不老不死能力『裏』
「改善出来るなら、死ぬ必要は! ……いや、あるのか」
「集束するんだから当然だね。キミが集束時に自ら人身御供となりたいのであれば、話しは別だが」
「無理です」
「だろうね。では、話を戻そうか」
「はい」
「不老不死能力者を殺せるのは不老不死能力者だけ……とは言ったが、他にも『能力』を奪う・盗む・吸収などの他の『能力』で自身を強化する系統の能力者ならば殺せん事もないのだが、これには欠点があってね」
「欠点?」
「ああ、そういった系統の能力者は、ある程度強くならないと不老不死能力を自身に取り込めないんだよ。元々器としては不適当なのだから、まあ当然と言えば当然だけど」
「成る程」
「そして、今までの話しで何となく想像出来るかと思うのだが、集束時の器たる不老不死能力者には隠された『能力』があるのだが……シルバーデビル君はその『能力』の正体が分かるかね?」
「…………もしかして吸収系統?」
「その通り。不老不死能力者は殺した相手の『能力』を奪いとって自身に吸収出来る! しかもノーリスクときたもんだからタチが悪い」
「あ! じゃあ魔王とか覇王とかって」
「その通りだぜシルバーデビル! オレとサハルドムはこの不老不死能力に付随せし『裏の能力』の真相を理解していたからこそ、他とは一線を画す強さを手に入れ覇王や魔王と呼ばれるようになっていったんだ!」
「しかし、何故強くなる必要が?」
「絶妙のタイミングで死ぬ為……だったが、それはキミが受け継ぐんだぜ?」
「絶妙のタイミング…………」
ついに明らかになった不老不死能力の全貌。サハルドムの言う絶妙のタイミングとは一体どのようなタイミングなのか? シルバーデビル少年は更に頭を酷使する事となるのだった。




