第124話 メアリー・フォン・ケッセルリンク女騎士
僕の名前はメアリー……前世の名前は桜花桃奈。
この世界に転生してからなんやかんやで4年、準備期間(神の間)での3年と前世が20歳だった事を考慮すると、精神年齢は27歳にもなる。
まぁ実際には肉体に精神が引っ張られてか、気持ち幼い言動になっている気もするけどね。
準備期間に色々してきたし、転生してからもワイバーンを軽く倒せるまで鍛えてきたけど……最近僕、アキやシュネに比べると影が薄い様に感じてしまう。
アキは錬金術で大活躍しているし、シュネは得意の大火力で地底神を倒す際にも活躍していた。
で、最近僕はというとあんまり活躍できていないような気がする。
「やっぱり影薄くなってるよね……」
「そう? 十分派手に立ち回っていると思うけど〜」
最近よく話し相手になってくれるミク。
クラスメイトの子(現家臣達)とも話はするけど、元々の精神年齢も高かったこともあり、比較的年齢が近いミクが僕と波長がよく合ったのである。
「ワイバーンを倒せるほどの魔法使いが影が薄いって……他の人達に怒られるよ〜」
「かもしれないけどさ……なーんか最近アキとシュネの活躍が目立つんだよね」
「おやおや? 嫉妬ってやつ?」
「嫉妬なのかね……」
僕は木でできたジョッキに氷と果汁を入れてジュースを作る。
ミクにも同じような物を出してあげた。
「でも僕も魔力の才能欲しかったなぁ〜」
ミクはせっかくだからと僕達が皆に教えている魔力ポーションを使った魔力の増加トレーニングを試してみたのであるが、2ヶ月もしないうちに魔力の増加がストップしてしまった。
それでも洗浄の魔法が使えるようになったから、洗濯や体や髪の手入れが楽になったと喜んでいた。
「やっぱりもっと幼い時から鍛えていないといけないのかしら?」
「うーん、こればっかりは才能なのよね……ミクには人より少し多い程度の魔力量が限界だったってことなのよね」
「せっかく僕も火球を打ち出せたり出来ないかな〜って思ったけど……まぁ幾つか生活が楽になる魔法は覚えられたし、贅沢は言えないね」
ジュースを飲みながら少し下世話な話に移る。
「ミクの事だから家臣達の男性陣、ちゃんと性処理できているか知ってるの?」
「勿論……というかジャズと結託して、家臣の男の子達はうちの実家を利用させているよ」
「商売上手ね」
「そういうのも含めて僕はここで働いているし〜」
警備をしているマリーの兄貴やその同僚もミクの実家の娼館を利用しているらしい。
性病への対策だったり、避妊や清潔さを売りにしているので、冒険者ギルド近くにある安い娼館に比べると、働いている嬢の質も高いし、男子達は夏休みにあった狩り合宿で結構な金額を稼いだので懐も暖かい。
それ故にどハマりした子は週一で通っているのも居るらしい。
まぁそれだけ通ってもちゃんと教育を受けている子達なので、貯蓄は出来ているらしいが……。
「マンシュタインはそういうところ行かないよね」
「あの子はホワイトにお熱だから」
マンシュタインとホワイトは徐々に距離を詰めているらしく、最近2人で買い物デートに行くところを見かけたりしていた。
ミク曰く、ホワイトも満更では無いらしい。
「しかし、男子達同じ9歳なのに精通早いね……ナツもそろそろのかな?」
「どうだろう? 10歳前後で精通する人が多いって聞くし、魔法使いの場合早熟な子が多い傾向だから10歳よりも早く精通する人も居るらしいからね〜」
となるとナツの精通もそろそろなのであろうか。
まぁナツくらいになると自分の力で精通のタイミングをコントロールできそうであるけど。
「逆にメアリーは初物来たの?」
「うーんまだね。いつメン(アキとシュネ)の2人は既に来てるらしいけど」
「へぇ、魔法使いは女性も早熟なんだ」
「でも初物来てもまだ体ができてないから危険だけどね」
「ああ、でも治癒魔法があれば大丈夫なんじゃない?」
「それでもねぇ……」
貴族の場合跡継ぎをなるべく早く求む声が大きくなるので、子供が産めるようになれば種をなるべく早く仕込む……なんてこともあるらしいが、基本は15歳を超えてから。
若年で子供を仕込むと母親側に凄い負担がかかったり、子供が奇形になってしまったりする場合があるらしい。
だからナツの初子はなるべく早くと辺境伯様とラインハルトから言われているが、子作りに関してはもう少し後にするつもりである。
ただこの肉体でのナツの童貞はアキ、シュネ、そして僕の3人で捕食するつもりである。
貴族的には年上のお姉さんから筆下ろしをするのが通例らしいが知ったことか。
僕はナツの童貞を奪うぞ!
「筆下ろし候補ってラインハルトから絶対ミクに話来てるでしょ」
「まぁ〜来てるね」
「だよね~受けるの?」
「受けるつもり。玉の輿だし、将来を考えるとナツ君と肉体関係があった方がメイドとしても優遇されそうだし……」
「そっかー」
ミクは呑気にジュースを飲む僕に疑問を持ったみたいで
「てっきり怒るかと思ったけど」
「ナツは精子を作る魔法が使えるからね。血で実験して成功しているから精子も可能なのよ」
「それって……」
「超絶倫だから僕達3人では受け止められない可能性が高いの。正室争いに関わらない妾だったらある程度は許容するつもりよ。候補としてはミクにクリス、ライラックにフレンは僕達的に手を出されても特に怒らないと思う。勿論娼婦にハマったらキレると思うけどね」
「なるほど……」
正室は僕ら3人で一番早く男子を産んだ人って決めているから、正室になろうと介入してくるようであれば容赦なく敵対するが……そうでなければ寛容な心で受け入れるつもりである。
日本の価値観だと重婚は許されないが、準備期間の3年で色々吹っ切れた。
あと初恋に至ってはシュネの前世の姉に全員負けているわけだし……。
嫁になれるだけでも勝ちである。
「ミク〜どうやったらそんなに大きく胸がでかくなるの? アキやシュネなんかは最近徐々に膨らんできているんだけど、僕はぺったんこのまま背だけが伸び始めていて……」
「う~ん……乳製品をよく食べるとか? 胸を大きくする魔法とかないの?」
「あるにはあるけど、失敗すると奇乳になっちゃうんだよね。だから体の成長に合わせて大きくなる方法があればと思ったんだけど……娼館直伝の技とかないの?」
「僕は乳製品よく食べていたら勝手に大きくなったからね〜うーん鶏肉とキャベツが豊胸に良いって聞いたことあるけど……」
「ちょっと試してみようかな」
その後僕は豊胸に良いとされる事を色々やってみるのだったが、結局胸はAカップを超えることは無く、豊胸に良いからと胸をマッサージしまくった結果、ちょっぴり長乳首になってしまった。
前世と同じく王子様系高身長美女とナツに言われたが、転生しても変わらないとは……。
トホホ……。




