アトレウスとハルと阿修羅
久しくいっぱい書いた気がします!
ガチャ
扉が開き、差し込む光にシルエットが写しだされる
「っ!?眩しい」
ハルは、手で目を覆った
だが、阿修羅だけはそのシルエットを知っていた
「あぁ……。お前は、アトレウス。何故ここに居る!」
「何を今更、混血者を汚れた者を殺しに来たんだ!」
「貴様ぁぁぁあ!まだ、私の邪魔をするのかぁ!」
「邪魔?何を言っている?私はただお前のような鬼族が我々人族にとって害があるから消そうとしているだけだ何が悪い?」
「………」
ハルの目は怒りに満ちていた
「おい。お前が誰だか知らねぇし、鬼に何されたかもわからねぇけどよ。鬼ときちんと向き合ってねぇのに勝手な事ばっか言ってんじゃねぇ!」
「はははは!お前さんは、見事に洗脳されてるみたいだな!今すぐ楽にしてやる!」
ハルは、ただひたすらに罵倒した
「お前に阿修羅のなにがわかる!こいつがどれだけ俺のために命はった!あぁ?お前にはわからねぇよなぁ!俺は阿修羅に借りがある、だからここで阿修羅を、そして俺自身を死なせるわけにはいかない!」
アトレウスは剣を取り出した
「我が名はアトレウス、鬼殺しの異名を持つ。我の相棒の妖刀沙羅婆羅でお前を斬り落としてみせよう」
「ハル!私の剣を使って!」
「阿修羅?お前の剣だと!?」
「あぁ、鬼剣を使え。」
「わかった!」
「混血の血を剣に吸わせろ!」
「血を吸わせる?」
「腹に剣を突き刺すんだぁぁあ!」
「わかったよぉ!」
「ハル。ごめんな」
「おらぁぁぁぁぁあ!」
グチュ!
「ゴホッ...ヴ...ゲホッゴホッゴホッ...!」
血を吐いた。
血が抜かれる感覚
気持ち悪い
「そいやぁ俺は血液検査嫌いだったなぁ」
そう呟いた
ドクンッ!
「あぁ。」
「何が起こっている!?」
アトレウスは、状況を掴めていなかった
「がぁぁぁぁあ」
「俺が貴方を殺します」
アトレウスは瞬きする間もなく
蹴り飛ばされた
「ガハ!」
「こんなものだったか?貴様の動きは?」
「何を言っている!私はお前と戦ったことなど!?」
「あるじゃない!貴方が私を殺したのよ?」
「!?こいつらまさか混ざり合いに成功したのか」
「ふふふ。今頃気づいたの?遅いね」
鬼剣がアトレウスの右腕を斬った
「え?」
血が噴き出し腕は宙に舞う
「いたぁぁぁあい!やだぁあぁぁあ!じにたぁくなぁい!」
「あらあら、鬼殺しの異名を持つ者と言っていたくせに。ダッサ」
「っ!?」
気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。
阿修羅の感覚が直接脳に来る。
どっちが体を動かしているか分からない
やだ。やだ。やだ。やだ。
でも、これも
「悪くない!」
ハルと阿修羅は一体。俺と私は同じ
「あなた達に切り離す事は出来ない!」
「くっ。。よくも、よくも右腕を!」
「遅いなぁもう。」
「死ねぇ!あぁぁぁあ!」
「ダメダメダメダメダメ!しっかくぅ!」
「お前狂ってるな」
「私が狂ってる訳じゃないの。ハルの心の状況がそうさせてるのよ?はははははは!」
「どっちでもいい!お前らを殺す!それだけだ!」
「さぁ!殺してみろ!ははははははははははは!」
「おらぁぁぁぁぁあ!」
グチャ!!
「あぁぁぁ。」
バタ!
「遅いからついつい突き刺しちゃったぁ。ごめんね!ははははははははは!」
「お…まえ…ら」
「ねぇ、今どういう気持ち?あの時の私と同じ気持ちだよね?」
「こ…ろ…す……ぜった…いに」
「でもその体じゃあ無理そうよ?」
「う…せい」
「え?きーこーえーない!」
「ガハ…………」
「あ。死んじゃった」
戻れ!阿修羅!もういいだろ!出ていけ
「いやよぉ以外と心地がいいもの!ふふふ!」
あぁぁぁあ!
「ああわぁぁぁぁぁあ!」
「出ていけ!」
「あぁわかったわよ!」
阿修羅は、体を抜けた
「はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。」
「お疲れ様!ハル」
「阿修羅!お前いい加減にしろよ!」
「ごめん!ごめん!あまりにも心地がいいもので!」
「はぁ。まぁいいよ。」
「やっさしぃね!ハルは!」
もう、寝ようか。
「阿修羅、もう寝るよ」
「あぁそうね、おやすみなさいハル」
「おやすみ、阿修羅」
ハルは、寝室に戻り眠りについた………
どーもー!ナナフシ郷五郎でーす!!
皆さんは夜更かししないようにねぇ!
体壊してしまいますから!
次回 エキドナとハル
お楽しみに!!




