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ジョブ無し転移者の技能複写  作者: カイト・レイン
第二章 技能複写編
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未知のダンジョン


 俺…麻生 アルトがラインバルクに転移してから一週間が経った…。


 冒険者になってから、レベル上げやクエストなどを行っている。


 あの後、俺自体は新たな技能(スキル)を覚えてはいないが、メリルは《ウインドカッター》と《スプラッシュ》を覚えた。後、俺もメリルもレベルは16にまで上がった。


 後、あの時セイラ・グルント達を倒したが、経験値は入らなかった。どうやら、討伐対象だとしても人間相手では経験値は得られない様だ。


 そして、今も討伐クエスト途中でフィーリン森林とは違う、カインの森でトリケラトプスのモンスター…《トリケラタックル》と戦っている。

 身体を覆う皮が硬く、攻撃が通りにくいが、突進しか攻撃方法がない為、攻撃するタイミングは幾らでもある。


「《ウインドカッター》!」


 メリルの発動した風の刃が《トリケラタックル》を襲うが、分厚い皮に阻まれ、全くダメージを与えられずにいた。


「《ウインドカッター》じゃ、無理だ! メリル、《スプラッシュ》や《ファイアボール》で足止めを頼む!」


「わかりました!」


 この世界で魔法技能(マジカル・スキル)の使う時の演唱はいらない。


 俺の指示にメリルは頷き、《ファイアボール》や《スプラッシュ》で《トリケラタックル》を攻撃していく。


 だが、一向にダメージが与えられる様子はない。このままじゃ、いつまで経っても倒せない…。


 《トリケラタックル》の武器はその突進力とあの三本の角…。

 角…? そうか!


 敵の盾は…敵の矛で貫く!


「メリル、三本のどれでもいい! トリケラタックル(アイツ)の角を狙ってくれ!」


 俺の言葉に頷いたメリルは《ウインドカッター》で《トリケラタックル》の角にダメージを与えていく。

 俺も《トリケラタックル》の攻撃を避け、メタルソードで角に攻撃を与えていく。


「これで…!」


 メリルは《ファイアボール》で角にダメージを与えると、角にヒビが入った。


「アルトさん!」


「この機会…逃しはしない!」


 《トリケラタックル》の攻撃を避けた俺はヒビの入った角目掛けて、《パワーキック》を浴びせた。


 角は真っ二つに折れ、その折れた角の先端を掴み、《トリケラタックル》の頭を土台にして大きく跳躍し、奴の背中に向けて急降下する。


「自分自身の角の威力…味わいやがれ!」


 勢いよく、角の先端を《トリケラタックル》の背中に突き刺した。奴は悲鳴を上げ、地に伏せる。


「やりました!」


 いや、それ言うなって…!


 メリルの言葉がフラグになったのか、《トリケラタックル》はゆっくりと立ち上がろうとする。


「ったく…! 大人しく沈んどけっての!」


 勢いに合わせた俺は《トリケラタックル》に突き刺さっている角にパワーパンチを浴びせた。


 その衝撃に角はさらに《トリケラタックル》の身体の中まで突き刺さり、今度こそ《トリケラタックル》は絶命して、地面に倒れた。


 それからして《トリケラタックル》は消滅する。


 経験値を貰った俺達はレベルは上がらなかったが、クエストをクリアした。


「討伐、完了!」


 小さくガッツポーズをした俺の下にメリルが駆け寄ってくる。


「お疲れ様でした、アルトさん!」


「おう! 援護ありがとな、メリル!」


 ハイタッチをした後、俺達はイズルリの街へ戻る事にした。


 だが、茂みに何かあると思い、覗き込むと目の前にはダンジョンの入口の様なモノが見える。


「ダンジョンの…入口のようですね」


「ここからイズルリの街はそこまで離れていないはずだ。だが、マップにはこんなダンジョン載っていないぞ」


 マップを取り出して、広げて、目の前のダンジョンの入口を確認するが、目の前のダンジョンの入口は記載されていなかった。


「と言う事は私達は第一発見者という事ですよね! まだ見ぬ、宝箱とかあるかも知れません! 入りましょう!」


 この世界に来てから一つ分かった事がある。

 …メリルが意外と宝石などに目がない事だ。


「今、何か失礼な事を口走ったりしませんでしたか?」


「…そんな事はない」


 誤魔化す様に顔をフイ、と背ける。


「まあ、危険と分かったら戻ればいいだけの話だしな。入ってみるか」


 俺の言葉にメリルは笑顔で頷き、俺達はダンジョンの中へと入った…。


 このダンジョンで俺の運命が大きく変わる事も知らずに…。


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