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「はぁ、三週目も面白かった」


私――野村マコは、余韻たっぷりの恍惚とした吐息と共に充足感を覚えながら、最新型のゲーム機を置く。


ゲーム内にダウンロードされたデータは、今流行りの恋愛シミュレーションゲームのひとつである、『ドロシー』である。


正直私はこれまで恋愛ゲームには興味がなかったのだが、親友に熱く強く勧められたことがキッカケで、生まれて初めてこの手のゲームに手を出した。


『ドロシー』をプレイし始めた当初の頃、恋愛物のゲームに手を出していなかった所為でゲームシステムに多少の新鮮さと困惑、そして不慣れさを覚えていたのだが、気が付けば毎日毎夜のめり込むほど、没頭してしまい一週目、二週目だけではなく三週目までしてしまうほど、嵌まってしまっていた。


一週目の攻略相手は、一番難易度の低く――でも実は面白いところがある、胡桃割り人形をモチーフとしたキャラクター。


二番目に攻略の的となったのは、大人の色気が溢れるオペラ座。


今しがた攻略し終えた三週目は、鏡の国のアリスの要素がふんだんにあしらわれた双子である。


ゲームの元々が人気ライトノベルである所為か、特別アニメに詳しくない私でも一度は聞いたことのある……聞き覚えのあるボイスが聞こえてきたことから、相当有名で豪華な男性声優さんが使われている。


実際、このゲームを勧めた親友も、とある人気声優のファンなのか、おっかけなのだろう。その人目当てにゲームを始めたらしいのだが、見事に『ドロシー』に嵌まり、原作を購入し愛読するまでに至っている。私はゲームを初めてまだ全てのキャラを攻略したというわけではないので、ネタバレ防止のため、このゲームの全ての内容を網羅するために原作書籍の購入を意図的に避けている。


……とはいっても、コミカライズした漫画の方はキチンと購入し、勿論熟読しているのだが、漫画版の展開も熱く目が離せないでいるだけではなく、なんと……今年か来年の頭に『ドロシー』の第二弾が発売することが、公式から発表されていた。

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