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平凡に生きようっ!  作者: ポン汰
日常?
2/24

春ですね。

「うわぁ・・・・。」


私は当たり前だが自分よりも遥かに大きい建物を見ていた。

私は今日から高校生だ。


・・・・高校の校舎が自分よりも小さかったら問題だな。


この高校は、私の通う『普通科』クラスと

特別な人間が通う『特別総合的学科』通称『特総科』。


普通科は書いて字の如く。一般人が通うクラス。

特総科は色々な意味で『特別』な人間が通うクラスだ。

特総科には『芸術科』『体育科』そして『能力科』の三つがある。

芸術科には『音楽』『美術』『書道』など芸術に関するものを学ぶ学科である。

体育科はその名の通り。

この学科は必ず運動部に所属しなくてはならない。

・・・・例外もあるが。


そして・・・・能力科。

これは、特殊な人間が通う学科である。特殊な人間?と思うだろう。

しかし、他に言いようがないのだ。まぁ、簡単に言えば『超能力』が使える人間が集う。

・・・・・いや、『保護されている』学科だ。


まぁ、関わる事も無いだろうし気にする事はないだろう。

うん。


芸術家や体育科では金持ちが多く、

ちょいちょい、普通の家庭で秀でた人間が居る。


能力科は・・・・どうなんだろ?

しらねぇや。

興味ないし・・・・・うん。


この学校は偏差値高いし競争率も高い。

玉の輿やら特別な人間と関係を持ちたいという人間が多いからね。

それにこの学校は幼稚園から大学までのエスカレーター式なので入るのが難しい。


因みに、私がここを受けた理由は家から一番近いから。

あと、国立だから安い。うん。普通科超安い。

一人暮らしは助かるわー。


じゃなきゃこんな非凡なとこきませんよー。

うん。


私は平凡に生きたいからね。



まぁ、長くなったけど結局は校舎が馬鹿デカイって言いたかった。

・・・・うん。


私は大きい門を、桜坂学院の門を潜る。


門の奥には大きな校舎があって、まるで新入生を歓迎するみたいに桜並木が続いてる。私は一際大きな桜の前で止まる。


「・・・・綺麗。」


緩く温かな風に包まれて桜の花弁が散る。入学式って感じだなぁ。私は暫しの間桜を眺めていた。


だって、本当に綺麗。


私って言っちゃぁ何だけど、そういう綺麗とか、女の子っぽいとか?よく分かんない子で。興味がない。関心がない。どうでもいい。の三原則で出来てる子なんです。


でも、この桜は綺麗だと思った。

あまり目立たないところにあるけれど私はこの子が好きだなぁ。


「新入生と保護者様は体育館へどうぞ。」

と誰かが言った。


だから私も体育館へ向かった。体育館に入るとき名前を聞かれ答えると席を指定された。なるほど、クラスごとで座るのか。後が楽だな。自分で見なくて良いし。


それから、生徒代表の挨拶、校長のありがたい言葉,教員の紹介などがあって・・・・・

その後、生徒会の挨拶があった。


生徒会・・・・・この学校で私が最も関わりたくない人たちだ。

関わらないだろうけど・・・・


彼らは特別な人たちの中でも一際特別なのだ。生徒会は特総科の生徒のみで出来ていると言われている。別に一般の生徒が入ってはいけないのではない。前例がないだけで。


そうこうしてる間に入学式は終わった。今から各自教室に入るのだそうだ。私は1年Aクラスだ。1年生の普通科はDクラスまであって、成績順に割り振られている。クラスの中は出席番号順だが。まぁ、つまりAクラスには入試での1位から30位までが居る。

(らしい)


まぁ、私には興味ないけど・・・・

教室に向かう途中の廊下で花弁が降ってきた。ここまで来るのだなぁ・・・・と思いつつ外見る。花弁たちはまるで舞踏会を開いているようだ。




あぁ、



春ですね。











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