鬼の力を受け持つ者
さぁ今日も楽しんでね!
『ドクンッ!ドクンッ!』
心臓の音がうるさい。なんだこれ。
「衛兵よ、今晩エキドナがハルの席を離れたら鬼の血液を混じらせろ」
「そ、それは!?どういうことでしょうか。死んでしまいます!」
「それでいいんだよ。」
「いえですが王様!考え直してください!」
「はぁ。君にはまだ催眠術の効果が聞いてないみたいだね」
「はい?」
「ふふ。眠れ我が永久に」
「王……様」
「ハルに鬼の血液を混じらせろ」
「わかり…ました」
「それでいい。」
────「ハル君今日は、ちょっと席を離れるからね。ずっとそばに居たいのに。」
エキドナは、扉を開け外に出た
衛兵とすれ違った
エキドナは、少し変に思った
「あれ?こっちはハル君しか居ないはずなのに」
大丈夫だろうと安心していた
「ハル様少し気持ち悪いかもしれませんが少しの辛抱です。すぐに楽になりますよ」
衛兵は、笑いながらそう言い
針をハルの腕に刺し
鬼の血液を流し込んだ
「あぁあ!?」
『体がぁ熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い』
「頭が痛い!」
ハルは話せるようになった正気を取り戻した。
「がァァァだァァ」
エキドナにその叫びが届いた
「ハル君!?」
エキドナは、走った長い長い廊下を走った
「ねぇハル君に何をしたの……」
「あぁ何を…したんですかね?」
「え。」
衛兵の首が飛んだエキドナは呆然と見る事しか出来なかった
「……ははははははははは」
ハルは混血になった
人の血、鬼の血。
片目は人の目、もう片方は鬼の目
「ハル君。ごめんなさい」
「エキドナ!!」
ガーデンが入ってきた
「ガーデン。」
「ハル…」
「よ!エキドナ!ガーデン!心配かけたな」
「そんな。鬼と混血に」
ガーデンはただただ驚く事しか出来なかった
「ハル君。もう魔法は使えないは。」
「は?」
「鬼は魔法を使うための力がないの」
「そうなのか」
「これは誰からやられたんだ!ハル!」
「知らないよ」
「衛兵よガーデン」
「やはり、王は」
「えぇそうね。」
「リバイヤと王を殺せばいいんだよな?」
「ハル君」「ハル」
「なぁ。やろうぜ!3人でみんなの敵を!」
「そうね」「そうだな」
どーもー!ナナフシ郷五郎でーす!!
いやぁハルの今後の活躍も楽しみですね!
次回 真実と嘘
お楽しみに!




