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 いともたやすく改善出来る簡単楽勝な解決方法






「あなたは、一体何を言って」

「落ち着きなさい。シルバーデビル君」

「これが落ち着いてられますか!!!」

「いいから、落ち着きなさい」

「っ~~~!!! ………分かりました」

「とは言え、まずは順序建てて説明する必要があったね! こいつは失敬!」

「………」

「まず、『能力』が拡散しているのが現状だという事は理解出来たね?」

「ええ」

「そして、拡散するからには集束する。集束時に受け皿、つまり器の役割を果たすのが不老不死能力者」

「器の役割……つまり強制的に発生する集束の犠牲者となるのが、我々不老不死能力者という訳だ」

「で、集束の犠牲となりたくなければ、集束が終了する前に死ぬ必要があるのだが、我々は不老不死能力者ゆえに死ねない」

「しかし、私は長年の研究により、不老不死能力者を死なせる方法を発見する事となった」

「その一つが、別の不老不死能力者に殺されるという方法だ」

「先程の定義付けにより、『能力』に拡散・集束という絶対的法則性が付随し続けている事は理解出来た筈だが……ここまでの話は理解出来ているかい?」

「はい、大丈夫です」

「よし。つまり同系統『能力』保持者を殺害するという行為は、『能力』を人工的に集束させている事になるんだ」

「『能力』が集束すると、その分だけ『能力』の質が高まる。有り体に言えば“強くなる”って事だ」

「つまり、キミの記憶吹き飛び現象は改善……というより完全に無くせるんだよ」

「!!!」




 サハルドムの言葉は、シルバーデビル少年にとってはまさに目から鱗である。記憶が吹き飛ばずに済むならば、それに越した事はないのだから当然とも言えるが……






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