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転生の間にも三年【異世界で成り上がる予定なので美少女達と事前準備(意味深)しまくります】配慮版  作者: 星野林
プロローグという名の神の間での生活

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第7話 唐突な飯テロは胃にくる

 女子トークは一旦落ち着き、同盟を結んだ3人は、本来の目的をそれぞれ調べていく。


「実里ちゃん、冬木ちゃん、魔法の方はどう?」


「つららでいいですよ桜花さん」


「そう? じゃあ2人も私のことは桃奈って呼んでほしいな」


「分かりました桃奈さん」


 魔法の勉強の進捗であるが、転生する先の異世界での魔法は簡単な物であればそれこそ動物的な知能しかない魔物と呼ばれる存在でも使える簡単な現象らしい。


 ただ威力だったり魔法の大きさ、質、複雑さなんかは魔法を使う存在の資質と精神力が大きく関係してくると本には書かれていた。


「魔力を伸ばすには最初は魔法をとにかく使い続けるのが良いらしいわ。魔力が枯渇するまで魔法を使うと、筋肉みたいに回復した際に最初よりも魔力量が増えているらしいの。これを繰り返して鍛えるのが良いらしいわ」


「ふーん、実里ちゃんの説明だと生きている限り魔力の量は多くなり続けていく事になるのかな?」


「うーん、限界は無いっぽいんだけど、魔力の成長が鈍化するタイミングがあるらしくて、幼い頃から魔法の訓練をしている人はその鈍化するタイミングを遅らせる事ができるみたい。あと魔法を学べる環境が田舎だと無いから突然変異を除いて都会で魔法について幼い頃から学んだ人には勝てない……って書かれていた」


 つららが更に補足する。


「実里ちゃんの言うように、私達の場合神様が言うには精神体だから、肉体に囚われることなく、魔力を伸ばすことができると思います……だから成長が鈍化するタイミングが来たとしても、もしかしたら転生をすることによってキャップを外すことができる……みたいな裏技もあるかもしれません」


「なるほど……確かに有益な情報だね。どうやって最初の魔法を覚えるとかは書かれては無いのかな?」


「一番最初に覚えるべき魔法は自分の生理現象を誘発する魔法が良いとされているみたいですよ。手汗を多く出す魔法とか利尿を促す魔法とか涙を流す魔法とか」


 つららがそう言うが、今の自分達は精神体であるので、そういう現象はできないのではないかと考えてしまう。


 しかし実里がここで兄である阿部夏樹が走った際に体が熱くなったという言葉に着目した。


「夏兄がさっき走って熱くなったって言っていた……あれ自然と体に熱を生み出す魔法を使っていたって可能性は無いのかな」


「なんでそう思うの?」


「そもそも画面の男が言うには私達精神体でしょ、だから精神体を維持しているのに魔法が使われているんじゃないかなって思って……だから激しい動きを精神体がすると、精神体を保護もしくは形作っている魔法が効力を強めることで熱が生まれたって解釈するのが自然かもと思ったんですけど」


 桜花は手を当てて少し悩んだ後、こう考えることもできないかと言う。


「走って熱が発生したことを魔法と取るか、それとも動くことでこの体を保護するために魔法が発動しているか……それか魔法が発動しているから熱を感じたか……おおよそこの3点に集約されそうだね。となると魔力を感じるためには走るのが手っ取り早いかもしれないね」


 本に書かれていたやり方では無いが、生理現象が一部止まっている状態の桜花達の場合、走る事が魔力を感じるのに一番適していると考えた。


「そうと決まれば、私走ってきます! それでどれくらい走れば魔力が消費されるかを計算すれば魔力の上げ方にも繋がりますし、本に魔力の流れを掴む事が初歩であると書いていたので、血液みたいに体を流れているのであれば、運動することで分かりやすくなるんじゃないかと思って……」


「実里ちゃん1人にやらせるのは危ないので、私も着いていきます。あと、私は体の脈を測ったりしながら魔力の流れを確認できないか試してみます」


「……よし、それじゃあ僕は魔力の流れを掴んだらどうすれば魔力を魔法にすることができるか調べてみることにするよ」


「「お願いします!」」


「任された!」










 俺が中央の部屋でレシピ本を読んで色々書き写していた時、東の扉がバンと開いて、実里とつららちゃんが勢いよく飛び出してきた。


「実里、つららちゃん、何か分かったのか?」


「うん! ちょっと実験してみるから……夏兄、悪いけど料理を用意しておいてくれない? 簡単なので良いから!」


「簡単なのねぇ……了解。気をつけろよ」


「「はーい!」」


 南の扉をくぐって2人は体育館の部屋に消えていき、俺はレシピ本や料理本を一旦部屋の端に纏めて置いておき、台所のある北の扉を開ける。


「さてと何を作りますか……」


 簡単なのと言われたので、定食系にしようと思う。


 まずは米が入っている袋の前に行き、ボールに米を5合ほど計量カップで掬って、蛇口をひねって水を出し、米を洗っていく。


 正直無洗米な感じもするが、気持ちの問題。


 水切り、洗う、水切り、洗うを何度か繰り返して米研ぎを終え、計量カップで水の量を計算しながらボールに水を入れていく。


 注意するのはここで直ぐに炊かずに少し水に米を浸けておくこと。


 水を吸収した米は炊いた時に芯が残りづらくなり、ふっくらとした炊き上がりになる。


 古米の場合は酢を大さじ1杯程度入れると香りと米のツヤが良くなる。


 また炊飯器で炊くわけじゃなく、鍋で炊くので蒸発してしまうのを見越して水の量を気持ち多めにしておくと炊き上がりが柔らかくなる。


 新米の場合は水に浸け無くても十分水分を含んでいることが多いので古米か新米かで水分量の調節を間違えないように。


 見た感じここの袋に入っている米は古米っぽいので古米の炊き方でやっているが、新米だったらちょっとベッチョリしてしまうかもしれない。


 水に浸した米を別の場所に置いておき、その間に汁物を作っておく。


 まぁ無難に豚汁だな。


 豚バラ肉、にんじん、じゃがいも、大根、ごぼう、こんにゃくをそれぞれ切っていき、ごぼうは水に浸けて、あく抜きを行う。


 そしたら油を引いた鍋に中火で加熱しながら豚バラ肉を投入し、炒めていき、その後に切った食材を入れていく。


 ごぼうは一度水を切ってから投入する。


 そしたら水を入れてよく煮込み、本だしの粉を投入する。


 異世界に行ったら本だし使えないから、本だしの代用品を考えておかないといけないな。


 あくが出てくるのでお玉で掬って、数十分煮込む。


 煮込み終わったら味噌を入れて味を整えるだけなので、もう1品作っておくか……。


 イカを人数分冷蔵庫から取り出して、内臓、胴体の軟骨、ゲソのくちばしを取り除いて、食べやすいようにカット。


 それを油の敷いたフライパンで焼いていき、醤油とマヨネーズを混ぜたタレをかければイカ焼き(醤油マヨネーズ和え)の完成である。


 同時並行して浸けていた米を鍋で炊いて、時々豚汁の方の煮込み具合を確認したり、明日の料理の下ごしらえをしておく。


 そうすると米が炊き上がって豚汁の仕上げに味噌を入れて完成である。


 それぞれ食器によそって、中央の部屋に持っていくのだった。



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