成すべき事
「さて、話を戻そうか。約13%という事はつまり、シルバーデビル君、キミにはたっぷりと時間があるという事だ……わかるね?」
「はい」
「で、キミが成すべき事なんだが、最初にザックリと流れを言ってから説明に入るから、そこのところは宜しく」
「はい」
「まずキミは、最初に最強の悪い奴、つまり世界中の住人の最悪の敵になる」
「………はあ!!?」
「で、悪逆非道の限りを尽くし続けて、世界中から救世主とか勇者とかそんな感じの馬鹿共が発生しやすい環境を維持し続ける」
「ええ………」
「で、拡散パーセンテージが98%を越えたぐらいで、馬鹿共の中からいい感じの馬鹿を選んで……この馬鹿ってのは不老不死能力者を殺せる能力者の事ね。その馬鹿にシルバーデビル君自身を殺させる」
「死ぬまで結構長い!!?」
「そりゃあね。で、その時点までに膨大な数の『能力』をコツコツ溜め込んでいたシルバーデビル君の『能力』は馬鹿にとって完全にキャパオーバーとなるから、漏れた『能力』が大爆発的に一気に拡散して拡散パーセンテージが100%をオーバーするから、反動により集束がオーバーしていればしている程に加速化」
「で、馬鹿に『能力』が一気に集束して馬鹿が犠牲になって一件落着で終了……という流れだ。わかった?」
「わかった! いや分かるかい!!」
なかなかにザックリし過ぎた説明に対し、ついツッコミを入れてしまったシルバーデビル少年であった。




