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言語 ?視点
耳に響いたのは、不安なを表す言葉の羅列
だが、聞いたことの無い音
知識はあった、が。
それよりも俺自身は―――
腹立たしい気持ちのままに悪態をついた
そのままいつものように行動しようとする
いつものように?
だが、近くにあった気配の元は怯えたように身を硬くしたようだった
なにかが違う
なにが――?
ああ、言葉が違う
いつも俺自身が使っているモノと
では、使えるモノは?
知識の中に当て嵌まる言語が瞬時に浮かび上がった
「……君は?」
音は合っているか? 疑問が浮ぶ
「--人のことを言う前に、自分のことを言ったらどう」
相対した言葉には、不安が消されていた
話は通じることに安心したと同時に謝罪した




