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プロローグ
「オレ!大きくなったらおじいちゃんみたいな冒険者になる!」
「おおそうかぁ……!レイは冒険者になりたいかあ……!」
様々な本が棚に並ぶ、暖色の光で満ちたどこかの一室。
皺と古傷が顔に刻まれた老人の膝の上で、年季の入った本を抱えた少年がはしゃいでいる。
「それでおじいちゃんが行けなかった所にも行って!『果ての世界』にも行くんだ!」
「そうかそうか、じゃあしっかりと勉強もしないとなあ」
老人は微笑みを浮かべながら、可愛い孫の黄金に輝く髪を優しくなでる。
「大丈夫!勉強好きだし!剣の修行だってがんばってるよ!」
幼い少年は大切な本を机に置いて、老人の膝から降りると木製の定規を持ち剣のように振り回す。
「それでいつか旅に出たら色んな人と友達になって、色んな物を見て、帰ってきたらおじいちゃんにも教えてあげるね」
「ああ……、楽しみにしているよ、レイ」
登場する人物、団体はフィクションです
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