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あなたの虜  作者: 七緒湖李
本編
74/161

青い封筒

「あ、これってたぶんシモンが処分するって言ってた封筒だ」

皺くちゃになった青い封筒に見覚えがある。

見れば表に拙いひらがなで「こまり」と書かれていた。

「わたし宛?」

「シモンからの手紙?もしかして愛の告白でも書いてるんじゃないの?」

横から封筒を覗き込んだジゼルがからかうように言ってくるのを小鞠は苦笑で受け流し、シモンは読まれたくないのかもしれないと思ったが、結局は誘惑に負けてしまった。


糊付けされたそれを開けるためはさみを探そうと首をめぐらせれば、素早くドリスがペーパーナイフを差し出してくる。

ライティングビューローから持ってきてくれたらしい。


「ありがとう」

「いいえ――……あぁ、わたしの一番はマーヤのはずなのに、コマリ様ったらなんてドストライクな可愛らし――」

「な、何でもありませんっ、コマリ様。ドリスはたまに妄想の国へ旅立つ癖がありまして……ね、サデ?」

ドリスの口を掌で塞いだスサンが笑顔でサデに同意を求めると、彼女も慌てたように「妄想です、妄想」と頷いている。


「あなたたちはもう……申し訳ございません、コマリ様。少し落ち着きがないところもございますが仕事は速く正確ですので」

「え?うん。こういう方が楽しくて好きよ、わたし。だからあとで叱ったりしないでね、エーヴァ」

先に釘を刺してみれば彼女は一瞬言葉を飲み込んで、次いで「かしこまりました」とどこか諦めたような返事をくれた。

呆れ顔ともつかない表情をしていた彼女の顔が、しばらくあって苦笑に変化する。

お堅いイメージだけれど話の通じない人ではないらしい。


小鞠はペーパーナイフで封筒を開けた。

便箋が一枚入っていて広げてみると――。


『こまり いつも あいしている』


封筒の宛名を同じたどたどしい文字であったがちゃんと読めた。

元々この手紙はシモンのカバンに入れてあった。

そしてカバンは、シモンとの別れを選んだときに手渡されたカバンだった。

(もしかしてこれ、お別れの手紙のつもりで書いたのかな?いつもってずっとってこと?)


シモンを呼び止めていなければ、お互い別れを受け入れていたはずだ。

なのに愛していると言ってくれていたのか。

手紙を見つめる小鞠は目頭が熱くなってくるのを感じた。


「知ってる単語だけ書いて……もう、シモンってば手紙までシンプル……」

一番最初に小鞠という文字を覚えたいと言ってくれた。

そして愛の言葉を教えてと言われた。

(どうしよう。感動で泣けてきた……)

ぽろぽろと涙が溢れさせた小鞠に周りがぎょっとなる。


「ちょっとどうしたの、コマリ!?」

「うん、なんか嬉しくて」

涙を拭いつつジゼルに言った。

だって魔法石をシモンに返すつもりだったのを彼は知らなかったはずで、それなのにわざわざ日本語で書いてくれた。

いつでもシモンは自分に近づこうとしてくれる。


「よっぽど素敵なことが書いてあったのね」

「シモンにいますぐありがとうって言いたい」

「じゃあ会いに行けばいいじゃない」

「でもお仕事中だから」

「ちょっとぐらいいいんじゃないの?お礼言ってすぐ戻ってくれば」

「い、いいのかな?」


でもシモンが執政塔のどこで仕事をしているか知らない。

エーヴァに連れて行ってといえば大丈夫だろうか。

(なんとなく「ご公務の邪魔をなさってはいけません」って怒られる気がする……)

そこへトントンと扉がノックされ節をつけた声が聞こえた。

「こーまーりーちゃーん、あっそびましょ~。あーけーてー」


呼びかけに、ぷ、と小鞠が吹き出し、ジゼルが「スミトったら」と呆れ顔になる。

扉を開けに向かおうとしたら、一番扉に近かったサデがすぐに扉を開けに行ってくれた。

(素早い……エーヴァのいうとおり仕事ができるんだなぁ)

それにしてもこんなふうに先回りして何でもやってくれちゃったら、動かなくなって太る気がする。

テーブルにあるお菓子や軽食を見つめた小鞠は食べすぎたと後悔した。


「あ、おいしそうなもんがたくさん並んでるなぁ。お茶の時間やったんか。ボクもまぜてもうてええ?」

澄人を先頭にどやどやと人が入ってくる。

「おまえ……何しにここへ来たんだ」

「いや、だってなぁ、オロフ君。こんな可愛い女の子がたくさんおる部屋なんてパラダイスやし、ちょーっとくらい至福の時間過ごしたかて――ひっ!ま、また目がすわってんでオロフ君。冗談やんかー」

オロフと並んでグンネルが、そして最後にゲイリーが続く。


エーヴァ以外の侍女が落ち着かない様子になったことに小鞠は気づいた。

どうやらこちらの世界の美醜の基準は小鞠と同じらしく、彼女たちは男性陣をちらちらと窺っているようだ。

(やっぱり女の子。おっとこまえには反応するんだな~)

それぞれタイプの違うイケメンだもんね。


「スミト、ジゼルの顔がすごいことになってるよ?いいの?」

グンネルが澄人をつついた。

「ん?ジゼ?うわっジゼルおったんかいな」

「いたわよ、悪い?」

「コマリ、目が赤い。泣いていたのか?」

周りの会話は完全にスルーしてゲイリーが小鞠に目を向けてくる。

皆の視線が集まったため彼女は慌てて首を振った。


「嬉し泣きだから――ってあれ?みんなにゲイリーさんの言葉が通じてる?」

澄人やジゼルそれにオロフだけでなくグンネルと侍女たちも、ゲイリーの台詞に反応したように見えたため、小鞠が尋ねると彼はすんなり頷いた。

「ああ、シモンが言葉がわからないと不便だろうと魔法石というものをくれた。コマリたちから感じていた魔力の塊の正体がやっとわかったな」

「あ、これジゼルの分な。なんや持ち主認定儀式みたいなんがあるから、グンネルちゃんにやり方教えてもらい。とりあえず、ボクが通訳するからこっちおいで」

澄人に近づいたジゼルが彼の頬を抓って、おかしそうに笑っているグンネルと部屋の端へ移動する。


「コマリ、手首にある魔法石を貸してもらえるか?紐のままでは切れてしまうとシモンが気にしていた。ここに石を嵌めてブレスレットにする」 

近づいたゲイリーに、小粒の宝石埋め込みアラベスクのような模倣を彫りこんだ細身の腕輪を見せられた。

(また高そうなブレスレットだなぁ)


紐でいいのにと思いつつ、左手首の魔法石を外そうとしたが。

「無理やり手に通したのか?何か切るものを――」

「こちらをどうぞ」

スサンがはさみを取って飛んで戻ってくるとゲイリーに手渡す。

今のは本当に早かったよ、スサン。

肝心のゲイリーは気づいていないのかなんなのか、顔色を変えもしないから何を思ってるか全くわからないけど。 


ゲイリーが腕輪に石を嵌め込んでいる間に、今度はオロフがコマリに声をかけてきた。

「コマリ様、シモン様が部屋にこもりきりより王族塔の周りを散策されてはどうかとおっしゃっておりました。いかがなさいますか?護衛にはわたしの他に彼らがつきますのでご安心ください」

今朝、シモンの護衛のはずのオロフが自分の護衛になると聞かされた。

慣れ親しんだ者のほうがいいだろうということだったが、なぜ自分に護衛が必要なのか小鞠はちっともわからない。

日本でも要人はSPをつけていたりすると頭ではわかっていても、彼女はやっぱりまだ自分の立場を実感しきれていなかったのだ。


澄人やゲイリーも腕が立つらしいことは以前見て知っている。

(二人はわたしのお抱え魔法使いって名目だけど、護衛も兼ねてる?)

ピンときてその考えは間違っていないように思えた。

(じゃあわたしの護衛は常に三人ってこと?あ、グンネルは?)

魔法使いである彼女が騎士であるオロフのように腕が立つとは思えない。

おそらくは魔法使いとして優秀であるということだろう。


「彼らって今ここに来た人たち全員だよね?なんかすっごく物々しいんだけど」 

決定事項ですとばかりに聞く耳を持ってくれず、にっこり笑うオロフのあとにエーヴァの声も続いた。

「コマリ様、わたしたちも侍女としてご一緒に参ります」

「え?そんな大所帯?ちょっとお庭の散歩するくらいで大げさでしょ」

「いいえ、コマリ様は次期王妃様となられるお方なのですから、これでも少ないくらいです!」

そ、そうなんだ。

じゃあ王様や王妃様って大名行列みたくなってんのかなぁ?


「あ、そうだ。ねぇエーヴァ、お散歩の前にシモンのところへ行っちゃだめ?」

「何か大事な用事でもございますか?」

「手紙のお礼を言いたいなーって……ダメかな、やっぱり」

「コマリ様、シモン様はこの一ヶ月ご不在でしたしお仕事が山積みのことでございましょう。今晩、こちらにお戻りになってからになさってはいかがですか?」

やんわりとした言葉であったが思ったとおりの返事に、小鞠は「ですよねー」と内心突っ込みながら、シモンの手紙に視線を落とす。


「わかった。んと、じゃあお散歩に行こうか。残ったお菓子とかバスケットに詰めて持っていこう。あと飲み物なんかも持って行かなくちゃね。すぐに用意してくれる?」

「かしこまりました」

侍女たちがそろって部屋を出て行くのを見てから小鞠はグンネルへ目を向けた。

丁度、ジゼルの魔法石を首飾りとしてつけ終えたところだ。


「グンネル、大事な物をしまっておける箱なんてある?」

「箱ですか?」

「えっとね、わたし以外の人に見られないようにする宝箱みたいなのって魔法で作れるかな?シモンにもらった手紙、しまっておこうと思うの」

青い封筒を見せるとグンネルは笑顔になって、

「お任せください」

と頼もしく頷いてくれた。


「そう、じゃあすぐに作ってきてもらっていい?」

「え?いますぐですか?」

「だって失くしたらって心配だし」

しゅんとしてみせると彼女は「わかりました」と慌しく部屋を出て行く。

その瞬間、小鞠はフと口元に笑みを浮かべた。


「小鞠ちゃん、悪い顔になってんでー?なんやのん、このメンバーだけ残すって」

頭をかきつつ澄人に問われ彼女はしたり顔のまま残った四人を見つめた。

「だってぞろぞろ皆を引き連れてお散歩って大げさでしょ?澄人さんたちだけでいいもの。ってことでいまからシモンのところへ案内して、オロフ。そのあとは王宮探検のナビ……案内役もお願い」

オロフは一ヶ月小鞠を見ていただけあって、彼女の性格を理解しているのか苦く笑いながらも、「了解しました」と頷いてくれた。


澄人とジゼルも可笑しそうに笑っていて、ゲイリーだけがやれやれという表情でブレスレットを差し出した。

「君の専属魔法使いとなったせいで振り回されそうだ」

「お部屋でおとなしくしてる淑女なんてガラじゃないんです。わ、ブレスレットが縮んだ」

「コマリ専用で外れないよう魔法がかかっているそうだ。この世界の魔法はすごいな。常識外れもいいところだが、これこそ本当の魔法というのだろう。興味深い」

「なんやゲイリー、ボクと一緒のこと思てたんかいな。こっちの魔法使いに混じって勉強さしてもらいたいわ。シモン君に頼んでみーへん?」


無言で澄人を見ただけのゲイリーに澄人は困ったような顔になる。

仲直りしたくてカッレラに残ったんじゃないの、と小鞠は内心首を傾げた。

(素直じゃない上に不器用な人だったんだなぁ、ゲイリーさんって)

だから余計に二人の仲がこじれちゃったんだろうか。


彼女はシモンからの手紙をとりあえずライティングビューローにしまって、四人を振り返った。

「お抱え魔法使いの二人を王宮魔法使いの元で修行させてほしいっていう、シモンに会う口実もできたしエーヴァたちが戻ってくる前に行こっか」


そうして意気揚々と執政塔に向かったはずの小鞠は、数分もすると失敗したと内心呟いていた。

(ドレスって目立つんだー。そうだよね、王宮で働く人がドレスを着てるわけないか)

スカートの後ろを引きずらないように、ジゼルに持ち上げてもらっているからなおさら人目を引く。

(しかも一緒にいるこのメンバー、美人とイケメンばっかだった……)


まだ自分のことはシモンの愛魂相手だと知られていないようだが、ドレスのせいでどこぞの貴族と思われでもしたのか、すれ違う人が皆道を空けてくれるうえ、男性はジゼルにそして女性はそれぞれの男性に目を奪われる。

(大名行列じゃないけど、下に~、下に~って聞こえてきそうだなぁ)

もしくはモーゼの海割れの奇跡とか?


どこを歩いてもこんな調子では、自分がどこに向かったかエーヴァやグンネルにはすぐにわかってしまうだろう。

ともかく彼女たちに探しに来られる前に逃げようと、小鞠は執政塔にあるシモンの執務室へ入るなり、シモンへ書類を届けに来たテディをつかまえた。


「テディ、お願い。普通の服を大至急用意して!」

「は?服でございますか?」

「ドレスなんて目立つ格好で王宮の探検はできないでしょ?エーヴァやグンネルをせっかく撒いてきたのにこれじゃ意味がなくなっちゃう」

「撒いてきた……のですか?」

一瞬笑ったように見えたテディだが、すぐに表情を改めてシモンへ伺うような視線を向け、主が頷くのを見ると「では急ぎお持ちいたします」と部屋を出て行った。


「オロフ、そういえばわたしたちも異世界に着いて間もない頃、コマリに逃げられたことがあったな?」

「はい。それぞれに仕事を言いつけて学び舎へ……今日も同じ手を使っていらっしゃいました」

執務机を離れて小鞠に近づくシモンが腰を抱き寄せ瞳をのぞきこんでくる。

「わたしと片時も離れるのが嫌だと、会いに来てくれたのかと思えば王宮の探検か。せめてこの四人は側につけておくように頼む。昨晩の森喰――森の守護者のように妖精に懐かれ、攫われてはかなわない」


「森喰いに懐かれた!?――のですか?」

ぎょっとしたようなオロフに、澄人たちは不思議そうな顔をしている。

「なんやねん、森喰いって」

オロフの説明を三人が聞いているのを確かめ、小鞠はそれでも話を聞かれないようにと用心して、シモンを部屋の端へ引っ張った。


「どうしたのだ?」

「ちょっと聞かれるのが恥ずかしいから。んとね、手紙見ちゃったの」

「手紙?」

「シモンが処分するって言ってた青い封筒の手紙。部屋に落ちててわたし宛だったからつい――勝手にごめんなさい」

「ああ、あれか……側にいれば伝えられるものだから、わざわざ渡さずとも良いと思っただけだ。別に見てもらってもかまわないぞ。意味は通じたか?」


耳元に唇を寄せたシモンが「愛していると書いたのだぞ」と囁くのがくすぐったい。

「読めたから大丈夫。でね?あの、ありがとう」

「うん?」

「日本語で書いてくれてたし。なんかね、すごく嬉しくてシモンに早くお礼を言いたくて――お仕事の邪魔って思ったけどいてもたってもいられなかったっていうか。向こうじゃメールとか電話とかできるのに、こういうところがちょっと不べ、ぅぐっ」

シモンに強く抱きしめられて小鞠は息を詰まらせた。


「すまない、嬉しくてつい力が。ああコマリ、わたしに会いたくていてもたってもいられなかったと言ってくれたか?コマリからこのような言葉を聞く日がこようとは。あちらにいたときはいつもコマリが目の届く範囲にいたのにカッレラではそれが叶わないだろう?コマリに借りたアルバムを見て気を紛らわせていたら、仕事が進まないとテディにアルバムを取り上げられてしまうし……仕事を放って会いにいこうかと思っていたのだ」


シモンがクゥーンと鼻を鳴らす大型犬に見えた小鞠は、手を伸ばして金髪の頭を撫でながら微笑んだ。

「シモンがお仕事しないと困る人がいっぱいいるんでしょう?」

「それはそうだがこうも会えないのは――せめてコマリの午後のティータイムぐらいは、わたしも共に過ごせるようにできないのか。後でテディに調整するよう言ってみるか」

「もー、テディを困らせるでしょ?あ、そうだシモン。澄人さんとゲイリーさんがね、こっちの魔法に興味があるんだって。王宮魔法使いの人たちと一緒に勉強ってできないのかな?」


甘えるように小鞠の頬にキスをしていたシモンが、その台詞に考える仕草を見せて顔をあげ、彼女の背後に向かって声をかけた。

「リクハルドたちも地球の魔法を見たいと申していたし互いに学びあえばどうだ?王宮を探検すると言うのであれば、王宮魔法使い室へ寄ってリクハルドたちと合流し、まずは魔法使い塔へ行けばいいだろう」

「そんな簡単にオッケーでるんや。やー、やっぱシモン君は話早ぉてええわ」

くり、と小鞠が後ろを振り返れば全員がこちらを見ている。


(い、いいいつから見てたんですか!?)


いちゃいちゃを人に見られたと赤くなりながら小鞠がシモンを押しのけると、

「今更やでー、小鞠ちゃん。見せ付けてくれるわ」

と澄人に笑われた。

「シモン、皆が見てるってわかってたなら……」

「いいや、わたしもいま気がついたところだぞ?」


笑って離れるシモンを見つめ小鞠は口を尖らせる。

嘘つきは閻魔様に舌を引っこ抜かれるんだからね。

こう言ったところでシモンに閻魔様は通じないだろうと彼女は言葉を飲み込んだ。




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