『煮詰まる』 君は料理をしたことがないの? 煮詰まるほど火をかければ料理は完成してるじゃない
「うーん」
僕は頭を抱えていた。
今日はキーボードを叩く指が重い。
ネタが思いつかずに悩んでいる状態だ。
「うんうん唸ってどうしたの? 便秘?」
「違うよ。あーでも、捻りだせないと言う意味では便秘かも」
「もしかしてなにも思いつかない?」
「そうなんだよ、ちょっと煮詰まっちゃって」
僕がそう発言した途端。
顔面に唾のしぶきが吹きかかった。
「ふぇーっくしょんしょんしょしょーん!!」
「汚い!レッコンのくしゃみも相当だけど唾がかなり酷い!!」
「酷いのは君の誤用だよ。もう何話目だと思ってるの? 冒頭抜いたら8回目だよ?」
「僕が誤用をしなかったら話が進まないだろ!!」
「メタフィクションな話はやめようか」
「レッコンが言い出したんじゃないか!!」
レッコンは僕の言い分を一切聞かず、ホワイトボードを取り出す。
「さて、君の誤用を此処に書いてあげよう」
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『煮詰まる』
会議などでそろそろ結論が出る時に使う言葉。
誤用としては行き詰ったという意味で使われますが、それならそのまま行き詰ったを使いましょう。
覚え方としては料理と関連付けると覚えやすいと筆者は思います。
煮詰めると料理は完成してますからね。
煮詰まるを誤用した人はおそらくですが料理経験がない人なんじゃないかと。
というか、料理してたら誤用として使うとき違和感あると思います。
気にならない人は少し言葉に関心がなさすぎるので改めた方がいいと思います。
※ただし、一部の辞書で行き詰ったと出ている模様。なので雑学程度で。
例)議論も煮詰まり、ようやく次の議題へと移ることができそうだ。
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「そうなのか、でも煮詰まるって実際使おうとするとみんな勘違いしそうだよね」
「そうだね。だったら使わなきゃいいんだよ。言葉には同義語なんて物もあるわけだし、誤解する言い方をわざわざ誤用している言葉で表現する必要はないんだよ」
「そっかー」
「そっかーじゃないよ。だから調べることは大事なんだから。誤用を指摘する必要がないなんて言われても、小説家の怠慢を正当化する方便にはならないよ。日々精進あるのみ!」
「はぁい」
行き詰った僕は少し休みことにした。
気分転換に辞書を開くのも良いかもしれない。




