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転生の間にも三年【異世界で成り上がる予定なので美少女達と事前準備(意味深)しまくります】配慮版  作者: 星野林
卒業までの準備期間

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第129話 ライラックを交えてのワイバーン狩り 2

 ワイバーンの解体で格闘すること4時間……1時間休憩にするよと言われて、私はアキが作ってくれた腰掛けに座って、呼吸を整えた。


「おつかれ~、これ飲むと良いよ。疲れを軽減してくれるし、筋疲労を回復してくれるから」


「ありがとう……アキ」


 アキから貰った黄色い液体を飲むと、シュワシュワっとした前世で飲んだことのある味がした。


「レモネード……酒以外で炭酸の飲み物久しぶりに飲んだかもしれない……しかも甘いし」


「砂糖は手に入るけど高いからダダ余りしている蜂蜜で代用。柑橘系の味は似た果実を錬成で味を整えてからレモン風味にし、炭酸も錬成で重曹作って混ぜることで炭酸にしたんだ」


「前世の理科で習った気がする……重曹とレモン汁……クエン酸を混ぜると炭酸が発生するの」


「そうそう、それと同じ原理。やろうと思えばクラフトコーラとかもできると思うんだけど、味については要研究かな? 今渡したのは味をレモネードに近づけるためにもう少し色々加えているんだけど、その加えたのが疲労回復や筋疲労の除去に効果がある薬品を混ぜているんだよね」


「なるほど……確かに元気が出てくる」


「でしょでしょ! でもライラックが居てくれて助かったよ。1人で作業していたらもっとペース遅かったし」


「私そこまで役にたってないと思うけど……ゴーレムが殆どやってくれたし」


「いやいや、ゴーレムに私やライラックの動きを学習させながらやっていたから学習効率2倍! お陰で最後の方は1頭10分で終えられたし」


「なるほど?」


 午前中の段階でナツ達は30頭のワイバーンを狩ってきていた。


 で解体完了したのは16頭、残りはナツの異空間に仕舞われていて、解体できなかったワイバーンは辺境伯様に提出するらしい。


「でも今回ワイバーンの卵を大量に入手していますけど……何に使うんです?」


 私は広場に山積みにされているワイバーンの卵を見てそう呟く。


 するとアキはこれは錬金術の素材として使えるんだと胸を張って言う。


 アキ曰く、既存のゴーレムは設定されたプログラム以上の動きはできないが、ワイバーンの卵を細工して、生物の成長及び学習プロセスを卵からワイバーンが成長するのに合わせてゴーレムにプログラミングできないか実験するらしい。


 つまるところ成長及び学習するゴーレムを作りたいとのこと。


「魔力は精神に宿る。だから魔力を変質させれば精神も変質すると思うんだよね。そうすれば成長するゴーレムを作ることも不可能ではないと思うんだけど」


 倫理観がぶっ飛んでる……マッドサイエンティスト的思考とも思える。


 アキも前世は普通の高校生だったらしいが、どういう生活をしていたら、そんな物騒な発想が思いつくのだろうか……。


「お疲れー」


 アキとそんな会話をしていたらシュネやメアリーとも合流した。


「あれ? ナツは?」


「昼食を作っているから待っていてって」


 本当ナツは料理が好きだな。


 アキ曰く、前世でも自炊することはあったらしいが、転生してからは料理にも目覚めたらしく、前世の食事の再現を頑張っていた。


 味噌や醤油を再現したのは執念だと思うし、最初に和風ステーキや和風パスタ、味噌汁を飲んだり食べたりした時は、本当に感動して涙が溢れ出てきたものだ。


「今日は何を作っているんだろう」


「うーん、いつも通りワイバーン肉の料理じゃないかな? また肉が大量に出たし……」


「キャベツを使っているの見たからそれに関係する物かもよ」


 それはそれは……昼飯が楽しみになってくる。


 せっかく前世日本に住んでいた女性陣が集まった事だし、色々聞いておこうかな。


「もし他に転生者が見つかった場合ってどうするつもりなの?」


「どうするかぁ……僕的には有用なら受け入れても良いと思うけど……まぁライラックのクラスメイトとかの知り合い優先かな」


「私的には正直転生者はあまり気にしなくていい気がする……ライラックみたいに微妙なチートや転生時点でチートを放棄してしまっている人も多そうですし」


 メアリーは私に気を使ってか、受け入れは許容してくれるっぽいが、シュネはどちらかと言うと否定的っぽい。


 私みたいに多分チートが物だと、親が売ってしまったか何かで所在が分からなくなってしまうこともある。


「クラスメイトか……どれくらい生きているのだろうか」


 正直私は運が良かった。


 両親も冒険者からの引退組だったから資金に余裕があったし、町にも近かったから餓えに苦しむことも無く、子供が出歩いていても大丈夫なくらい治安の地域だったのも良かった。


 ナツ達がデーニッツさんから依頼された地域では魔物が子供を攫って苗床にしているとも聞く。


 それに餓えや疫病が流行ってしまったら村だとろくに治療できずに亡くなってしまう。


 そういうのを考えると……クラスメイトで生き残っているのは何人いるのやら……。


「でも……もしかしたら貴族として生まれ変わったりしている子もいるのかな?」


「確率は低いけどあり得なくはないね。条件指定で町や都市に転生すれば貴族への転生の可能性が高くなるって僕らは神様に言われたけど」


 メアリーがそんな事を言うが、ちゃっちゃと転生してしまった私はそんな事を知らないからなぁ……。


「仲の良かった子だけでも生きていてくれるとうれしいけど……」









 昼食はナツ特製のロールキャベツをいただき、午後からも解体作業かと思いきや、ナツからちょっとワイバーン倒してみる? ……と、軽いノリで言われた。


 ワイバーンって滅茶苦茶強い魔物で、倒せるだけでも名誉なんだけど? 


 というか……私にワイバーンを倒すのに何かアシストできることってあるのか? 


「いや、普通の武器とかを使ったら流石にワイバーンは倒すことができないけれど……ライラックにはアキが作ったこれを試してもらおうかと」


 そう言って渡されたのは、淡い青い光を輝かせ、本体は銀色をした片手剣だった。


「地底神を倒した時にミスリル鋼を手に入れることができてね……それを使って作った片手剣だよ」


「これが……」


 マチェットナイフを大型化させ、中央をやや湾曲させることで力が入れやすくなっているように思える片手剣で、某モンスターを狩るゲームに出てきそうな装飾が施されていた。


 持ち手の部分には魔石が埋め込まれており、魔力に反応し、うっすらと膜を張ることで、切れ味を更に上げることができるのだとか。


 試し斬りで、木を切り裂いてみたところ、木に当たったら、ガツンと食い込む感覚があるのだが、豆腐を切る感覚で切断してしまった。


「こんな武器使ってもいいの?」


「今のライラックだとこれくらいの武器を使わないとワイバーンは倒せないだろうし……試作品らしいからガンガン使ってくれ」


 こうして私も何故かワイバーン狩りに参加することになるのだった。

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