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ソリッド・シルバー solid silver  作者: ハートビート
1章 銀の翁
3/3

汚染された狼王

最低でも三日に一話は投稿したいです


爺さんと旅立つことになり

俺は、いきなり外に旅立つことになったようだ


今、俺は最初にこの街に訪れた時と

同じ巨大な門の前に連れてこられている


この街は大きな壁に囲われるようになっており

(と言っても来た方角からしか見ていないが)

門を通るには

門に付いたセンサーに人間と見なされなければ

ならないようだ

現に俺は入るとき

"人間を確認、ロックを解除します"

という機械音を聞いた


しかしこの爺さんは

その門を横にスルーし


人が一人通れそうな

小さな鉄の扉のカギ穴にカギらしきものを

ねじ込んでいた


疑問に思い

「なんで門を通っていかないんだ?」

と聞くと爺さんは


「なぁに、気にすんなよ

ちょっと事情があってな」

言った瞬間に鈍い音とともに

扉が開いた

爺さんは背負っている荷物を

窮屈そうに扉にねじ込みながら


「ボサっとしてないで

行くならさっさと行くぞ

止めるなら今の内だ」

と俺に挑発するように言った


その声に返事をするように

俺はまたあの

荒廃した世界に飛び込んでいった


それから2時間くらいは

ただひたすらに爺さんの後を

子カモのように付いて行った

最初は醤油が染みた様な色だった草原の景色が

進むにつれ大きな岩山が目立つ

硝煙と枯木にまみれた林へ変わっていった


「いつまで歩くんだ?…ですか?」


「ガキ、敬語はうざったいから

止めるこったな、中途半端に言い直すから

冷え切ったシチュー並みに気持ち悪い」


「あ、あぁす、すまねぇ」


「まぁ良いさ

それより、ここが目的地だぜ」


爺さんが高らかと指を指した

その指はは先程から目立っていた

大きな岩山を指していた


「ここに、その感染した?狼だかがいるのか?」


「そう、間違いなくここは奴の根城だ

何度も確認しに行ったから間違いねぇよ」


意識すると、岩山からはまるで汚物を前にしたような

不吉なオーラを感じるような気がした


「あいつは街の郊外で作業をしていた

気の良い奴らを血で染めがった

生かしちゃおけないやつなのさ」


そんな会話をした後


俺たちは岩山の中腹まで辿り着いた

中腹にはいかにも何かが住み着いているような

大きな洞穴があった


「ガキ、腹括れよ」

突然爺さんが何か言ったかと思うと

爺さんは懐から白い球体を取り出し

洞穴に向かって勢いよく投げつけた


カランカランという音共に

洞穴から、正確には球体から

勢いよくねずみ色の煙が噴き出始める


「ちょっ、いきなりすぎるだろ!?」


「お前は自分から覚悟してここに来たんだろう?

こんな所で死んだらその程度だったって事だ」


すると洞穴から何十匹もの獣が飛び出てくる

赤い眼光の狼の群れであった

煙の影響かかなり興奮している

と、同時に息が荒いようにも見えた


すると爺さんは

「やはりこの時間は群れが全匹集まっていたようだな

これで殲滅しやすくなった」

と言い、背負っていた荷物の中から

マシンガン…?マシンガンを取り出し

群れに向かって一斉に撃ち始めた


狼が襲ってきても爺さんは

ダンスを踊るかのように華麗に回避してしまう


マシンガンから放たれる銀に光る銃弾は

何故か一度も弾切れどころか

リロードされる様子さえなかった


そして見事に全匹撃ち殺すのだから

俺はただ傍観するだけで何にもする必要もなかった

何で爺さんは俺をここまで連れてきたんだろうか


そんな事を考えていると

動いている狼は殲滅されたようで

目の前には死骸の山を前に

洞穴を睨みつける爺さんがいた


「おい!部下に任せて自分は出てこねぇってのは

どういう了見だテメェ!」

粗っぽい口調で爺さんが言うと


洞穴の奥から観念したように

のっそりと先程までより

圧倒的に巨大な狼が表れた

「貴様、この狼の王フォロに何か文句でもあるのかね?」

怠惰じみた声で狼は言い放った


「突然だが、

お前の命を貰いにきたんだよ」


物騒な話が繰り広げられているが

俺は今の会話で、ある疑問点を考えずには

いられなかった

「何であいつ、名喰いに襲われねぇんだ…?」


================

時を同じくして


岩山の頂上、ほぼ直角に尖った

先端に赤いコートにガスマスクという

奇抜な服装の人物が片足で立ち、

中腹での出来事を観察していた


「あの爺さん、まだ生きてやがったのか…

侵食者のクセに良く持っていやがる

それよりももう一人の

あのガキは…

まさかな、見間違えだろう」


自問自答を独り言で繰り返す


隣には大きな翼をはためかせる

男らしき人物もおり

「ジャンブール、お前何時にも増して

独り言が酷いぞ

正直気持ち悪いを超えた、ゲロだゲロ」

と罵詈雑言を浴びせていた


しかしジャンブールと呼ばれた男は

動じることなく

「ファルムンケよ

お前はどう思うのだ?」と

問いかけていた


「えぇ、投げかけるのかよ

そうだな、まぁ見張っておいた方が

良いかもしれんな

もし本当にそうだとすると

殺してしまってはマズいだろう

それよりあの爺さんは何で

始末しないんだ?」


「そんなことも分からないのか

あの爺さんは強大な力を持っている

侵食者なんだ

上手くいきゃぁうちの戦力になるだろう?」


「確かにな、俺の考え不足だった

お前はゲロから花粉に昇格だ」


などと不吉な会話を繰り広げていた


次回は爺さんの力が明らかに

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