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ジョブ無し転移者の技能複写  作者: カイト・レイン
第四章 赤雷の鬼編
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イグニッションオーガ


立ち込める爆煙から、俺は脱出する。


あっぶねえ…!

マギウスが声をかけてくれていなかったら、閃光爆発をモロに受けていたぞ…!


「おい、無事なのか、アルト⁉︎」


「何とかな…!助かったぜ、マギウス!」


「奴はその名の通り、ちょっとした攻撃で閃光爆発を起こせるんだよ!」


成る程な…。

正直、少し舐めていたぜ…!


「ちょっとした攻撃って…おい、まさか…!」


視線を《イグニッションオーガ》に向けると奴は指を鳴らす。

すると、俺達の周りに閃光爆発が起こる。


何とか閃光爆発から逃れられた俺達はそれぞれの武器を構える。


「つまり、アイツの動きに注意しなきゃならねえって事かよ…!」


「そう言う事だ!攻撃の後に閃光爆発が起こると思えよ!」


「だったら、距離を取って戦うまでだ!」


リボルバーガンを取り出し、《ディメンションバレット》を連射し、奴に攻撃を与えるが、これと言ったダメージは与えられていない。


「《エレキスマッシュ》!」


マギウスの攻撃は金棒によって、弾かれる。

すぐさまマギウスの足下で閃光爆発が起こるが、マギウスはそれを回避する。


《緊急回避》で《イグニッションオーガ》の攻撃を避けつつ、俺は奴の上空に雷雲を形成する。

そして、奴の足下に辿り着く。


「凍りな、《冷気》!」


奴の足下を凍らせ、後方に勢いよく、ステップし…。


「《サンダーボルト》!」


雷雲から落雷が《イグニッションオーガ》に向かって、落ち、奴は落雷を受けた。


大ダメージを受けたはずだが、どうだ…?


『グオオオオオオッ‼︎』


前言撤回、ピンピンしていやがる…!

逆に《サンダーボルト》を受けて、怒りが上昇している。


奴は雄叫びと共に金棒を振り、俺達は閃光爆発に包まれ、吹き飛ばされた。


爆煙の中から、俺達は吹き飛び、地面を転がる。


「グッ…どうするよ、アルト?」


「攻撃の後に閃光爆発が起こり、さらにはあの防御力…正直、手が足らねえ…!」


そんな話をしていると《イグニッションオーガ》は大きな岩を持ち上げ、俺達に向かって投げて来た。


どう反撃するか、身構える俺達…。

だが、突然二つの影が現れ、俺達に向けて投げられた岩を破壊した。


二つの影は俺達の目の前で着地する。

その二つの影の正体は…。


「大丈夫ですか、アルトさん!マギウスさん!」


「援護しに来た」


メリルとアイムだった。


「メリル!アイム!」


「此処からは私達も戦います!」


自分達も戦うと俺達の横に並び立つ。

一緒に戦ってくれるのは嬉しいが…。


「メリル、もう大丈夫なのか?」


「はい!ご心配をおかけしてすみませんでした!」


メリルのやる気のある表情を見て、大丈夫だな、と確信して俺達は再び、戦闘態勢を取る。


《イグニッションオーガ》を見ると軍の兵士達を喰らっていた。


「奴は攻撃の後に閃光爆発を加えてくる!気を付けろよ!」


メリルとアイムもいるので再度閃光爆発の危険性を口にするマギウス。


「やるぜ!」


俺の言葉を開始に俺達は一斉に走り出す。

《イグニッションオーガ》は拳を振り下ろし、閃光爆発を起こすが、それを避けながら進む。


まず攻撃に移ったのはメリルだった。

《スプラッシュ》を放ち、奴に流水を浴びせるが、奴は止まろうとしない。


しかし、身体が濡れているのを見て、マギウスが《エレキガン》を数発放つ。

赤眼の弾丸が《イグニッションオーガ》に直撃し、奴は感電した。


感電し、動きを止めた奴に向けて、アイムは《ナックルミサイル》を放つ。

ミサイルの様に飛ばした右腕は奴の右頬を直解する。


アイムの攻撃に奴が怯んだ隙に俺は《ウイング》を発動し、空から奴をエンゼッターで斬り裂いた。

苦痛の悲鳴を上げながら、ダメージを受けた事で奴はドシン、ドシン、と暴れ出す。


暴れ、足踏みをする所為で辺りに閃光爆発が起こる。


メリルは巨大な星を召喚する《スターライド》を発動し、マギウスと共に巨大な星に乗り、閃光爆発を回避していく。


俺と背中に飛行ユニットを出したアイムも空中で避けながら、リボルバーガン、ガトリング砲を連射する。

閃光爆発を回避し終えたメリルは《ファイアボール》、マギウスは《エレキスマッシュ》を放ち、奴にダメージを与える。


『グオオオオオオッ‼︎』


俺達の攻撃に苛つき始めた《イグニッションオーガ》は雄叫びを上げ、金棒を振るう。

金棒を振るった事で起きた爆風を受け、俺達は吹き飛ばされる。


《ウイング》と《スターライド》は解除され、俺達は地面に倒れる。

勢いに乗っていたが…流石にそう上手くはいかないか…!


ズシン、ズシン、と音を立てながら、俺達の下へ歩いてくる《イグニッションオーガ》…。


「どうしますか、アルトさん…?」


「攻撃が効いても、決定打に欠けている…」


確かに…このままでは倒すには時間がかかるな…。

だが、此処に一撃必殺の切り札がいるじゃねえか。


「…大丈夫だ。ここに切り札がいる。…マギウスって言う切り札がな」


「え、俺…?」


俺が切り札?、と首を傾げるマギウス。

俺は三人に思いついた作戦を話した。


「それしかないですね!」


「作戦内容了解」


「よっしゃあ!やってやるぜ!」


「じゃあ…いくぜ!」


俺とメリルは《イグニッションオーガ》の上空に雷雲を形成する。

それと同時にアイムが空中から、奴に接近し、ガトリング砲を連射し、奴の気を逸らす。


地上からマギウスも《エレキガン》や《エレキスマッシュ》で攻撃する。


雷雲の形成が完了した事を確認した俺は叫ぶ。


「アイム、下がれ!…マギウス‼︎」


「おうよ!」


俺の指示にアイムは後方へ下がり、マギウスが大きく跳躍し、《イグニッションオーガ》を飛び越える。


今だ…!


「「《サンダーボルト》!」」


俺とメリルは同時に落雷を落とす。

その落雷は《イグニッションオーガ》ではなく、マギウスに直撃した。


しかし、マギウスは落雷をドンドンと身体へ吸収していく。

落雷を吸収し終えたマギウスは右拳に電撃を纏わせ、《イグニッションオーガ》に向けて落下する。


「終わりだ…!《エレキブレイク》‼︎」


俺達の《サンダーボルト》の電撃を込めたパンチを《イグニッションオーガ》に浴びせた。


凄まじい威力に奴の身体はゆっくりと倒れていく…。

だが、奴の左足が踏ん張る様に力を込める。

そして、手に持つ金棒でマギウスを殴り付けようとする。


マズイ…!

マギウスの身の危険を感じた俺は《クイックジャンプ》で《イグニッションオーガ》の頭上に接近し、《フォトン・ウイング》を発動し、光の翼から大量の光を放出して、右拳に光のエネルギーを纏わせる。


「《フォトンナックル》!」


マギウスに金棒が直撃する前に俺は《フォトンナックル》で殴り付けた…。

俺の一撃を受け、ついに《イグニッションオーガ》の身体は地面に沈んだ…。


地面に着地した俺は息を吐くとメリル達が俺に駆け寄った。

笑顔を浮かべる彼女達を見て、俺も微笑んだ…。


しかし、俺は気がついていなかった…。

俺の姿を見ているキリヤとアナトスの姿があった事に…。


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