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第15話体育の授業とふざけ話(漫才風の2人です)

大分更新が遅れました!

ネタはあるのに文章にするのが難しい!

「今日は男女合同体力測定を行う。各自5人1組になって各エリアに行って測定しろ。どれから行っても構わんぞ」


体育教師の須浜(36歳バツイチ)が竹刀を肩に掛けて、皆に説明していく。

僕は溜め息をつきながら、話を聞き流していた。

ハァ~……、体力測定か、やりたくないな~。測定して皆の優劣を決めるみたいで嫌なんだけど……。

僕は自分で体力無いこと解ってるのに、わざわざ分かり易く数字化して知らしめられるなんて、本当に気が滅入るよ。

再度溜め息をついていると、後ろからポンッと肩を叩かれた。

振り向くと、爽やかな笑顔をした自称・親友(笑)がいた。


「おいコラちょっと待て!自称って何だ自称って!」

「何だよ真也、勝手に人の心を読むなよ」

「しかも最後の(笑)は普通に傷つくぞ!」

「なら(爆)の方が良かったか?」

「お前は親友に何を求めてんだよ!」

「ほんの冗談だ。で、何か用か?」


そろそろ本題に入らないと先に進まないぞ、全く。


「何かすんげー理不尽に思われてるみたいだが、まあいい。体力測定のグループなんだが、一緒に組まねーか?」

「ん、別に構わないけど」

「よし、決まりだ。後は……」


真也はそう言いかけて、キョロキョロと周りを見渡す。

誰かを捜してるのだろうか?


「どうしたんだ?組む相手の目星でも付けてるのか?」

「おう、雛乃ちゃんだ」

「なっ!?」

「ちゃんと良いところを見せてやれよ」


それだけで真也の目論見が分かった。

要するに、僕と雛乃を一緒にして僕の良い印象を付け、2人の仲を縮めようとの事だろう。


「何か露骨過ぎない?」

「何言ってんだよ雄司。じゃあ雛乃ちゃんが他の奴と組んで一緒になったらどうする?」


雛乃が僕以外の奴と手を取り、笑い合う姿を想像する。


「それは……嫌だ!」

「だったら一緒に組め。心配すんな、少しはフォローしてやるから。……おっ、いたいた。ほら雄司、早く行くぞ」


そう言って真也はスタスタと歩いていく。

しかし、雛乃に良いところを見せる、か。

大丈夫かな?僕の場合だと裏目になると思えてならない。僕はそんなことを考えながら、真也の後について行った。


しばらくついて行くと、不意に真也が立ち止まる。

おっと危ないな、急に立ち止まるなんて。


「何してんだ、そんなとこに突っ立ってると進まないぞ?」


僕は文句を掛けるが、何故か微動だにしない。

疑問に思い、横から顔を覗き込むと、苦みばしった顔をしていた。


「どうしたんだ?腹痛なら薬貰ってくるぞ?」

「……なぁ雄司、香山玲奈って知ってるか?」

「えっ……、あ、うん、確か同じクラスの女子のはずだろ?」


まあ知ってるだけで話したことも無いのだが。


「その様子だと余り知らないみたいだな」

「はっ?どういう事だ?」

「香山玲奈、あいつは大の可愛いモノ好きでな、それに懸ける情熱は半端じゃないんだ」

「ふ~ん?別に可愛い物が好きなんて、女の子なら普通じゃないの?」


小物や縫いぐるみとか、女の子なら不思議じゃない。男だったら流石に引くな。


「文字通りの物だったら何も言わねーよ」

「違うのか?」

「ああ、そのモノってのは実は女の子の事なんだよ」

「…………はぁっ!?」


一瞬思考が停止してしまった。

えっ、か、可愛いモノが好きって、お、女の子が好きって事か?

あ、あの俗にいうレズといわれる人種なのか!

僕は頭が混乱状態になるが、真也は構わずに話を続ける。


「奴の恐ろしい所は見境無い事と手段を選ばない事でな、昔に俺の知り合いで可愛い彼女が出来た奴がいたんだが、その彼女が玲奈の奴に狙われちまってな」

「う、うん……」


僕はゴクリと生唾を飲み込む。


「最初の方は友人として彼女に近づいて来て仲良くなるんだが、頃合いを見ると彼氏の有る事無い事を吹き込んで幻滅を誘うんだ」

「うわぁ……、何というか、腹黒いな(汗)」


彼氏の方はたまったものじゃないだろう。


「最後のとどめに彼氏の恥辱の偽造写真を彼女に見せて、抵抗虚しく破局になっちまった……」

「む、むごい……」


普通そこまでやるか?明らかに犯罪一歩手前だと思うんだが……。

何だか不憫に思えて泣けてしまう。


「そ、それで彼氏の方は大丈夫なのか?流石にショックだったんだろう?」

「ああ、男ならまだしも、女に彼女を取られたんだ。そいつは相当落ち込んじまってな、あろう事か……くっ!」


真也は目を伏せ、歯を食いしばり、ギュッと拳を握り締める。

僅かに震える拳を見て、僕は何か立ち入ってはいけない事を聞いたのだと後悔した。

もしかしたら最悪な結末だったのかもしれない。

これ以上は聞かない方が良さそうだ。僕に古傷をほじくり返す趣味は無い。


「真也、もういいよ。それ以上話たら……」

「あろう事か、二次元に走りやがったんだ!」

「真也がまた辛く……て、はぁっ!?」

「もう現実の女は信じられねぇと言って、それからは秋葉原の住人になっちまった」


ちょっ、待てコラ!言うに事欠いて、そのオチはないだろ!

さっきまでの僕の罪悪感を返せ!親切心を返せ!少しでも同情した僕の心に謝れ!


「今じゃ完全なオタクライフを……、ん?どうした雄司、そんな呆れたような顔して」

「ようなじゃなくて、呆れてるんだよ!お前が辛そうな顔をしたから、ただ事じゃないと思って真面目に聞いてたのに!シリアスな空気が手足生やしてアラホラサッサーって逃げちまったじゃないか!」

「いや、そんなジト目で俺を睨むなよ。別に笑い話で言ったんじゃないぞ?それに本題はこれからなんだ」


真也は心外だとばかりに肩を竦ませると、急に真剣な顔をする。


「次、ボケたりしたら脛バットだからな」

「それはツッコミじゃなくて拷問に等しいだろ!つーか、おい雄司、その手に持ってるバットはどっから持ってきた!?そして何故スイングをしている!マジで脛バットをする気か!?」

「嫌だったら真面目に話てよ」

「分かった分かった。まあとにかく、香山玲奈の可愛い女の子に対する執着心が強いという事は話た通りだ。ここまではいいな?」

「うん」

「んじゃ、それを理解した上で、あれを見ろ」


そう言いながら、真也はある一点を指差す。

つられて見ると、雛乃が女子と話をしていた。

相手の女子をよく見ると、ヒュッと息を飲んだ。


「な、なあ真也、もしかして……」


ゆっくり振り返って真也を見ると、僕を見てコクリと頷いた。


「ああ、香山玲奈の次のターゲットは、雛乃ちゃんだ」


AU「はーい、始まりました第1回キャラクターのお悩み相談コーナー!今日はこの物語の主人公、滑稽の貴公子こと天坂雄司君が来てくれました(強制連行)。ではどうぞ!」

雄司「ちょっと待ってよ作者!いきなり本編から無理やり引きずり出すなんて酷いじゃないか!いくら創造主でもやりたい放題は止めてよね!それと僕にそんな変な二つ名は無いよ!」

A「そうだっけ?まぁいいや。さて、このコーナーはキャラクターのお悩みに対し、作者がツッコんだり、笑い飛ばしたり、切り捨てたりしていくコーナーです」

雄「解決しないの!?」

A「大丈夫、たまに解決もすると思う……、解決するんじゃないかな……、まっ、あんまり期待すんな」

雄「無責任な……」

A「いいからいいから、まずは君のお悩みを聞こうか」

雄「それじゃ、え~と、僕は不幸体質で小さい頃から生傷が絶えないんだけど、どうしたらいいのかな?」

A「つまらん、次!」

雄「ひどっ!」

A「もっと無いのか?面白いお悩みは」

雄「面白いって……、それじゃ、僕は今好きな人がいるんだけど、その娘と付き合うにはどうしたらいい?」

A「ネタバレするので却下」

雄「ええっ!」

A「おっと、もう終了時間だ。全く、ロクに悩みも言えないヘタレた主人公だな」

雄「無理やり連れてきておいて、酷い暴言……(ガックリ)」

A「さて次は誰を呼ぼうかな~♪」

雄「ゲッ!このコーナーまだやるの!?」

A「勿論、君達をおちょくりたいし。と言うわけで、皆さんもお楽しみにー」

雄「不幸だ……(泣)」


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