?章 ※の呟きその2
『経験値が一定に達しました。個体※※※※※※LV9→LV10にレベルアップしました』
『各種基礎能力値が上昇しました』
『レベルアップボーナスを獲得しました。スキル〈※※〉LV1→LV2にレベルアップしました』
『経験値が一定に達しました。個体※※※※※――』
いやぁ遣いこなしてるねぇ。嬉しい事だ。
この様子だと〈 〉も気に入ってくれたかな?
えっ? 「エコ贔屓とかカスじゃね」だって?
酷いな、私はエコ贔屓なんてしてないよ。
他の奴がクズ過ぎて面白くないだけ♪
えっ? 「声キショい、死ね」って?
酷いな、私泣いちゃうよ。
こう見えても繊細なんだからな。ぷんぷん。
えっ? 「“せんさい”じゃなくて“ぞんざい”の間違いじゃないのか。てかぶりっ子うざい」だって?
本当に酷いな、私は本当に繊細だってー!
第一私はぶりっ子などでは断じて無い!
未だ言う気かい?
なら私も本気、出しちゃおっかなー!
……ごめん、年甲斐もなくはしゃぎすぎちゃった。
ゴホンッ、そんな事より彼の話に戻ろう。
えっ? 「テメェとは話してねぇ、一人で勝手に言ってただけだろうが、陰気くせぇんだよこのクソ野郎が!」だって?
本当に容赦ないな君は!
第一私はクソでも野郎でもない!
て言うか野郎への偏見酷過ぎない? 全宇宙の野郎さんに謝った方が良いよ、君!
……ゴホッゴホン。話を戻そう。
彼が人族とこんなに早く接触するとは予想外だったけど、これから始まる事を考えるとかなり良いタイミングかもしれない。
――このままじゃ人族に勝ち目なんて無いしね
まぁちょうど良い感じにバランス取れるかな?
えっ? 「見通しが甘ぇんだよ、クソが!」だって?
酷いな、私でも傷付k――君最近口悪くない?
暴言が段々鋭さを増している気が……
口調も乱暴になってきてるし……
ちゃんとしてよね、一応私は君の上司なんだから
――あの子もこれくらいビシッと上に物が言えたらああはならないんだろうなぁ
ん? 何でもないよ、こっちの話さ。
それより君はもう少し上司に対する口の利き方に気を付けた方が……ってちょっと待ちなさい! 最後までヒトの話は聞けー――