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転生の間にも三年【異世界で成り上がる予定なので美少女達と事前準備(意味深)しまくります】配慮版  作者: 星野林
冒険者予備校生

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第77話 騒動の始まり

「教会にお布施包めと言ったが、どれだけ包んだんだよ……シスターが送られてくるとは……」


「金額は聞かないでください」


 翌日、ジェイシェット教官に教会に行って、無事に治癒師として認められたことと、お布施を包んだらシスター見習いがメイドとして訪ねてきて、なんやかんやで雇うことになった事を説明した。


「それでその子を冒険者にしてパーティーに加えると?」


「はい、それって可能でしょうか?」


「可能か可能じゃないかと言ったら可能だ。あんまり居ないがな」


「一応クラスメイトには年上の冒険者をパーティーに組み込む事にしましたと説明します」


「嘘は言ってないな。うん……まあナーリッツ達にクラスメイトが勧誘合戦になっていたからな」


「止めてくださいよ」


「それを捌くのも冒険者としての力量に繋がるからな。上手く捌けよ」


 という訳で教官からもOKは貰えて、クリスの冒険者登録をしたら、予備校側でパーティーの追加メンバーの登録をすれば終わりである。


 クラスメイト達にも年上の冒険者と組むことにしたと言ったら、無理矢理パーティーに入ろうとする人は減っていくのだった。







 そして休みの日、俺達パーティーはクリスを連れて冒険者ギルドに来ていた。


「こうして見ると大きいな」


「買い取った物の一時保管をする場所や色々な職員が働いているから、日本の市役所並みに大きいよね。行政をやっているわけでもないのに」


 メアリーが市役所みたいと言ったが、確かにそんな感じである。


 中に入ると、受付嬢が居るカウンターがあり、奥の壁には依頼書が貼り出されていた。


 あとは酒場となっているらしく、昼間から安酒を飲む冒険者達がたむろしている。


 キョロキョロと周囲を見渡すと見知った顔が……。


「アルフレッドさん!」


「おお! ナツ久しぶりだな!」


「はい!」


 銀の翼のメンバーの方々がテーブルに座って食事をしていた。


「冒険者予備校は休みか。なんで冒険者ギルドに?」


 マーシーさんが俺達に聞いてくるが、とある事情で仲間になったメンバーの冒険者登録をするために冒険者ギルドに来たとアキが説明する。


「なるほどな」


 アルフレッドさんはそこに居るのがナツの仲間かと聞き、俺がそうだと説明すると、銀の翼のメンバーは自己紹介を始めた。


「初めまして、俺の名前はアルフレッド。銀の翼という冒険者パーティーのリーダーをしている」


「治癒師のマーシーです」


「タンクのジャズだ!」


「剣士のライラック」


「将来ナツがクランを作った時にクランメンバーに入れてもらうことを約束した繋がりだ」


 アルフレッドさんがそう言うと聞いてないぞと俺はマンシュタインに詰められたが、言う機会が無かったと謝った。


 こちら側からも自己紹介でマンシュタイン、スター、マリー、そしてクリスの4人が名乗る。


 クリスが教会から派遣された治癒師と説明すると、大金を寄付したのかとアルフレッドさんから聞かれ、相場以上に支払ったらメイドとして派遣されたという流れを説明した。


 アルフレッドさん含めた銀の翼のメンバーは呆れた感じになり


「常識をもっと詰め込まねえといつか失敗するぞ」


 ご尤もな忠告を受ける。


 そのまませっかくだからと冒険者ギルドについての説明をアルフレッドさん達がしてくれることに。


 とは言え、冒険者ギルドの建物内で行く場所は3箇所。


 受付のカウンター、依頼書が貼られている掲示板、そしてここの冒険者達の溜まり場。


 まず冒険者になったり依頼書を持ってきて、依頼を受けたりする受付では名が上がっていけば専属の受付嬢が対応してくれるようになるのだとか。


 受付嬢は綺麗な女性がなる職業で、冒険者の間ではアイドル的な人気がある職業らしく、受付嬢の綺麗さでその冒険者ギルドは繁盛しているか分かる一種のパラメーターにもなるらしい。


「受付嬢に変な事をすると、周囲の冒険者達から袋叩きにされるから注意しろよ」


 とジャズさんが言う。


 そして依頼書が貼られている掲示板を見る。


 よく見ると依頼書だけでなくパーティーやクランメンバー募集の紙も貼られていた。


「ここでパーティーメンバーを募集したりもするけど、基本は依頼の確認掲示板だ。ギルドの職員が朝一で依頼書を更新して、冒険者達が依頼を受注する。美味しい依頼は朝一で無くなるけど、受付嬢と仲良くなったり、冒険者ギルドから信用を得るとパーティー単位で指定依頼が届くことがあるんだ。そういう依頼を受け続けると、ランクが上がるって寸法さ」


「なるほど」


 アルフレッドさん達も指定依頼を最近受けることが多いらしく、このまま幾つか受けていけばシルバーランクになれるんじゃないかと思うと語っていた。


 あとは冒険者達の溜まり場になっている酒場エリア。


 冒険者ギルド側が酒を安く提供するから、他所で暴れたりするなよという意味があるらしく、あとは冒険者同士での情報をやり取りする場所でもある。


 危険な人物や危険な依頼については直ぐに情報が回るらしい。


「そんな感じだね! さてと、じゃあクリスちゃん冒険者登録をしちゃいましょうか!」


「はい!」


 マーシーさんに連れられてクリスが冒険者登録を行う。


 名前や年齢、冒険者ギルドで口座を開設するかどうか等を紙に書き込んでいく。


 5分もするとアイアンのネームタグを持って戻ってきた。


「これで冒険者登録は完了。クリスちゃんはアイアンランクからスタートになるわね」


「はい! では改めてクリスをよろしくお願いします」


「ああ、よろしく」


 こうしてクリスがパーティーメンバーに加わるのだった。








 〜ハーゲンシュタット郊外のとある村〜


 帝国南部を任せられているフォーグライン辺境伯の町ハーゲンシュタットから更に離れたとある村で事件が発生した。


 それはいつもの様に村人達が農作業に勤しんでいると、黒い煙が周囲に漂いだし、不気味に思った人々は自警団を繰り出して、煙の濃い場所を探索に向かった。


 すると悲鳴が上がり、自警団の人々が逃げ帰ってくる。


 村人達は何事かと自警団の人達に聞くと、アンデッドの群れが村に近づいていると報告してきた。


 村人達はアンデッドであれば冒険者や教会の聖職者達で浄化することができるだろうと思い、村に滞在していた冒険者達に緊急依頼と言う名の招集を行い、村に襲いかかるアンデッド討伐を依頼した。


 冒険者達はアンデッドは動きが鈍く、倒しやすい魔物なのでそんなに難易度の高い依頼とは思っていなかったが、村に現れたアンデッドの数は彼らの予想を超えていた。


 その数……数万体。


 しかも人のアンデッドだけでなく魔物のアンデッドも多く混じっており、中には竜のアンデッドも混ざっていた。


 冒険者達や教会の聖職者達は必死に浄化したり倒したりするが、数が多すぎて倒しきれない。


 あっという間に飲み込まれて、彼らもアンデッドにされてしまった。


 村人達もアンデッドの群れから逃げるが、アンデッドらしからぬ素早い動きをする魔物のアンデッド達に追い詰められて、次々に殺され、アンデッドの仲間に組み込まれていく。


 村1つがアンデッドの群れにより壊滅したという情報は直ぐに辺境伯にももたらされ、辺境伯軍や冒険者ギルドに招集が行われるのであった。


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