ぺドフィリア収容刑務所にて
この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。また、ロリコンに耐性の無い方の閲覧はオススメ致しません。
本作品は、法律によって弾圧されたロリコン達が自分達の理想の世界を作るために戦うと言う。というのを基礎にロリコンとロリの恋愛を混ぜこんだちょっと思考の傾いた作品になっています。本作品は私の処女作と言うこともあり、文章が非常に拙いですがどうぞ、お楽しみ下さい。
1999年11月1日 「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律」、通称「児童ポルノ禁止法」施行。
以降全国のロリコン達は数々の摘発を受けた。
ある者は国外へ逃亡、ある者は自らを律し、またある者はロリコンという肩書きを捨てた…
だが、そんな中、己が欲を満たさんとする者が、立ち上がろうとする者達がいた。
人は彼らを軽蔑の意を込めて呼んだ。児童性愛者と。
2018年10月3日 大和武は日本総合病院にて、精神科医の診断を受けていた。
医師「やはり…ぺドフィリアの傾向があるようだ…」
大和武は東京都世田谷区で一人暮らしをしている、十六歳の高校生、ぺドフィリアである。
武「本当ですか?だとすると…俺はどうなるんですか?」
医師「通常ぺドフィリアと診断された者はぺドフィリアを収容する刑務所へと移送される。もちろん君とて例外ではない。」
児童ポルノ禁止法施行から19年、法律は更に厳しいものとなっていた。
医師にぺドフィリアと診断された者は人権を剥奪され、無条件に収容所に送られる。
武「そんな!これは何かの間違いです!もう一度診断してください!」
医師「悪いが私も忙しいのでね。君の症状改善を祈っているよ。」
ガチャ。医師が話し終えると2人の警官が入ってきて、武を取り押さえた。
武「!?何をするんですか!離してください!」
警官A「さっき話しただろう。貴様を連行する。」
武「この!離せ!」
ドス。抵抗する武の腹に警官Bが蹴りを入れた。
武「うぐ!?」
警官B「抵抗するんじゃない!こっちはお前を射殺する許可も降りているんだからな!」
武「そん…な…」ガクッ…
???「起きろ。ロリコン。」
武「うう…ここは…」
目を覚ますと武は壁と鉄格子に囲われた畳み3畳ほどの殺風景な部屋に居た。
???「ここはぺドフィリア収容刑務所の内のひとつだ。」
鉄格子の向こうで刑務官の格好をした少女が答える。
赤色の長い髪を1本にまとめて刑務官の帽子を被っていた。
身体は華奢だが透き通った青い目はじっと武を捉えていて、重々しい空気を放っている。
???「今日から貴様は1113番だ。分かったか?」
武「ちょっと待t」
バキ。身を乗り出そうとしたその瞬間、武は警棒で殴られた。
???「全く…穢らわしい…貴様らは我々の指示に従っていればいいのだ。」
武「く、くそぉ…」
???「ここでのルールはほかの受刑者に聞け。話は以上だ。」
少女は話し終えると廊下の奥へと歩いていった。
刑務所では日々の労働に加え、ぺドフィリアを治療する様々なプログラムがあり武が慣れるのはそう長くはなかった。
それから、数ヶ月の時が流れたある日の朝、武は突然の爆音で目を覚ました。
武は何が起こったか一瞬で把握できた。
武「暴動だ…」
周りを見渡すと武の房の鉄格子が外れていた。
爆発の衝撃だろう。
武「ここに居ても仕方ないな、状況を把握しに行ってあわよくば脱獄するか…」
武は房を出て外へ繋がる方へ走った。
外へ出ると刑務官が囚人、そして見慣れない兵隊たちと激しい銃撃戦をしていた。
遮蔽物も何も無い屋外では多くの人が倒れ、血を流していた。
武が目の前の惨劇を見てただただ愕然としていた時、足元で声がした。
???「ちょっとそこの貴方、助けてくれない?」
声の主は小さな女の子だった。
白い肌、金色の短い髪にピンクのカチューシャ、そしてなぜか青と白を基調としたセーラー服を着ている…
どうやら、足を負傷して動けないでいたようだ。
武「あ、足から血が!大丈夫か!?」
少女「大丈夫、鎮痛剤と止血剤使ったから。でも自分で動くことは出来ないからおぶって欲しいの。貴方囚人でしょ?刑務所の外まで案内してあげるから、お願い。」
武「あ…ああ、分かった。」
武は少女をおんぶすると建物へと引き返した。
少女「ん…ありがと。どこか安全な場所はないかな?疲れたから休憩したいの。」
武「とりあえず引き返そう。俺が来た道は警官も囚人もいなかったし、道の途中には医務室もある。そこで足の手当てをして一息つこう。」
建物内の廊下は行きと同じで人は誰も居らず、難なく医務室へと到着した。
武は少女をベッドに座らせると棚の中にある包帯とアルコール消毒液を物色し、手際よく手当てした。
武「よし、終わったぞ。」
少女「…ありがと、」
武「どういたしまして。…と、自己紹介がまだだったな、俺は大和武、知っての通りこの刑務所の囚人だ。」
少女「私はそんな貴方達をこの刑務所から脱獄させるために来たテロ組織の部隊よ。」
武「本当か!?」
少女「じゃなきゃ私みたいなか弱いか弱い少女がこんな所で負傷しても囚人に助けなんて求めないでしょ?」
武「いや、まず少女が刑務所で負傷してること自体おかしいだろ。」
少女「そう?まあ、とにかく私は貴方達の味方だから、そんな感じでよろしく、」
武(な、なんだこいつ、全然意味わかねえよ!)
武「待て、そもそもなんで俺達を助けるんだ?そんなことして一体なんの得がある?」
少女「そう?案外単純な理由よ?貴方達は私達の同士なのよ。」
武「どういう事だ?」
少女「私達はテロ組織、Lolitaよ。」
武「なんだそれ…」
少女「Lolitaは世の中のロリコン達が児童ポルノ禁止法に対抗するために武装蜂起して出来た組織。で、私はそこの1部隊員ってわけ。」
武「何で君みたいな女の子がそんな組織に、」
少女「別にいいじゃない?そんな細かいこと。」
武(いやいや、細かくねえって…)
少女「さ、これで互いに打ち解けたわけだし、移動しましょ、案内するからおぶって。」
武「(分からないことだらけだが仕方ない)わかった移動しよう……あ、まだ聞きたいことが、」
少女「……悪いけど、あとにして貰える?お客さんが来ちゃったわ。」
次の瞬間、拳銃を持った刑務官の2人がドアを蹴破って入ってきた。
刑務官「動くな!今の話、詳しく聞かせてもらう。」
少女「ヤダ。」
ズドン。少女は隠し持っていた拳銃で2人の刑務官の胸を撃ち抜いた。
刑務官「グハッ!!」
ドサッ。どうやら死んだらしい。
先ほどの惨劇を見て死に多少の耐性がついたようだがそれでも少し動揺しているようだった。
少女「さあ!ほかの刑務官が来る前に逃げよう!」
武「あ、ああ…行こう…」
武は再度少女をおんぶして、走り出した。
追手はすぐに来た。
刑務官達は拳銃を乱射しながら武と少女を追う。
武「くそ!殺す気かよ!」
少女「当たり前でしょ!私があいつらの立場なら殺してでも脱獄なんてさせないわよ!」
武「言ってる場合か!」
少女「とにかく、死にたくなかったらもっと速く走って!」
出口まで来ると刑務官が1人、待ち構えていた。
武「そんな…ここまで来たのに終わりかよ…」
少女「まだ終わってないわ!走り続けて!」
武「どうするつもりだ!?」
少女「幸い弾は少し残ってるわ、私が撃ち抜く!」
武「な、、走ってて照準も定まらねえだろ!?できるわけねえよ!」
少女「どの道殺らなきゃ終わりよ!私は最後まで諦めない!」
武「…わかったよ…このまま突っ切ってやらあ!」
少女は拳銃を取り出し、刑務官を狙う。
そんな少女を信じ武は止まらずに走り続ける。
武達が拳銃の射程に入った直後。
ダダン。少女が放ったふたつの弾は刑務官の手と足に直撃した。
刑務官「ぐああああ!!?」
刑務官はその場に倒れ込み、武は急いで横を走り抜けた。
少女「止まって!」
武「どうした!」
少女「入る時に仕掛けた爆弾を吹き飛ばすの!」
少女が出口横の壁を撃ち抜くと大きな爆発とともに出口が崩れた。
少女「これで少しは持つはず、」
武「よし!行くぞ!」
5分ほど走ると少女の部隊がいた。
少女「ふー、ここまで来ればもう大丈夫。あとは回収部隊に任せてきゅうけーい、あー疲れた。」
武「ほんとに脱獄できた…」
少女「ほらほら、回収用のトラックに乗ろうよ。武。」
トラックに乗り込んで一息つくと武は先ほどしそこなった質問を思い出した。
武「あ、さっきの質問の続きなんだけど、」
少女「ああ、途中だったわね。なに?」
武「君の名前聞いてなかったなって。」
少女「…あはは!そういえば教えてなかったわね。いいよっ、教えてあげる!」
少女「私の名前はLuculia・Glossよ。」
武「そうか、よろしくな。ルクリア!」
L「うん!」
さて、初めて小説を書いてみて思ったのは、文章を考えるのは難しい!ということです笑笑。登場人物のセリフでこっちの文の方がキャラの味が出るのでは?とか考えているとあっという間に時間は過ぎ…結局セリフを全部消す。なんてことになったり笑笑。ただ、小説を書いている時間はとても楽しいものだと感じたので飽き性の私でも続けられそうです笑笑。1話を読んでこの作品を気に入ってくださった方は2話でまた会いましょう!それでは!