1、文学フリマ大阪13事前準備
文フリ大阪13前日まで、当日、振り返りの3話構成です。
【主な登場人物】
◯腹田貝→私だ。
◯ずみちゃま→柴野いずみさん。ここでは敬意と親しみを込めて『ずみちゃま』と呼ぶ。現実世界の本人の前では『いずみさん』と呼んでいる。
◯ずみママ→柴野いずみさんのお母様。ここでは親しみを込めて『ずみママ』と呼ぶ。現実世界の本人の前では『(いずみさんの)お母さん・お母様』と呼んでいる。
◯夫、母→現実世界における、腹田の夫、腹田の母。
◯『四季八葉企画』メンバー→私とずみちゃまが参加している同人誌製作サークルのメンバー達。心強い。
【はじまりと出会い】
2024年。私とずみちゃまは、『四季八葉企画』メンバーとして、SNSを通じて同人誌製作に取り組んでいた。
ずみちゃまは、2025年文学フリマ大阪に初参加で『四季八葉』を頒布する計画を立てた。
2025年1月文学フリマ京都にて、一般参加したずみ母娘と私は、現地でお会いすることができた。
同人誌製作は金銭が発生する活動である。ずみちゃまは『四季八葉企画』メンバーで唯一の未成年だったので、私は保護者であるずみママにお会いし、「我々は怪しい者ではありません」と『四季八葉企画』メンバー代表として挨拶をさせてもらった。
そして「出来る範囲になりますが、9月の文学フリマ大阪のお手伝いをさせてください」とずみ母娘に話し、ずみママと連絡先を交換した。
【準備】
ずみちゃまはサークル『ズミ文芸』として文学フリマ大阪13に申込手続きをした。『四季八葉』と並行しながら、2種類の同人誌製作を開始した。
予定を確認し、夫に話をして、私は文学フリマ大阪13に売り子として手伝うことを決めた。そして、同人誌製作で忙しいずみちゃまの代わりに、ディスプレイ用什器の準備をすると申し出た。
『四季八葉企画』メンバーには、文学フリマ等の出店経験者が複数名いて、彼女達から何をどんな風に準備すればいいのか色々教えてもらった。
ブースの机に敷くテーブルクロスについて情報をもらい、私は自分で用意することにした。手芸店で布を購入し、実家にあるミシンで縫うつもりだった。しかし、2025年お盆に帰省予定だったのが事情で行けなくなり、私は母にテーブルクロス作りを頼んだ。母は「アンタのお友達の為なら……」とどうにかこうにか完成させてくれた。
『四季八葉企画』メンバーから、『四季八葉』用ディスプレイグッズを送ってもらい、主に100円ショップで写真立てや簡易棚等を購入して、何とか揃えることが出来た。
【決戦前夜、ではない】
ずみちゃまから当日の大体の集合時間を教えてもらう。別途ずみママから「当日よろしくお願いします」と連絡を頂いたので、今回の文学フリマ大阪参加に関するお金の話をする。私はズミ文芸出店に関わるお金の準備は全てずみ母娘でしていただくようにお願いした。
内緒でラクダのフェルト人形を作り、当日持って行く荷物をまとめる。
2週間位前から家族と自分の体調管理に気を付けながら、いよいよ当日を迎えることとなる。
【大事なこと】
◯未成年の方と活動する時は、必ず保護者に間に入ってもらおう。
→今回の同人誌製作活動、文学フリマ参加は、金銭と個人情報のやり取りが発生するものだった。保護者の事前同意を頂けたこと。実際に保護者に会って挨拶出来たこと。直接の連絡やり取りを未成年本人ではなく、保護者とするようにしたこと。この3点が実現出来たからこそ、文学フリマ大阪13参加に繋がったと考えている。
ずみちゃまはとてもしっかりした方である。ネット上は相手の素性がはっきり分からないので、彼女のことをはじめ大学生位の年齢だと思っていた。それが何と中学生(当時)だったのだから、本気で腰を抜かしそうになった。
しかし、どれだけ相手が自分よりもしっかりしていても、未成年と成年という間柄であることは変わりない。未成年と関わる場合は、ちゃんと保護者のことも考えるべきだ。
私も子がいる親だから、余計に肝に銘じていることである。ネット上の趣味活動は、老若男女誰でも気軽に参加出来るメリットがある。だからこそ、未成年への対応は慎重にすべきだ。
お互いに、少しでも安全に楽しく活動していく為にも「オトナには内緒だよ」みたいなことは、決してしてはいけないのである。
次は当日。なるべく実況感を意識しました。どうぞお楽しみください。