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転生の間にも三年【異世界で成り上がる予定なので美少女達と事前準備(意味深)しまくります】配慮版  作者: 星野林
見習い貴族

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第97話 地竜討伐後の後始末 3

「本当に助かった……感謝するよ」


 辺境伯様から数日後に陞爵の儀を行うことも告げられ、デーニッツさんが詳細の報告を行うので、それまで部屋で休んでおくと良いと言われたが、フレデリック様が詳細を聞きたいと詰めかけてきた。


「へぇ、じゃあ地竜の討伐自体は素早く終わったんだ」


「はい、あとは周囲の魔物の間引きで1日費やした感じですね」


「ちなみにアキーニャのゴーレムは今見せられるかい?」


「ええ、かまいませんよ」


 俺は異空間からゴーレムを1体取り出す。


 ゴーレムは異空間から出てくると再起動し、フレデリック様に対して使用人の様なお辞儀を滑らかに行った。


「おお、動きにカクつきが全くない……触っても」


「アキ」


「大丈夫です、フレデリック様」


 俺はアキに確認をすると、大丈夫だと答え、フレデリック様は肩や脇腹、顔を触る。


「実際に髪があるんだ……さわり心地は冷たいけど人間みたいに柔らかいんだね」


 髪をたくし上げて、ゴーレムの目をのぞくフレデリック様。


 ゴーレムは目をつぶっている表情をしている。


「実際目があるわけでもないので、不自然となるため、目はつぶっている状態にしてあります。更に不自然にならないように髪を下ろして目隠れにし、口も覆い隠すことで不自然さを軽減しています」


「なるほどねぇ……アキーニャのこだわりってことか」


 ただ服装は特に飾り気は無く、乳白色のマネキンって感じであるが。


「服装とかは弄れないのかい?」


「いや、いじることもできますが……要望はありますか?」


「そうだねぇ」


 フレデリック様は試しに近くにいたメイドの服装をそのまま着させてみてくれと注文する。


 アキはメイドさんの服装を見てから、ゴーレムの背中に手を突っ込むと、ドロリと背中の一部が液体みたいに代わり、調整していく。


「アキーニャ、ゴーレムを書き換えるならコアである胸前に出ている場所から書き換えるのじゃないのか?」


 俺もフレデリック様と同じ事を思ったが、あそこは急所に見せているだけの仮初の弱点らしく、逆に一番防御力が高くなっているらしい。


 このゴーレムを倒すとしたら、背骨に沿って胸のコアがある場所に鋭利な刃物を差し込んで捻ると壊す事が出来るらしい。


 調整する時も背中からだと。


 初見殺しのギミックだな……。


 アキが手を突っ込んで数秒して引き抜くと、ゴーレムがドロドロと形状を変え始め、メイド服姿へと変化した。


「おお! 流石に色は乳白色のままであるが、裸みたいな姿より断然良いな」


 フレデリック様はゴーレムをまじまじと見続ける。


「もしよろしければフレデリック様専用にカスタマイズしましょうか?」


「いいのか?」


「気に入ってくださったみたいですし、1体お譲りしますよ」


「おお! それじゃあ!」


 アキにフレデリック様は体型について要望を言っていく。


 聞いている限りフレデリック様は大きいお尻が好きらしい。


 服装については自分で用意するから初期の裸の様な姿に戻してくれと注文され、色々要望を言って行った。


「色は乳白色しかダメなのか?」


「いえ、追加で材料を加えれば各パーツごとに色をつけることもできます」


「それなら!」


 フレデリック様は口を隠すマスクの色を黒に、髪は金髪にしてほしいとお願いし、アキは追加の賢者の石もどきを取り出して、ゴーレムの体内に入れると、髪色とマスクの色が変化した。


「おお! これこれ! 凄く好みの女性に近づいた!」


 喜んでいるのでそれでいいのだろう。


 そうこうしていると、デーニッツさんが部屋に入ってきて


「フレデリック様、それに坊主や嬢ちゃん達、盛り上がっているところ悪いが、今日はこれで解散してくれ」


「おや? デーニッツなんでだい?」


「バイパー様の治療の目処がたったことで、お館様は他の貴族に嫡男は健在であるということを示さなければならないからな。それに坊主達は冒険者ギルドに昨日狩った魔物の換金を行かねぇといけないし」


「それもそうですね……ではフレデリック様、また今度」


 俺はそう言い、アキは今調整したゴーレムの指揮権をフレデリック様に渡す。


「フレデリック様、この指輪を身に着けておいてください。これがゴーレムの指揮装置になります。だいたいの言うことは聞きますので活用ください」


「ありがとう! 最高の贈り物だ!」


 フレデリック様は大喜びで、アキに白金貨を数枚握らせた。


「僕からのお礼だ。足りないと思うが、今はこれで……」


「いえ、十分ですわ」


 アキは懐に白金貨を仕舞うと、フレデリック様に一礼してから退室し、俺達も一礼してから退室するのだった。







「あのゴーレムの性能を考えれば白金貨200……いや、300枚はしそうだけどな。あんな金額でいいのか? アキーニャの嬢ちゃん」


「別にあれくらい材料さえあれば作れますから問題はありません」


 デーニッツさんが茶化すが、アキは平然と返す。


 そのまま冒険者ギルドに到着し、買取場所に行くと、デーニッツさんが買取屋のスキンヘッドのオヤジさんことパウルさんと話をする。


「よぉケッセルリンク家の坊っちゃん嬢ちゃん! 貴族にあっという間になったな! まぁあれだけ魔物を売っていればいつかなると思ったが……早かったな!」


「顔を覚えていてくれたんですか?」


「ああ! 有望な冒険者の顔と名前は覚えるぜ! まぁ貴族に対しての口の利き方は慣れてないから許してくれや!」


「職人ですもんね……そうそう、買取お願いしますよ」


「おう、何の買取だ?」


 まずはと地竜を取り出す。


 これの素材はほぼ辺境伯家が買い取る事になっているが、解体をやってもらいたいと頼む。


 その次に大量の魔物達である。


 多すぎて買取の場所に入り切らなかったので、数日に分けて持ち込む事にすると伝える。


「なんだこの量は……狩場の魔物を根こそぎ狩ったのか?」


「そんな感じで……これでも比較的大物に限ってるんですよ。ゴブリンとかの魔物は焼いたり埋めたりして残してませんし」


「かぁ……そりゃこんだけ狩れたら貴族になれるわ……おい、お前ら! 数日は解体作業フル稼働だ! 他所からも応援を呼ぶぞ!」


「「「「おお!」」」」


 量が多すぎて査定も今日中には終わらないと言われたので、後日纏めて金額を出すと説明され、俺達もデーニッツさんも納得し、解体の職人達が頑張っている姿を見続けるのもアレなので、デーニッツさんとも分かれていて屋敷へと戻るのであった。



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