表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
NIXE  作者: 七賀ごふん
zwei

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/26

#1



時間は緩やかに流れる。

また一枚カレンダーを捲り、小さく息をもらした。


そうだ。泉純さん元気かな……。

彼女の方も、あれから音沙汰無し。仕事で忙しいと思うので、何となくこちらから連絡するのを躊躇ってしまった。でもいつも謎の焦燥に駆られて、彼女の存在を想起させる。

意を決してスマホを取り出した。アドレス帳を開いて名前を探す。元村だから、ま行の一番最後……。

画面をスクロールしたその時、前方に影が見えた。

大きくはない。むしろかなり小さい。地面に屈むようにして、誰かが蹲っていた。

人通りもない夜遅くだ。スマホを仕舞い、慌てて駆け寄る。

「大丈夫ですか?」

柵を片手で掴み、腹部を押さえている。若い女性だとすぐに分かったが、その顔を見て驚いた。

「あなたは……」

思わず頭の中が空っぽになるが、女性が苦しそうに呻いたことで我に返った。

「いたた……」

「どうしました?」

何だろう。発作か何かか、まさか通り魔に刺されたとか?

焦りのせいで少々突飛な推測ばかり浮かんでしまう。ところが、女性が言ったひと言で全てを悟った。


「……じ、陣痛が始まっちゃって」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ