「?……夢?」

「ああ、コマリを抱きたいと思うわたしの願望が……――」


いや違う。

「昨夜わたしはコマリを?」

コマリの体に散る鬱血した痕は自分がつけたのではなかったか?

裸体に目を向けると視線に気づいたのか、彼女は恥ずかしそうに手で体を隠して身を捩る。

そのせいでシーツの汚れに気がついた。

サァ、とシモンの血の気が引く。


「コマリ、本当にすまない。寝ぼけていたとはいえ指を――傷つけてはいないか?ああいや、痛いと言っていたな」

怪我をさせてはいまいかと確かめようとしたら暴れられた。

「ちょ……やっ、大丈夫……や、やだ、大丈夫だからやめて!」

「うっ」

ドカとコマリの蹴りが腹に決まって、彼は呻き声と共に腹を押さえた。


「ぎゃあ、シモン。ごめん、ごめんなさいっ!」

「い、いや、良いのだ」

手をあげて首を振る。

鳩尾に入ったわけではないしそこまで強烈な蹴りではなかった。

「でもけっこう思いきり――あ、そうだ。痛いの痛いの飛んでけ~」

布団を体に巻きつけ起き上がった彼女の掌が優しくシモンの腹を撫でて離れる。

「痛いの痛いの飛んでけ~。まだかな?痛いの痛いの飛んでいけー。……どう?痛くなくなった?」


傍らで心配そうに自分を覗き込んでくるコマリの可愛らしさと、腹にそっと触れる掌の動きに違う部分が腫れていく。

気づいた彼女が見る間に真っ赤になった。

「な、な、なっ」

「先ほどコマリに触れていたときも半ば力をもっていたのだ。そのように可愛らしく腹を撫でられてはこうなっても仕方がない」

「撫でたんじゃなくてこれはおまじないなの」

「ああ、よく効いたぞ。コマリは名医だな」

言いながらコマリを抱きしめると体が強張ったのがわかった。


「そう緊張するな。昨晩の今朝では辛いだろう。なにもしないかわりに、また手伝ってくれないか?」

耳元に囁き彼女の両手に手を重ねる。

「て、手伝うって――」

昨夜は一度ではおさまらないだろうとの予想から、先に有り余る熱を放った。

コマリの手を借りて。

それを彼女も覚えているだろうに。


「だからわたしと一緒にこうして……」

「わわっ」

「恥ずかしいなら昨日と同じように目を瞑っておいで」

自分の肩にコマリの頭を押し付け髪にキスをする。

「本当にコマリは恥ずかしがり屋だ」

片手はコマリの手と一緒に動かしながらもう一方で頭を撫で、そのまま体に巻きつく布団を引き下ろすと背中に指を滑らせた。

ぴく、と体を震わせるのはくすぐったいのかそれとも別の意味か、シモンにはまだわからなかった。

もっと肌を合わせれば、息遣いや声、仕草などで彼女の快楽の深さを知れるだろうか。


「愛している、コマリ」

コマリに愛を告げ、疼きに耐え切れず簡単に爆ぜる。

手を汚す白濁にますますコマリは赤くなり、彼女の恥らう仕草を見ているだけで再び猛りそうになるのをシモンは何とか堪えた。

「湯を使うか」

「うぎゃぁ」

彼女を横抱きに抱き上げたとたん、先ほど腹を蹴られたときに似た、可憐さの欠片もない悲鳴が上がる。


「コマリはいつも元気だな。その悲鳴も聞きなれると楽しいものだ」

くすくすと笑い浴室へ向かう。

「し、シモ……降ろ、降ろして」

「昨夜は疲れて眠ってしまったコマリの体を拭っただけなのだ。汚れを落としたいだろう?」

「だから自分で!……え?体を拭った?」

「ああ、わたしがコマリを濡らしてしまったから――」

「わー!そこは思い出させないで!!っていうか、眠ってるわたしのこと……――じゃあ、ぜ、全部見ら、見ら……見られたぁ~」

「その前に見てるのだから問題ないだろう?……ああしまったな、これでは扉が開けられない」


手を空けるため、仕方なくコマリを下ろして扉を開けると、彼女は一人素早く脱衣所に入ろうとした。

が、つんのめったように膝をついてしまう。

「なんか痛い~~~」

「痛い?どこか痛めたのか?」

慌てて傍らに膝をつくシモンの視線を避けるように、両手で体を隠したコマリが睨んでくる。

「シモンのせいだもん」

自分のせいと言われて気がついた。


「加減はしたつもりだがあれほどきつ」

「わーーーー!」 

「まいのなら痛みは残るか」

大きな声で言葉をかき消されてしまった。

「真顔で変なこと言うな、エロ王子っ」

「昨夜はわたしに抱きついて甘えてきたというのに、素面に戻るとなぜこうも照れるのか。まぁそこもコマリの愛らしさではあるが」

よしよしと落ち着かせるように頭を撫でて微笑むと、むくれたはずの顔に赤みが差した。


「コマリがこのような状態ではやはり共に湯に入るしかないだろう。先ほども言ったようになにもしないから逃げないでくれ」

「いいの、一人で大丈夫だもん」

これでは同じことの繰り返しだと、シモンは有無を言わせずコマリを抱き上げると浴室に入る。

そして恥ずかしがる彼女を隅々まで丁寧に磨き上げ、腕に抱いたまま湯に浸かった。

当然コマリはご立腹で口をきいてくれなくなったが彼は大満足だった。 


湯をすませた後もコマリを膝に抱いて彼女の髪を乾かし、頬や指先など触れるすべてにキスをした。

気持ちが溢れてどうしようもない。

コマリにそう告白すると一瞬困った顔をしたが、その後眩しいくらいの微笑みと「愛してる」の言葉をくれた。

思わず見惚れたシモンは、こみ上げる嬉しさから彼女を抱き潰したのはいうまでもない。










「シモン様、何か良いことでもございましたか?」

執務室で手にした決裁書類へ目を通してたシモンは顔をあげた。

「わかるか、テディ」

ぱぁと顔を輝かせる主の様子にテディは苦笑を否めなかったらしい。

「鼻歌でも歌いだしそうなご様子でございましたから。コマリ様となにか?」

「うむ、コマリがどうしようもなく可愛いのだ」

「それはいつも伺っておりますが」


「違うぞ、あの可愛さは日毎夜毎にどんどん増していくのだ。だから同じ可愛さではない。笑った顔も怒った顔も拗ねた顔も喜んだ顔も何もかもが愛らしくて、もうどれだけ可愛がっても足りないくらいだというのに、声や仕草まで甘くわたしを魅了する。それにコマリは肌まで甘いのだぞ」

「は?……だ、でございますか?」

「そうだ。これまでそのようなことを思った相手などなかったが、コマリの柔肌は滑らかで美しいうえ、味わうと甘いと感じるのだ」

テディはなにやら考えるように沈黙している。

「一度口づけるとやめがたく思うのはあの甘さのせいかもしれないな。これでは今晩、耐えることができるだろうか?」


痛みを訴えるコマリを己の欲望に任せて連日抱くことはできない。

手伝ってくれと頼めば、昨夜や今朝と同じようにまた手でしてくれるだろうか。

ううむ、とシモンが考え込んでいると、テディが「シモン様」と声をかけてきた。


「差し出がましくも申し上げさせていただきますが、薬湯はお飲みになっていらっしゃるのですか?」

「ん?」

「シモン様とコマリ様はまだご結婚あそばされておりませんし、ご懐妊となるといろいろ問題が……それとも婚儀の準備を進めさせていただきましょうか?」

「以前も言ったが婚儀はまだだ。コマリを狙う輩を捕らえておかねば、コマリだけでなくいずれ生まれてくるわたしたちの子にも危険が及ぶかもしれないのだぞ」

「では――」

「薬湯、な」


先ほどとは打って変わって浮かない顔になったシモンは、手にあった資料を机に放る。

愛する者を抱くのになぜ不妊となる煎じ薬を飲まなくてはならないのか。

「昨日までおまえは忙しそうであったしエーヴァに言って用意させた。数日前から飲んでいる」

「さようでございますか」

シモンの本音としては二人の子を早く見たかった。

けれどコマリを付け狙う者がいる限り未来を安心して過ごせない。

世継ぎの問題もあるからかマッティなどの父王につく臣からは、「お早くご結婚なされませ」とせっつかれているが、不安が残るいまはまだ婚儀も子も待つべきなのだろう。


「昨日の舞踏会があのような形で終わったからな。わたしとコマリのことを祝福しない者がいるらしいと、口さがない者が言い始めるだろう。強引に婚儀を推し進めてそのような話は払拭すればどうかと申し出てくる臣がいそうだな」

「例えばマッティ魔法長官ですか?」

「そうだ。あれは特に父上と母上優先に物事を考えるからな。二人が楽しみにしている世界旅行を早くさせてやりたいと思っているだろう。たいした忠臣であるが、コマリが狙われているとわかっているのか」

「今日までコマリ様に何も起こっておりませんから」

「相手は用心深く慎重で、じっくり策を練るタイプだろうと言ってあるのだがな。おまえもマッティに何か言われても右から左に聞き流しておけ」

「心得ております」

にっこりと笑うテディは時おり年配の臣ですら笑顔でいなしている。

良くも悪くもできた側近だった。


「薬湯のほうは今日からおまえに頼む」

「はい」

「それで――ペッテルの様子はどうだ?何か報告を受けているか?」

「わたしがじきじきに今朝、魔法使い塔へ出向いてまいりました。本日午前中はリクハルドが見張りということで彼によると、昨夜はペッテルを心配する同僚が押しかけ、なぜかどんちゃん騒ぎとなったということでした。わたしも部屋を覗いてみましたが魔法使いたちが床で雑魚寝状態で――昨夜からの見張りのトーケルは、ペッテルを元気付けるために自分が始めたことだからお咎めは自分だけにと」

話を聞くシモンに笑みが浮かぶ。


「トーケルらしいな。別に咎めるつもりはない。心配して仲間が集まってくるなど、これまでのペッテルがどんな人物であったかわかるな。昨夜はヴィゴに疑いをかけないためか、彼に惚れ薬を譲ってもらったことを黙っているつもりだったようだし――これがすべて計算でいい人間を演じているならたいした役者だが。テディ、おまえはペッテルをどう見る?」

「いい人を演じて周りに好かれることなど簡単です」

「おまえは得意そうだな」

「恐れ入ります」

褒めたつもりはないのだが。


「ではテディはペッテルがそのような男だと?」

「いいえ、あれはただのエロガキでございましょう。艶本を抱いてニヤケ顔で寝ておりました。ついでに申し上げれば女性の名を呼んでおりましたよ。トーケルによれば城下にある人気店の一番人気の女性だろうと――自分の置かれている立場をまだ実感しきれていないのでしょうが、あまりにしまりのない顔で寝ていましたので、少々苛立ちが募り踏みつけてまいりました。まだまだわたしも気持ちの制御ができない未熟者です」

眠るペッテルを踏みつけたと聞いてシモンは吹き出してしまった。


(よっぽど幸せそうな顔で寝ていたとみえる)

仲間が自分のために集まってくれたなら、それだけで心強く嬉しかっただろう。

(だがまだペッテルが白と決まったわけではない)

昨夜はコマリに私情を挟めないと言ったのに、憎めない彼を犯人と思いたくないのかどうも甘い対応になっているようだ。

いかんなと思いながらシモンはこめかみを掻く。


「一昨日コマリが一時行方を眩ましたただろう?」

突然話題が変わったせいかテディが戸惑いを孕んだ様子で返事をした。

「はい、王宮内を一人で散策なさっていたと伺いました」

「どうやらコマリは迎賓塔へ行っていたらしくてな。丁度騎士団の見回りの時間とかち合って、オロフに見つかりそうになったため貯蔵庫に隠れたのだそうだ。そこに怪しい人物が来て惚れ薬の入った木箱を開けていたと――ただ騎士団に見つからないように筵を被っていたため、相手のことは見ていないようなのだ」

話を聞くうちにテディの顔色が変わっていった。


「不審者と鉢合わせに?よくご無事でございました。それにしても一昨日はそのようなことを一言もおっしゃらなかったようですが」

「惚れ薬を入れた瓶が目当ての盗人だと思ったらしい。舞踏会で配るものだったこともありそこまで重要視していなかったのだ。だが昨夜の騒ぎで貯蔵庫に来た人物が惚れ薬に毒を入れた犯人ではと思ったようだ」

「確かに怪しくはありますがコマリ様が勘違いなさったように、瓶が欲しかっただけということもございますね」

「であるな。ともかく盗人はコマリが貯蔵庫に隠れていた時間、迎賓塔にいた人物である可能性が高い」

「オロフをはじめ騎士団が見回りをしていたのなら、不審者があれば声をかけているはずです。オロフを呼びましょう」

シモンが頷くとテディが大股で部屋を出て行った。


一昨日、迎賓塔で舞踏会の最終準備をしていた人間はいったい何人いただろうか。

そしてコマリが騎士団に見つからずにいられたように、犯人もうまく姿を隠していたとしたら。

(おそらく怪しい人物など誰も見ていないな)

ふぅと溜め息をついたシモンは机に肘をついて拳を額に当てた。

「浮かれてばかりはおれないな」

コマリを狙う暗殺者に始まり、不審者や舞踏会での騒ぎ……これ以上まだ何か起こるということはないだろうか。 


――カッレラは争いもなく豊かで住みやすい王国だから恐れずとも良い。


こちらに戻る前コマリに言ったはずが、昨夜のことでどれだけ彼女を不安にさせただろう。

キクオとカンナにコマリを守ると、そしてコマリの両親の墓前で必ず幸せにすると誓ったというのに。

握る拳に力が入った。

コマリとの未来を、幸せを守ってみせる。

シモンに浮かぶのは決意の表情だった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ