素材集め
よし、書けたぞ。あれ、ブックマーク減ってたのに戻ってる。(;・ω・)
ブックマークが、減ると嬉しい作者。何か、増えると緊張しません?もっと、良いもの書かないととかプレッシャーを感じるタイプなのです。
変わり者ですかね?
そもそも、私の小説……キャラの癖が強いのでは?
そう思う、今日この頃です。( ;´・ω・`)
さて、相談があると現れたセロンさん……。
「それで、相談とは?攻略方法とか、そういうのは受け付けませんよ。僕達も、攻略したいので。」
「僕が、相談したいのは同盟仲間として共闘する話しだよ。これは、恥ずかしいんだけど……まだ、僕達は2部屋目に辿り着けて無いんだよね。」
すると、ルイスは驚いた表情をして固まる。
「嘘……だろ……?」
トキヤは、青ざめ呟く。セロンは、苦笑して俯く。
「マジか……。」
マッキーも、思わず震えている。
「本当だよ。入った瞬間、見えない攻撃で即死。生き残れても、防御力が高すぎて倒せない……。」
見えない攻撃?えっと、何か引っ掛かる……。
ルイスは、真剣な表情をして考える。それを見て、セロンを含め全員が邪魔しないように黙る。
「セロンさん、フェニックスの種族は?」
「え?ああ、精霊・悪魔だったよ。」
すると、ルイスは納得した表情になる。
「フェニックスの種族は、精霊・聖獣なはず。」
すると、セロンは驚いてルイスを見る。
「つまり、偽物って事かい!?」
「いいえ、最初のフェニックスも本物です。」
すると、混乱した表情でグレンが言う。
「えっと、つまり?」
「ソロモン72柱、その37位……。」
すると、トキヤは驚く。
「そうか、悪魔。確かに、悪魔だな!」
「すまん、俺達に分かるように説明して。」
マッキーは、ルイスを見てから言う。
「実は、悪魔にもフェニックスが存在しているんですよ。有名なのは、先ほど説明したソロモン72柱37番目の悪魔フェニックスです。」
すると、全員が驚く。
「どう、普通のフェニックスとは違うんだ?」
グレンは、キョトンとする。
「実は、同じなんです。起源は、どちらもアラビアのフェニックスなので。ただ、悪魔ですか……。」
ルイスは、また考える仕草をして集中する。
37位 フェニックス
アラビアのフェニックスが、伝承を経て悪魔化したもの。20の軍団を指揮する、悪魔の侯爵で話す言葉が自然と美しい歌になる。しかし、聞いたものは心が崩壊したり、死亡したりするという。だが人の姿の時は、耳を塞がなくてはならないほど汚い声をしているとされる。ちゃんとした、悪魔侯爵です。
おそらく、見えない攻撃は伝説から見て、フェニックスの歌を聞いたのでしょうね。これは、厄介ですよ。この手の悪魔は、配下召喚を使えたりします。
ちなみに、フェニックスは怠惰・堕落の象徴です。怠惰の象徴で、有名なのは熊や牛ですけどね。
これは、運営もやりますね。
歌に対抗出来るのは、その手の職業のみ……。例えばです、解放されたばかりのアイドル……とか。
それと、吟遊詩人・踊り子・楽師とかですかね。
何にしても、音の対策をしなければ……。やはり、防音コートが欲しいですね。シャルムさんに、頼んで作って貰うとして。後は、御守りですかね。
素材は、マッキーさん達に集めて貰うとして。作るのは、神職である僕ですよね。うん、ですね。
「はぁー。」
「ルイス、大丈夫か?」
ルイスが、深いため息を吐き出したのを見てグレンは言う。ルイスは、面倒そうな雰囲気で頷く。
「大丈夫です。さて、セロンさん……最後に、もう1つだけ確認させてください。そのフェニックス、HPを削れましたか?予想だと、削れないはず……。」
「うん、ノーダメージだったよ。」
うん、決まり……ですね。
「あー、厄介………。」
ルイスが、そう呟くと険しい表情のメンバー。
「で?勝ち筋は見えたのか………。」
「そもそも、最初のフェニックスは討伐対象ではありませんよ。2部屋目、そのフェニックスが討伐対象です。なので、最初のフェニックスにはダメージが与えられません。つまり、逃げるが勝ちです。」
すると、全員が驚く。
「なるほど、運営の野郎ぉ……!」
マッキーは、驚いてから呻くように言う。
「なるほど、倒せないはずだよ………。」
セロンも、苦々しく呟き脱力する。ルイスは、真剣な表情をしてシャルムを見て指示を出す。
「シャルムさん、防音コートを全員分よろしく。」
「え?うん、分かったわ。」
シャルムは、驚いてから頷く。
「マッキーさん達には、聖水晶を集めて貰います。辛いですが、最低10個は必要です。」
「おう、任せろ!メンバーで、周回してくる。」
マッキーは、嬉しそうに言う。
「トンガさん、聖金で小鈴を作ってください。」
「うむ、任されよ。」
トンガは、ハンマー片手に笑う。
「トキヤさん、キリアさん達もですがシルクスパイダーの糸を集めて、シャルムさんに全部預けてください。シャルムさん、仲間に織り師が居ますよね。シルクスパイダーの糸を、布にしてください。」
「シルクスパイダーか、楽しくなりそうだ。」
トキヤは、ニコニコと呟く。グレン達も、笑顔。
「で、僕達は何をするの?」
「縁の紐を、集めてください。」
すると、ジェネシスの副リーダーが叫ぶ。
「そんな、無茶だ!今は、防具もボロなんだぞ!」
「いいや、やるよ。何かしら、手柄を上げて信頼を掴み取らないと……。手っ取り早い、信頼を掴む方法をルイス君は僕達にわざと与えてくれたんだ。」
ルイスは、その言葉に小さく笑って言う。
「理解してくれて、良かったです。この方法なら、それプラス実力と人柄が見えやすい。つまり、失敗は許されない同盟初ミッションですよ。」
すると、セロンは嬉しそうに頷く。
「ありがとう。ちなみに、断ってたら?」
「何も、させませんでした。勿論、セロンさん達がレイドにお呼ばれする事もありませんでした。言ってしまえば、素材集めはレイドの下準備。それを、手伝わないのにレイドに呼ばれされるとでも?って話です。どうです、僕の事を嫌いになりました?」
ルイスは、意地悪な笑みを浮かべて言う。
「いいや、寧ろ嬉しいよ。同盟主が、仲間にも自分にも厳しい……いや、優しいかな?でも、甘やかさない良い人で。これから、とても楽しみだよ。」
「では、期待に応えられるように頑張りますね。」
ルイス達は、立ち上がり素材集めを開始する。
「それで、君は何をするのルイス君。」
「……羽を集めてきます。」
ルイスは、真剣に呟く。
「そっちの方が、簡単じゃないか!」
「黙れ、ガイ。聖水晶、それに聖金やシルクスパイダーの糸そして縁の紐。となれば、残りは冥府の羽しかない。高位聖職者でも、僅かな人しか作れない希少な護身の御守り『冥府の回避札』だよ。」
冥府の回避札(レイド専用アイテム)
1回だけ、死ぬのを身代わりしてくれる。また、割れても持っていれば例え死んでも、1度だけデスペナルティーを無効化してくれる。御守りにすると、憑依を弾き身代わりの回数が3回に増える。
ルイスは、ため息を吐き出す。
「悪魔と幽霊には、憑依がつきものですからね。」
セロンは、真剣にルイスをみる。
「僕達より、難易度が高いんだけど。」
「聖職者しか、このクエストは受けられません。」
ルイスは、そう言ってお店から出ていく。セロンと一部のジェネシスメンバーは、頭を下げお店から出ていく。何となく、ルイスに、邪魔と言われた気がしたからだ。勿論、錯覚である。
こうして、素材集めが始まったのだった。
たぶん、フェニックス討伐まで書く予定です。
もう暫く、お付き合いください。ついでに、1ヶ月は内容を進める気が無いので。待つのが、面倒な方はブックマークを外してくださいませ。
作者が、落ち着きますし( *´艸`)w




