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古い遺跡と錬金術師クエスト

すみません、NPCとプレイヤーの名前が被っていました。しかし、同姓同名の別人という事にしてくださいな。( ´;゜;∀;゜;)

さて、ログインして伸びをします。トキヤさんとマッキーさんは、オンラインなので居ますね。グレンは、遅れると言ってましたし。さて、少しだけ買い物をしなければですね。そもそも、余りこの国を知らないので散策しながらですけどね。


ため息を吐き出し、何が必要でどのタイミングで使うべきか考えながら歩き出す。


2匹が、現れて甘えて来たので思わず笑うルイス。


「おはよう、リルとソル。」


そして、2匹を抱えて外に向かう。まだ、朝の6時である。ルイスは、神殿の階段を降りる。


「それで、メッセージも送らず何処に行くんだ?」


「オンラインだから、一応だけど来てみたんだ。」


ルイスは、ハッとして笑顔になる。そこには、トキヤとマッキーが立っており明るい笑顔を向ける。


「おはようございます。相変わらず、お二人は早いですね。僕は、寝起きでまだ眠たいですが。」


すると、2人は挨拶をしてルイスに近づく。


「それで、何処に行くんだ?」


「少しだけ、買い物に行こうと思いまして。まだ、古い遺跡には行かないですよ。メンバーが、揃っていないので。なので、自由に過ごしてください。」


ルイスは、眠たそうにあくびをしている。どこか、あどけない雰囲気に二人は微笑ましく思う。同時にだが、色んな意味で危険だとも思う。


「なら、俺たちもついていく。」


「だな……。今のルイスを、放置すると危険だ。」


何が?っと、ルイスは思ったがハッとする。


「いくら、寝起きでも簡単にはやられませんよ?」


〔違う、そこじゃないんだよ!〕


〔うーん、天然だよな。そこが、良いんだけど。〕


ルイスは、キョトンとしてから首を傾げる。


「まぁ、色々と相談が出来るのは嬉しいですけど。でも、お二人の時間は大丈夫なんですか?」


「おう、大丈夫だ。」


「俺達も、30分くらい前から居るしな。」


ルイスは、嬉しそうに笑うと明るい声音で言う。


「では、まずシャルムさんの所に行きましょう。」


「ん?えっと、何を買うつもりだ?」


キョトンとして、トキヤはルイスを見ている。


「何って、ゴースト対策に浄化のブレスレットを。それと、良い商品を売ってくれるお店を教えて貰おうかと。遺跡系には、スケルトンとかゴーストはもはやお決まりモンスターですからね。」


ルイスは、まだ眠そうに言っている。


「おう、了解だ。まっちゃん、シャルムのお店って何処だっけ?確か、大通りにあった記憶が………。」


「おう、そうだな。って、ルイス寝るなよ?」


「だっ、大丈夫です……。寝てませんよ?」


マッキーは、ため息をついてから言う。


「近くに、井戸があるから顔でも洗ってこい。」


「そうします……。」


ルイスは、走って井戸に向かった。そして、戻って来て3人で街に移動する。そして、シャルムのお店に入る。すると、シャルムは大きな声で驚く。


「まさか、このメンバーが来店するなんて。」


「だよなー。俺は、メンバーに生産職業が居るから来ないし。とっきーは、NPCに頼っているし。ルイスは、基本は籠って出てこないからな。」


マッキーは、楽しそうにふざけて言う。


「それで、浄化のブレスレットは売ってませんか?それと、ここら辺の質の良いお店情報も。」


「52000コイン、それでどう?」


すると、マッキーとトキヤは言う。


「「それ、高過ぎ!」」


「良いですよ。」


ルイスは、暢気に頷いて笑う。


「「は?」」


「そうでした、二人は生産職業では無いですから知らないですね。お店持ちの生産職には、特別な情報網がありまして。お店どうし、定期的に情報を交換したりするんですよ。ちなみに、範囲は解放させてる全国です。だから、リアルタイムでの情報を調べる事も出来るんです。ただ、知るにはお金が必要。ここら辺のって事は、複数のお店の情報を集めて貰う事になります。寧ろ、安過ぎる料金ですよ。」


ルイスは、シャルムを見て〔そうですよね?〕と笑う。シャルムは、驚いてから明るく笑う。


「流石、ルイス♪その代わり、お願いがあるの。」


「察するに、僕のお店との情報交換ですか?」


シャルムは、真剣な表情でルイスを見る。すると、ルイスは素っ気なくシャルムのお願いを見抜く。


「出来れば、情報網として協力して欲しいな。」


「それは、大きく出ましたね。」


ルイスは、基本はお店の情報を公開しない。シャルムは、それを自分達には公開してくれと頼んだ。しかし、それは出来ない理由がルイスにはある。


「公開すれば、荒れますよ?」


「……だよね。でも、知りたいのよ。」


ルイスは、困ったように考えながら言う。


「それに、レシピを公開しろと言っている奴らに、拍車をかける事になりますから。」


「なら、同盟メンバーだけでも!」


ルイスは、悩む仕草で考えている。


「おい、ルイスを余り困らせるなよ?」


マッキーは、真剣な表情でシャルムを見る。


「………なら、同盟クランの各代表……つまり、リーダーにだけ情報を公開します。ただし、他言無用でお願いします。勿論、メンバーにもです。」


ルイスは、真剣な表情でお願いする。


「もし、破られたら?」


「僕は、同盟から抜けます。」


すると、驚いて固まるマッキーとシャルム。トキヤは、頷いてルイスの言葉を聞いている。


「そうだな、縁を切るのが手っ取り早いしな。」


「はい。それに、信用の問題ですからね。」


すると、マッキーとシャルムは真剣な表情で言う。


「「クランの名にかけて……」」


それを、言っちゃいますか……。なら、僕も覚悟を決めなければいけませんね。ただ、買い物をしに来ただけなのですが。何故、こうなるのやら………。


思わず、疲れたように深いため息を吐き出す。


「えっと、ルイス?何か、本当にごめんね?」


「……少しだけ、ここに来た事を後悔しています。」


ルイスが、珍しく嫌味を言う。すると、シャルムは青ざめマッキーは頭が痛そうな表情。トキヤは、苦笑してどう機嫌を取るか考えている。


「では、代金です。」


そう言って、情報の束を鞄に入れるルイス。


「あ、あたいも行く。マッキーが居るなら、ルイスは同盟で動くんでしょ?私も、協力させて!」


「リーダー、今度は逃がしませんよ!」


「Annちゃん、今回だけは許して!」


「いいえ、駄目です!」


ルイスは、今のうちにと外に出る。


プレイヤーの方である、トンガさんに会いに行きましょうかね。ついでに、リーダーさんにも挨拶を。


そこで、ランタンとナイフの補充をしたいです。


「ルイス、少しだけお茶にしないか?最近だけど、料理が旨い喫茶店が近くに出来たんだ。」


マッキーは、ルイスの顔色を窺うように言う。


「それは、どっちの方面ですか?」


「こっから、東だな。」


なるほど、トンガさんのお店がある方向ですね。なら、大丈夫かな?情報も、読みたいですしね。


「なら、情報を読みたいですし行きます。」


「おう、早朝だしのんびり行こうぜ。」


さて、情報ですが。今の所、僕が行きたいのは魔法道具屋のパンドゥーラ。それと、教会のお店グロリア。そして、素材屋ハンモックの3つですね。


ルイスは、紙の束をトキヤに渡す。マッキーは、隣で見ている。二人が、考えているようなのでルイスはアップルティーを飲む。そして、驚く。


「あ、美味しい……。」


「まだ、ルイスさんには負けますけど。」


この、喫茶店〔モチャ〕のマスターであるルッカさんが言う。実は、うちの常連さんでもあります。


「そんな事は、無いですから。とても、美味しいですよ。少しだけ、疲れが癒されました。」


「それなら、良かった。」


さて、行く場所も決まったようですね。


こうして、買い物を済ませて古い遺跡に向かった。


さて、試しに見てみますか。


僕は、【地形把握】・【索敵】・【直感】・【看破】・【危機感知】・【暗視】を発動させてマップを確認する。すると、ダンジョンの地図が立体的に浮かび上がる。………のですが。


うっ、気持ち悪い…………魔法陣…………ですね。


ルイスは、フラフラと座り込み上の全てのスキルを切った。頭が、クラクラして立ち上がれません。


「「「ルイス!」」」


「あー、大丈夫です。」


異常回復薬キュアポーションを、急いで飲むルイス。


すると、クラクラした感覚が消える。


「ちょっと、魔法陣に当たっただけです。地形を、調べようと思ったのですが半分くらいしか見えませんでした。これは、手探りしかありませんね。」


「お前なぁ!このゲームは、変な所でリアルなんだから気を付けろ!本当に、もう大丈夫なのか?」


マッキーは、怒るが最後は心配そうに言う。


「ルイス、立てるか?」


トキヤは、心配そうに手を差し出す。


「えっと、大丈夫か?」


グレンは、驚いたまま聞く。


「すみません……」


ルイスは、立ち上がって遺跡に向かう。


おかしい……。まだ、この国には魔法陣の使われたクエストは無いはず。つまり、ここには何かあるんですね。気を引き締めて行きましょう。そして、遺跡に入った瞬間に映像が壁に流れる。




白銀の髪に、黄金の瞳の青年は呟く。


「ついに、来てしまったようだね。」


その表情は、真剣で王座から立ち上がった。その後ろを、青髪の女性と緑髪の男性がついてくる。そして、足を止めて左を見ると赤毛の青年が立っている


「ねぇ、カリオストロ………。君の弟子は、君が作れなかった蘇生薬を作れると思うかい?」


「さあな……。でも、お前は望まんだろ?」


カリオストロは、そう言うと暗闇に消えてしまう。


「そう、私は望まない。」




そこで、映像がプツリと消えてしまう。ルイスは、驚いて固まったように立ち止まる。


まって、カリオストロは死んだって………。


「ルイス、大丈夫か?」


「えっと、何か見たのか?」


「え………?」


ルイスは、驚いてから3人を見る。


「その、映像が見えなかったんですか?」


すると、3人は真剣な表情になるのだった。


ピロリン♪ 

錬金術師クエストが、追加されました。


・師匠と弟子

・秘匿の薬

・秘匿の試練


ルイスは、取り敢えず見た内容を3人に話した。

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