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1 夜道

作者: 穿空

全てが決められた生活、それが僕の当たり前だった。


決まった時間に決められたことをこなし、一切変わることのない毎日。

食事は不浄を入れないためと数十種類のサプリメント。


部屋には何も無く、ただ眠り起きる場所でしかなかった。


繰り返されるのは異常な訓練。


望まれたのは人を殺す技。


変わることも終わることもないと思っていた日々。


そう、あの日までは……



「んーっ、と」


今の僕は世間一般で「普通」と呼ばれるような家で「普通」の暮らしをしている。


「のどが渇いたな。冷蔵庫になんかあったかなぁ……」


あの頃は考えもしなかった食べる楽しみ、呑む楽しみを知った。

他にもたくさんの「楽しい」を体験した。


「お、ジンジャーエール」


あの頃を、何も知らなかった昔を否定する気はないしむしろ今僕がこうしていられるのはあの頃があったからともいえる。


だから


「うん、喉も潤ったし。そろそろ行こうかな」


今日も僕は誰かを『呪う』


バックを肩からかけ、白いコートを羽織り、ipodでお気に入りの「呪いのススメ」を聞きながら。


時間は夜中の1時半、丑三つ時まであと少し。


挿絵(By みてみん)

三題噺:サプリメント・ジンジャーエール・ipod

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