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 警告暗号






 無事にマイホームにたどり着いたシルバーデビル少年は早速、日誌というか記録を探すが、まあ探すまでもなく直ぐに見つかった。個室の本棚に堂々と収納されていたからだ。




「どれどれ……」




{少しだが長生きしてみた。で気付いたんだ……知り合いが段々居なくなっている事実に……}




「………」




{何だろうな……俺は何のために生きているんだろうな……皆居なくなっていくのに俺だけは十五歳のまんまだよ……}




「……」




{今からまた仕事だ。ああ、殺されに行くんだよ……殺されたら暫くはこの空しさから解放されるなぁ……}




「……」




{もう本当に死にてえよ……何なんだよ不老不死ってよ……いい事なんて一つもないじゃないか……}




「……」




{この日誌を読んでいるんだろう俺に、ちょっとばかり記憶が長生きした俺が助言を残す……ニ・イ・タ・カ・ヤ・マ・ノ・ボ・レ……モダの木を思い出せ……じゃあな……また殺されてくるよ}




「!?!?」




 シルバーデビル少年は恐怖に震えていた。

 『ニイタカヤマノボレ』とは、シルバーデビル少年が昔一人で考えた暗号の一つであり、最大限の警告を促す暗号だったからだ。

 そして『モダの木を思い出せ』の暗号は、本当に伝えたい真実を隠す場所として決めている場所であり、【何者にも知られたくない秘密】をやり取りする場所としようと妄想していただけの頃は良かったのだが、現在の自分の状況からタダゴトではないというメッセージ性を帯びた暗号であると推測出来たのだ。




 つまり俺は何者から監視……というか探られているらしいな……何故かは知らんが、真実を知りたくば行くしかないか……






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