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マイナス×マイナス⑤

正直、行かなければ良かったと、翌日後悔する。



8月1日。


就活ガイダンスルームの応接室で待たされていた。


しかも、一人ででは無く、目の前に誰かいる。


誰かかは分かっている。


昨日、泣きながら書類を書いていた女の子である。


女の子は俯きながら、スマホをずっと触っている。


尚、先にいたのは女の子の方であった。


何度も部屋番号確認したが、間違えていない。


「あの……部屋番号間違えてません? ここ3号室ですけど」


だが、応えは帰って来ない。


「だんまりかよ」


友也は女の子とは、テーブルを挟み迎えの席に腰をかける。


何か嫌な予感がする。


「おたくも、呼び出された口ですか?」


期待はしていなかったが、予想通り言葉は帰ってくることはなかった。


帰ろうかと迷っていた頃、応接室の扉が開く。


友也は、すぐさま立ち上がる。


だが、女の子は立ち上がらず、座ったままだった。


「お待たせしてすみません」


「あ、いえいえ。こちらが予定より早く着いてしまっただけなので」


入ってきた担当教員に社交辞令のように言葉を並べる。


教員は友也の隣に腰をかけると、腰かけくださいという。


「まずは、新君、広井さん、夏休みなのにわざわざ来ていただき、ありがとうございます」


「いえいえ、とんでもありません。先生こそ、わざわざ時間を割いていただきありがとうございます」


「ありがとうございます。では、始めさせて頂きますね」

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