二人の賢人
軟禁されてしばらく経った後、シルバーデビル少年は『魔王』に呼び出されていた。
「じゃあシルバ、また後でな」
「ああ、ありがとな」
「ああ、待ちなさい悪魔君」
「何でしょうか『魔王様』?」
「君も関係して貰うから、ここにいなさい」
「私は不老不死ではありませんが……」
「シルバーデビル君の願いを叶える為には、君にも知っておいてもらわなくては困るんだよ」
「どういう事です?」
「まあ簡単に言うとシルバーデビル君に【死に方】を伝授する見返りとして、我々の後継者となって貰うんだ。だからこそシルバーデビル少年に相棒を与えてやりたいのだが、そう考えるてみると少年と仲がいい悪魔君。君が最適だと思わないか?」
「後継者? についてはよく分かりませんが、シルバの相棒には確かに私が適任でしょうな。分かりました同席させてもらいます」
「ちょっと待って下さい。後継者って」
「シルバーデビル君、焦るな。今から説明するから」
「……はい」
「では、改めて自己紹介から始めようかな。私は巷で『絶望ヲ与エシ魔王』の名で知られる『魔王サハルドム』というのは表の顔! 実際は只の賢人だ」
「「はあ!?」」
「そして、お初にお目にかかるオレは、巷で『破滅ヲモタラセシ外道剣豪』の名で知られる『覇王ハオ』というのは表の顔! 実際は只の賢人だ」
「「ええっ!?」」
シルバーデビル少年と屈強な悪魔は驚いていた。『魔王』と『覇王』が只の賢人って……いやそもそも賢人って何だよ! と。




