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文句は言わせない
あんまりにも早かったから、どんな掃除か気になった
私が料理をしている時間なんて、一時間も掛かっていない
手の込んだモノなんて作る気もないし、出来ない
偉そうに、「本当に掃除したの!」
とか云って、部屋を見に行くと信じられない世界が広がっていた
一体、どうやってこんなに奇麗にしたのかと、云うくらいにキレイになっていた。
壁も床も、磨きこまれてピカピカ、置いてあった家具も新品とは云わないけれども、清潔に奇麗になっていた。
…………。
………………。
負けた気がする
なぜだか、私が其れなりに一生懸命掃除したよりも奇麗になっているんだ!
叫んで文句を言いたいのを我慢して、私は云った。
「明日から、家全部を掃除してね。出来る限りで良いから--」
うん、私が一番偉いんだ!
文句は言わせない!
そんな意思を込めて、自分の後ろに立っていた相手を見た




