ファ美肉した!クッキー作りたい!
今回はお菓子作り回を書いてみました。
「エケベリア、何処に行こうか?お菓子作りに
良い場所知ってる?」
旅のお供に問い掛ける。
「森とか....どう....ですか?木の実や蜂蜜もあるで
しょうし....」
森は名案だ。異世界の森に対する憧れもあったが、
勇者様御一行に居た頃は森では無く平原を通る事が
多かった。何故なら勇者が虫嫌いだからである。
「森良いね!いこいこ!クッキーが無くなっちゃっ
たから作るぞー!」
我ながら可愛い声である。本当に可愛い!
「エケベリア、バターと小麦粉と卵を買ってきてく
れる?森のどの辺でクッキー作るか考えるから!」
森は街から1km程離れた場所にある。木こりの拠点
が幾つかあるはずだから一個くらい略奪しても大丈
夫だろう。....ダメなら一人殺そう。
....手頃な拠点を見つけた。今は使われていないよう
だ。埃をかぶったテーブルと腐った床が何よりの証
拠だ。魔法で修繕して手頃な台所もついでに作る。
そしてエケベリアを連れて来た。中々美味しそうな
卵である。
「よし!小麦粉と卵で生地を作るよ!器を押さえ
て!この超絶美少女魔術師ガブリル=カサブランカ
ちゃんが一瞬でクッキーを作るからね!」
魔法を使って生地を作る。便利だなぁ。魔法って。
「生地の形はエケベリアが作って欲しいな!
.....美的センス無いんですわ.....」
左手で形を作り、右手で生地を切り分ける姿は中々
魅力的である。ギャップ萌え?やっぱりキメラって
性癖だよなぁ。なんて思いながら作業を眺める。
成形された生地にバターを塗り、焼く。
丸い可愛らしいクッキーが出来上がった。とても美
味しかった。エケベリアは良い子だ。こんな器用な
子だとは思わなかった。もう少し考えて部品を付け
替えるべきだったなぁと思う。
クッキー☆