屋上の代わりに
登場人物:迅: 真面目で論理的、愛情表現が苦手な数学の得意な男子。大橋くんに数学を教える役割。大橋: 人の表情をよく観察し、数学が得意で地頭が良い男子。よく笑う。
崎津高校の2年4組。
迅と大橋は仲良しで、屋上が使えないため、放課後には学校の裏庭にあるベンチで過ごすのが習慣になっていた。
迅は数学が得意で、大橋にそれを教えていた。
最近、迅は大橋がクラスメイトの女子と話しているのをよく見かけて、少し不安になっていた。
大橋がその女子と楽しそうに話すのを見るたびに、迅は自分の心がざわつくのを感じていた。
心が締め付けられるような、チクチクするような痛みに苦しんでいた。
これを嫉妬とでも言うのだろうか…
僕はそれを大橋には言えずにいた。
ある日の放課後、迅はいつものように数学の問題集を取り出して待っていたが、気分が落ち込み、少し冷たく振る舞っていた。
大橋がやって来ると、迅はいつものように笑顔を見せることなく、問題に集中していた。「どうしたの?最近元気がないね」と、大橋が心配そうに訊ねた。
迅はしばらく黙っていたが、ついに我慢できずに「君が他の人と話していると、なんだか僕が取り残されているように感じるんだ…」と吐露した。
大橋はその言葉を聞いて、すぐに理解した。大橋の目に嫉妬心を抱く迅の姿が、彼の心に響いた。
大橋は少し考えた後、迅の肩に手を置いて、「君が僕にとってどれだけ大切か、わかっているよ」と優しく言った。
次の瞬間、大橋は迅を優しく抱きしめた。
その温かさに、迅は驚きながらも心が落ち着いていくのを感じた。
大橋の声が、柔らかく、でも確固たるもので聞こえた。
「大丈夫、迅くんは僕のものだよ。誰よりも大切な存在だよ。」迅はその言葉に感動し、心の中の不安が少しずつ解消されていくのを感じた。
彼は深く息を吸い、少しずつ笑顔を取り戻した。
「ありがとう、大橋くん。そう言ってもらえると、すごく安心する。」その後、二人はいつものベンチで数学の問題を解きながら、互いの気持ちを理解し合う時間を過ごした。
嫉妬心も少しずつ解消され、二人の関係はさらに深まり、友情と信頼が強くなっていった。
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