break
C言語における`break`は、通常、ループ文（`for`、`while`、`do-while`）や`switch`文内で使用される制御フロー文です。`break`文は、実行中のループまたは`switch`文を即座に終了し、その後の文を実行せずに、次の文に制御を移します。
具体的な例を見てみましょう。まずは、`for`ループの例です。
```c
#include <stdio.h>
int main() {
int i;
for (i = 1; i <= 10; i++) {
printf("%d ", i);
if (i == 5) {
break; // iが5になったらループを終了
}
}
return 0;
}
```
このプログラムは、1から10までの数を出力しますが、`break`文があるため、`i`が5になるとループが即座に終了します。プログラムを実行すると、出力は以下のようになります。
```
1 2 3 4 5
```
同様に、`while`ループでも`break`を使用できます。
```c
#include <stdio.h>
int main() {
int i = 1;
while (i <= 10) {
printf("%d ", i);
if (i == 5) {
break; // iが5になったらループを終了
}
i++;
}
return 0;
}
```
このプログラムも同様に、`i`が5になるとループが終了します。
また、`switch`文でも`break`が使用されます。`switch`文では、`break`を使用しないと、一致した`case`の後に続く他の`case`も実行されてしまいます。
```c
#include <stdio.h>
int main() {
int choice = 2;
switch (choice) {
case 1:
printf("First case\n");
break;
case 2:
printf("Second case\n");
break; // switch文を終了
case 3:
printf("Third case\n");
break;
default:
printf("Default case\n");
}
return 0;
}
```
この例では、`choice`が2に一致するため、"Second case"が出力され、その後に`break`によって`switch`文が終了します。
`break`文は、ループや`switch`文から抜け出すために使用され、プログラムの制御フローを効果的に制御するのに役立ちます。
