激突
11達四人と戦闘しているグレン。
序盤は奮闘していたが、徐々に数で押され始めていた。
「コイツ等…前回戦った奴等よりも強え…!」
「当然。アームドシリーズは誕生する度にその前のシリーズのデータをインプットする。…だから、15と16《シックスティーン》は最強」
それを聞いて、グレンは歯を食いしばる。
「(まだアイツ等と同じ奴等がいるのかよ…!こりゃ、早く此処を片付けて、アルトを追いかけねえとな!)」
時間はかけてられない、とグレンは目を閉じる。
それを見た11達は彼が諦めたのだと思い込んだ。
「諦めたの?…それなら、終わらせてあげる」
それぞれ、武器を構える四人。
しかし、目を開けたグレンはニヤリ、と笑みを浮かべる。
「いいや…俺の文字には諦めるって文字はないんだよ!考えていただけだ…お前達の倒す方法をな!」
グレンの言葉を聞いた彼女達は警戒を強める。
「これを使うと魔力を大分持っていかれるが…。見せてやるよ!《炎纏》!」
特殊技能、《炎纏》を発動したグレンの身体は炎に包まれた。
「さあ、第二ラウンドの開始だぜ!」
身体に炎を纏いながら、グレンは叫んだ…。
ついに奥に辿り着いた俺は最後の部屋にへと足を踏み入れる。
部屋に入るとそこには鎖により囚われていたリフィルとメリル。
そして、王座の様な椅子に座るキーズだった。
「メリル!リフィル!無事か⁉︎」
「アルトさん!」
「私達は大丈夫よ、アルト!」
取り敢えず怪我は無いようだな…。
その事を安心し、俺は視線をキーズに移す。
すると、キーズは立ち上がり、俺を見下ろす。
「やあ、麻生 アルト君…。私はキーズ・リファパイン。ようこそ、我が施設へ」
「俺の事も調査済みか。…だったら、俺の力も知っているだろ?」
「技能複写だな?勿論把握済みさ」
この男の余裕…。
何処から来るんだ…?
「大人しく投降しろ。今ならメルド様も厳しい罰を与えないと思うぜ」
「それを私が聞き入れるとも…?15!」
後ろから15が現れる。
「その男を此処で始末しろ!」
「了解」
キーズの頷きと同時に15は襲い掛かって来た。
チェーンソーによる攻撃をバックステップで避けた俺は《ディメンションバレット》を発動し、リボルバーガンを連射する。
しかし、彼女は左腕に盾を装備し、防ぐ。
そのまま、銃弾を防ぎながら、俺に接近し、盾で頭を殴られる。
「くっ…!」
脳が揺らぎ、立ち眩むが何とか踏ん張り、彼女を《スピンキック》で蹴り飛ばし、《アイススティック》で身体を凍らせる。
しかし、自ら氷を割り、俺から距離を取りながら、左腕をガトリング砲に切り替え、無数の銃弾を放つ。
《粒子化》で回避しつつ、《斬撃》を数発放ち、彼女に直撃する。
《斬撃》を受け、怯んだ彼女に接近し、エンゼッターを振り下ろそうとしたが…。
「…残念」
「なっ…⁉︎グアァァッ⁉︎」
俺の接近を読んでいたのか、左腕を鋼鉄の腕に変え、俺にアッパー攻撃を浴びせた。
当然、俺は防ぐ事が出来ず、攻撃を受け、吹き飛ばされてしまう。
地面に落ち、何とか立ち上がろうとする。
「アルトさん!」
「アルト!」
メリルとリフィルの心配の声が聞こえるが、15…。
今まで戦って来たどのアームドシリーズよりも強い…!
こうなったら、《ウイング》で奇襲を…!
そう考えていた俺の目の前に、既に彼女が両腕を鋼鉄の腕に変え、俺にラッシュをかけて来た。
エンゼッターで何とか防ごうとするが、防ぎ切れず、弾かれ、俺はラッシュをモロに受けてしまう。
そのまま蹴り飛ばされ、壁に激突する。
「終わらせる…!」
立ち上がろうとした俺に鋼鉄の腕を構え、接近する15。
正直、防ぎ切る自信がない…!
どうする…⁉︎
そう思っていると、俺と15の間に誰かが飛び込み、彼女の攻撃を防いだ。
15の攻撃を防いだ者を見た俺と15、そして、キーズは驚愕の表情を浮かべた…。
「な、何故…⁉︎」
「どうしてお前が…16⁉︎」
なぜ敵である彼女が俺を守ったのか…。
この場にいる者達は誰も理解出来なかった…。




