表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/12

1.出会い

 あの出会いを、今でもはっきりと覚えている。

 あれは、なんだか甘くて、どこか品のある香りが鼻を擽る季節だった。


 山を登った先にあるお屋敷には、白い花を咲かせた大きな木があった。

 初めて見た筈の木の花だが、どこか既視感を覚えて、無性に香りが鼻についた。


「おかえりなさい先生」


 何処からか声が聞こえてきた。

 白い花の木の方から聞こえてきたからまるで木が話しかけてきたみたいだが、そんな筈はない。

 前にいる男が「ただいま」と微笑む先に、木のそばには少年が立っていた。

 少年は目を引くとても綺麗な髪色をしていた。

 空で光る陽のような色で、陽の光をうけてより輝いている。

 その髪はとても眩しくて、


 ──とてもきれい⋯⋯。


 金の髪は、風に乗り、まるで舞っているようで、その強く眩い光から目が離せなかった。

 

 俺は絶対に忘れない。

 君の輝く髪も、君から感じるあの甘い花の香りも。

 ただそばにいられるだけで。

 ただ君を感じられるだけで良かったんだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ