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想いはやがて星になる  作者: 二階堂隆一
3/9

ドライ

「やっぱり君は、頭がいんだね。そうだ、名前を教えてよ」

「マルカ、マルカよ」真珠のように白い大きな翼をさっと広げ、

「あなたは? あなたはだあれ?」

 と質問を返してきた。

「僕は、高倉っていうんだ。分かる? た・か・く・ら」

「たかくら、高倉ね。覚えたわ」

「マルカ、よろしくね」

 ふと僕は、腕時計に目を遣った。

「っあ、もう行かないと。ごめんよ、マルカ」

「どこへ行くの?」

 マルカは首を傾げる。

「仕事に戻るんだ。ほら、あそこに大きな工場が見えるだろ? 僕はそこで働いているんだ。だから、もう戻らないと……」

「そう、わかったわ……」

「マルカ、明日もここで会おう。約束だよ」

 雪道を走り急いで工場へ戻った。

 作業前の衛生チェックを済ませ、製造工程を終えたかまぼこの検品ラインに入ると、頭はすぐにマルカのことでいっぱいになった。

 美しい鳥マルカ、不思議な鳥マルカ。

 ただひとつ、どうしても気になることがある。


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