エキドナとハル
今回も楽しんで読んでね!!
数時間がたった。
「ハル君?入ってもいいかな?」
ドアのノックする音と共に声が聞こえた
「あぁいいぞ、どうした?」
「ごめんね、疲れてるのに」
「いや、気にしなくていいよ。幸い疲れと傷は阿修羅の自然治癒力で治るし」
「そっか。もう私の治癒魔法は使わなくて済むもんね……」
「え?あ、いやそんなに落ち込む事はないぞ!」
「そうね」
エキドナの声には元気が無かった。
不意に心に直接阿修羅が話しかけてきた
『おい!お前は鈍感すぎるんだよ!ハル、もっと女の子の気持ちをわかるべきだ!この馬鹿者が』
「いや、そんなに言わなくても……」
「え?何か私気に障る事言った?」
「ああ、ごめんごめんこっちの話!」
「そう、なら良かった」
「うん、俺こそ何かごめんな!」
ハルは、満面の笑でエキドナを見つめ
「あ、あ、う、うん」
エキドナは動揺し顔を赤らめている
「ご、ごめんね長居しちゃったかな?もう私いくね」
「あぁ?うん」
ガチャ
エキドナが部屋を出た瞬間
阿修羅が姿を現しハルをビンタする
ペシ!
「いて!何すんだよ!」
「ホントに馬鹿ね!見てて腹の虫がもう耐えられないくらいに騒いでる!」
「だーかーらー!何のことだよ!謝ったろ?俺は!」
「そういう事じゃない!もぅこの子の鈍感さと言ったら比じゃないね」
「なんの事だよホントに」
「まぁ私の口からは言えない事!」
「そう、なのか?」
「えぇ、まぁじきにわかるは」
「そ、そうか」
コンコン
ノック音
「誰だー?」
「あ、ハル!今時間いいか?」
「あぁガーデンどうした?」
「魔女の手下、右手の情報が手に入った」
「っ!?」
ハルの目はものすごく鬼気に感じた
「ハル、落ち着け。」
「阿修羅。あぁすまない」
「お前は感情を出しすぎだ」
「わかっては、いる。でも、大好きだった人を殺された連中ならこれも仕方ないだろ」
「それは、わかるがもっと冷静にだ」
「わ、わかった」
阿修羅はハルを落ち着かせた
それを察したガーデンが話し出した
「いいか、この地図上に書かれている中心部がこの街だ、そして発見された場所がここから80キロ東の森だ」
「80キロ!?」
「あぁ。予想としてはそこに魔女の拠点があると思われる」
「そう、か」
「行くか?行かないかは、ハルが決めろここからは、ハルが指揮官だ」
「俺が行かないと言うとでも?」
「いい答えだ」
「さぁ、行こう!魔女狩りだ!」
どーもー!ナナフシ郷五郎でーす!!
ここから始まる魔女狩り!
ハルと阿修羅の無双感は半端ないけど
ガーデンもすてたものじゃないよ?
次回 魔女狩りの鬼ハル




