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転生の間にも三年【異世界で成り上がる予定なので美少女達と事前準備(意味深)しまくります】配慮版  作者: 星野林
見習い貴族

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第102話 最高金額

 お抱え魔法使いの一件があって数日後、徐々に夏の季節になり始め、もう3週間もすれば夏季休暇に冒険者予備校も入る。


 約1ヶ月近くの休みになるし、本来だったら期末テストも行われ、成績が悪いと休暇期間補習となってしまうが、俺達の場合は夏季休暇期間も授業が行われることが決まっていた。


 俺達は貴族として覚えることが山のようにあるし、家臣になった皆も色々覚えなければならない。


 あと期末試験は冒険者としての知識だけでなくそれぞれの立場にあったテストをラインハルトが用意していると言われたので、全員必死で勉強している。


 なんなら予備校に通っていないミクや元銀の翼の面々も他のメイド達に教えられながら勉強をしていた。


 そんなある日、冒険者ギルドの方から査定が終わったと連絡があり、デーニッツさんも呼んで金額の確認をしに行く。


「オーク約2000体、変異種のオーク185体、ハニーベアー約400頭、擬態パンダクマ600頭、帯電牛980頭、砲弾豚1340頭……他色々合わせて白金貨2万4000枚!」


 ワイバーン200頭の白金貨8万枚に劣るが、魔物の領域の魔物を狩り尽くす勢いで狩れば……この金額も納得か。


「流石に現金での支払いはできませんからね」


 金額も金額なので、冒険者ギルドの支部長室でブッセ支部長から金額を言われ、口座振込で良いか聞かれる。


 俺達は勿論と答え、デーニッツさんには今回の取り分の白金貨4800枚を受け取ってもらう。


「俺殆ど仕事してなかったんだがな……こんな大金どうしようか……」


 白金貨100枚で日本円換算で1億円と同等である。


 こうしてみると少ない様に思えるが、現代日本よりも物価は安いし、経済規模もそれほどあるわけでも無い。


 というよりFXや株の売買じゃなくて1日でこんなに稼げるのがおかしいが……。


「この冒険者ギルドで1回の買取金額の最高額を大幅に更新したね」


 ブッセ支部長はホクホク顔である。


 買取金額が多いは取引金額も多くなるため、それだけギルドとしての実績にも繋がるらしい。


 ギルドの評価が高くなれば、新しいギルドや役員が引退したギルドに人員をねじ込みやすいのだとか。


 こうしてポストを増やしていって影響力を高めることで支部長達は栄達していくらしい。


 帝都にある冒険者ギルドはまた別枠で派閥争いがあるらしいが……。


「いやぁ、魔物の素材は常に不足気味ですからね! これだけ確保できれば多少安く売っても利益は十分に取れます! また狩りには行きませんか?」


「おいおい、ブッセ。こいつらはまだ未成年だぞ。今回はお館様からの緊急依頼だったから仕方なくだ。来年の成人まで待てよ」


「おっと、気持ちが前のめりになってしまいましたね。失敬」


 ちなみにここ100年で1回の取引での最高額は辺境伯軍と共同で魔物の間引き作戦を行った時の複数の冒険者で白金貨8000枚がマックスだったらしいので、その3倍を今回計上したことになる。


 そりゃ支部長もルンルンになるわ。


 俺達とデーニッツさんで間引いた元地竜が生息していた魔物の領域は、入れ替わりで軍が出動して残った魔物の討伐と、開拓拠点の整備を行なっているらしい。


 町でも開拓従事者を各所で募集していて、冒険者ギルドにも貼り出されていた。


 読んで見た感じ、開拓に従事する人にはサッカー場5個分(日本の田んぼ1町計算で約7町分)の土地の開拓権利を譲りますと書かれていた。


 それだけの広さがあれば畑でも1家庭を養うには十分な量の作物が作れるので、だいぶ優しく思えるが、開拓従事者に領主から食料が援助されるのは3年間のみなので、その間に自分達が食える分の畑を作らないと飢える事になるので色々大変らしい。


 換金作業も終わり、俺はデーニッツさんを屋敷に誘って、魔力量を上げるトレーニングについて意見を求める。


「ああ、なるほどなぁ……アキーニャの嬢ちゃんの錬金術で魔力回復ポーションを作って、それで魔力を回復、消費を繰り返して魔力量を底上げするトレーニングを行って若いのに、俺をはるかに凌駕する魔力量を手に入れたと」


「まぁ生まれながらに結構な魔力があったっていうのはありましたが」


「いや、それなら納得がいったわ。若いのに膨大な魔力量があるのはな。ただ魔力上限に引っかからなかったのが気になる。坊主達はまだ魔力が伸び続けているんだろ?」


「ええ、まぁ」


「伸びています」


 俺とシュネが答える。


「普通はもっと前の段階で止まるんだがな……うーむ突然変異って奴かな」


 アキがこのトレーニング方法をやっているのはどれぐらいいるのか聞いてみると、デーニッツさんは少し考えた後に、魔力回復ポーションをそんなにガバガバ使用できるのは相当金持ちじゃないと無理だから大貴族か金持ちの一部だし、殆どは魔力の伸びが留まってしまう所に早く到達するのみだから伸びた分を効率化のトレーニングに回せる利点が大きいとも言われた。


「ただお抱えの奴らはもう魔力の伸びが上限が殆どだからな。それでも多くの人たちよりは多いが」


 デーニッツさんが独自に調査した魔法使いの魔力量であるが、予備校に特待生で合格できるような魔法使いや見習い魔法使いとして辺境伯が抱えている人材を1とした時、お抱え魔法使いや一流魔法使いとして尊敬を集めるような奴らが5、自身で8から9、会ったことのある宮廷魔導師の人が12くらいだったと教えてくれた。


「ちなみに俺達は?」


「全員50超え、大きすぎて計測できねーよ」


 実際数値化したら俺達の魔力量どれくらいなんだろうか? 


 アキがポーションの量産に成功してから、寝る前に魔力を空にするトレーニング以外にも魔力を伸ばすことはしているが……というか転生者ってもしかして魔力上限がガバっていたりするのかな? 


 ライラックも魔力を増やすトレーニングしてるし、1年もすれば結果が出てくるかな? 


「まぁ金持ちにしかできないトレーニング方法だし、それでも本人の資質に左右されるから万人が取り入れられる物ではねーな」


 デーニッツさんはそう結論づけた。


 それよりもだと、デーニッツさんは一呼吸置いて、アキの錬金術の才能って他にもある人は居るのかと聞いてきた。


「いや、隠れて錬金術やっている奴らは居るのは知っているが、比率ってどんな物なんだ? というか錬金術の才能って何でわかるんだ?」


 アキはデーニッツさんに神の間でも試したコップに魔力のこもった水に塩、スプーンを用意し、錬金術の才能があるとこの塩が別の味に変化すると伝えた。


 試しにアキがやると甘酸っぱい味に変化し、デーニッツさんが同じ要領で試してみると塩味のまんまだった。


「はぁ……こんなんでわかるもんなんだな」


「才能ある人は結構居ると思うんですけど、その才能に気が付かないまま埋もれてくのだと思います。まぁ錬金術も魔力量があった方が色々効率が良かったりしますけどね」


「そうなんだな」


 アキは家臣になった人で才能があったのはフレンという同級生が唯一才能があったから錬金術の技術を教えていると伝えた。


「錬金術の才能が無いとゴーレムは運用できないのか?」


「うーん、いや、あれは錬金術の素材で良くしているだけなので、土魔法と素材をちゃんとすれば普通の兵士くらいのゴーレムは作れると思いますけどね」


「……ちょっとアキーニャの嬢ちゃんにゴーレム作成の依頼をするかもしれねぇな」


 そんな事を言った後にデーニッツさんは辺境伯様に報告があるからと帰っていくのであった。

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