第3話学園での生活と僕のラッキー野郎にジョブチェンジ!?(さーベタが来ましたよ。羨ましいチクショー!!)
ベタです。本当にベタです。飽きずに見て下さい。
神帝学園は創立230年の歴史ある学園で広さは東京ドーム9個分、高さは60階程の広大な大きさだ。
生徒は各科目に分けられ、1階から普通科、化学科、経済科等、生徒の進みたい道を学ぶことが出来る。
1クラスは約40人で、他の学校の1クラス平均人数は知らないが多すぎだろ!、と思う。ニュースで聞いた少子化問題って嘘だろうと僕は断言出来る。
組は全部で30組で、僕は普通科の3組だ。
そして今、僕は廊下で3組の扉の前にいる。
__うぅ、まるで処刑台に上がる囚人の心境だ。[メテオ]はやっぱり食らうんだろうなぁ。良くて悶絶、悪くて失神だからな。どっちも嫌だけど。
しかし、HRの割にはやけに騒がしいな。
僕は意を決して扉を開けると、担任が居なくて、皆は談笑したり遊んでいた。所謂休み時間状態だったのだ。
扉の前で唖然としてると、一人の男子が声をかけてきた。
「オッス!遅かったな雄司!?寝坊か?」
「おはよー、真也。まあそんなとこだな」
此奴の名前は秋本真也。僕の親友で身長180cm、成績は学年で上位、スポーツはバスケのエース、イケメンで無駄な筋肉がないがガッシリした体型だ。
結構モテていてファンクラブもあるらしい。
僕はいつも思う。本当は此奴が主人公ではないかと。
だが悲しいかな、主人公は僕なのだ。……別に嫌という訳じゃないよ?……本当に……うん……。
「ところで真也、HRはどうしたの?」
「ああ、それは何か職員会議で、ご覧の通り自習時間て訳だ」
なるほど、それで騒がしかったのか。
「しかし、運のないお前にしちゃ珍しいな。お前、今頃[メテオ]食らって保健室行きのはずだぞ?」
「うん、分かってる。だから嫌な想像させるのは止めて。今はこの幸運に浸りたいから」
僕はつい想像してしまい、身震いした。
「そりゃ悪かった。そろそろ時間が来るからまた後でな」
「うん」
そして僕達は別れ、僕は自分の席に着いた。
それから時が経ち、放課後になった。僕はウキウキと嬉しそうに帰り支度を始める。
何故なら今日はとてもツいていたからだ。
授業中には一度も当てられてないし、昼休みでは、売店で滅多にお目にかかることの出来ない幻の焼きそばパンがラスト1個で手に入れるしと、普段の僕では想像出来ない程の運の良さだ。
この幸運は僕の心の中に永久に刻んでおこう。
それから僕は、学園を出るときちんと前方左右確認しながら帰る。あの時の失敗はしたくないからね。
__それにしても、今朝にぶつかった彼女、どうしてるかな。この辺じゃ見かけないし、学園の生徒ならあんな綺麗な娘がいたら噂になってるはずだしな。また会ってみたいなー。
今日の幸運の日はあの娘のおまじない(?)のおかげかな。もしかしてあの娘は幸運の女神かも!?
……なーんてね。そんな訳ないか。
僕はそんな事を考えながら家路に着いた。その頃には日は傾き、近所の明かりが目立つ。
僕の家は庭付きの二階建てであるが、庭は雑草が腐る程に生え、蜘蛛の巣がびっしり付いている。家も一応は掃除しているが、しつこい汚れは諦めている。
そこ!だらしないとか言うな!男の一人暮らしなんてこんなもんだ。
と、言い訳してみる。仕方ないじゃん、しんどいもの。
僕は家の前に着くと、不意に鈍い僕でも違和感に気づく。
なんと庭が綺麗にサッパリとしてるのだ。おかしい。雑草を食べる虫達(バッタ等)でも1日でここまで喰えるだろうか?
それに家に明かりが付いてるし、食欲を誘う良い匂いがする。
もしかして父さん達が帰ってきたのかな?だったら連絡の1つもしてくればいいのに。
そう思って玄関の鍵を開けた。
「ただいまー」
「お帰りなさいませ」
しかし、出迎えてくれたのは両親ではなく、今朝に出会った美少女だった。