表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/8

マイナス×マイナス④

理不尽で固められたのが今の現実だ。


「うっせぇ、黙れ。手を出せ」


「手? あ、はい」


そう言いながら、颯は手を出す。


友也は、その手の中指と薬指を握る。


ゆっくりと、その指をYの字になるように曲げようと力を入れる。


「怖い怖い怖い! 離せって!」


「何で?」


「折る気だろ!」


真顔で首を縦に振る。


「そんなことしたら、俺泣いちゃうよ? それに仕事でバイクも使えなくなるし」


「泣け喚けハゲ」


「泣かねーよ」


「じゃあ、泣かせてみようか?爪と肉の間にネジを入れるだけの簡単なやつを」


「本当にやめろ」


その後、いつも通りくだらない話をしながら、家に着く。


颯には言わなかったが、会った時からチャック全開であった。


就活の事をまた、聞いてきたので爪を曲げてきた。


家に帰ると、かけられる声を全てを無視し、自室に向かう。


家に帰り、PCを開くと、就活指導の担当教員からメールが来ていた。


「ん? 神野先生? なんだろ」


内容を見ると、明日急な相談で学校に来て欲しいとの事だった。


予定は無いが、一体どう言った話なのだろうか。


対面でしか話ができないというのなら、それほど重要な用件であることはわかる。


考えるのは、やめよう。


考えるだけ時間の無駄だ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ