2022年、創作活動総括 〜己を知り尽くした、その後の未来〜
皆様こんにちは! シサマという者です。
気がつけば今年も、あっという間にあと数時間。
知識と経験が身につき、慌てる事が少なくなったものの、未だコロナ禍は収まらず。
加えてロシアのウクライナ侵攻や、それに伴うエネルギーや食料品の高騰と、今年は近年で一番キツい1年だった様に感じます。
世相を読んで、投資でひと財産築いた方も少しはいるでしょう。
しかしながら、いくらお金があってもモノがなければどうしようもない……という現実は、むしろ家を建てようとした日本の新興富裕層が痛感しているのではないでしょうか?
さて、今年も私はコロナに感染する事はなく、エナジードリンクを節制して炭酸水を飲む機会が増えた為に、小規模ダイエットにも成功しました!
一方で、職場で慣れない事務仕事が増えて夜勤が減り、手当で微増したはずの給料も物価高に消え……身体は好調でも、サッカーワールドカップがなければ、気持ちが沈んでしまった1年だったかも知れませんね。
そんな私にとって、お金のかからない趣味である創作活動はとても重要です!
本エッセイでは今年の私の活動を振り返りながら、今後の『小説家になろう』サイトでの立ち位置を明確にしていく所存であります。
①自分史上最高ポイント獲得、現時点での年間ランキングはよりにもよって44位。俺は宇宙人に選ばれた男(笑)。
以前に別のエッセイでもご紹介した私のSF短編小説、『地球最後の人類は射殺されていた』は、現時点で通算860ポイントとなり、マイナージャンルの『空想科学』ではあるものの、未だ年間ランキング第44位に居座っております。
しかし、44位って凄いよね。
ランキングに666位はないですから、最も縁起の悪い順位がシサマ逆指名権獲得としか考えられません。
宇宙人に選ばれてしまっただよ……。
ちなみに、殆どアイディア一発勝負の様な本作が自分史上最高ポイントを得た理由は、恐らく主人公である宇宙人のキャラクターにあると思います。
この作品は一人称視点で、主人公が宇宙人である事から、普通の人間とは異なる斜に構えた性格と言葉のチョイス、つまりある意味若気の至りによる「厨二感」を醸し出す様にしました。
結果として、そのキャラクターが『小説家になろう』サイトの一般ユーザー、つまり現代のラノベに馴染んでいる人にすんなりと受け入れられたのでしょう。
私の作品に関しては、この手の主人公が必要になるプロットが出来上がるまで、この成功パターンをなぞるつもりはありません。
しかしながら、『小説家になろう』サイトの一般ユーザーの基本的な嗜好はどのジャンルでも変わらない……この事実はとても良い経験になりました。
②『詩』のジャンルは作者の生き様そのもの。読者とは違う道を歩みつつ、同じゴールに到着して互いに健闘を称え合う様な結末が理想的。
現在の私は、意識してランキング上位や書籍化を目指す事はなくなりました。
ですから、プライベートが忙しくなると連載小説の更新が遅れたり、作品自体を作らなくなる時期が普通に訪れます。
そんな時、ふと思いついたアイディアをすぐ形に出来、迷わず投稿に踏み切れる『詩』のジャンルは、とてもありがたい存在。
ただ、私の作品は自分から読者に共感を求める内容ではなく、似た経験をした人にだけ分かる様な、ある意味説明不足とも取れる作品でした。
これは私が、詩の世界では出来るだけ言葉を減らし、時代の流れに耐える本質を残そうと意識しているからで、分からない人には分からなくてもいいと考えているからです。
このサイトが続く限り、私の作品は残ります。
ある程度時間が経過し、昔は分からなかった作品の意味が分かってくれたらそれでいいと考え、その時までポイントやランキングに囚われず、現役作家として変わらぬ作品を積み上げる事……それが私の進む道だと確信しました。
③やっぱり代表作『バンドー』が大好き!
連載開始から3年が過ぎ、遂にクライマックスが近づいている私の公認代表作『バンドー』。
現時点で120万文字を超える長編連載になっていますが、そもそも1話あたりの平均文字数が約17000文字であり、武闘大会の全試合完全中継に20話、約30万文字を費やすなど(笑)、普通の人間なら絶対飽きて頓挫するか、労力に見合わぬ低評価に耐えられずエタるであろう、トンデモ作品です。
いつか他のエッセイでも述べた様に、本作のプロットや世界観、キャラクターの設定には3年以上の時間をかけており、しかもノートなどには一切メモを取らず、日常生活の傍らで全て頭の中に叩き込みました。
つまり、絶対に忘れない「太い幹」だけで構成されている作品なので、細かいディテールには凝っていても、作風は王道も王道。
予想外な人の死やどんでん返しなどは全く用いずに、追えない程の膨大な伏線を残らず回収して繋げているので、1話が長過ぎる、刺激が少ない、退屈だと感じて第1話でブラバした方が全読者の96%くらいいるでしょう。
今はもう、2話以降を読んでくれとは言いません。
本当にすまないと思っている。
この作風のままブレずに完結させ、成功とは全く次元の違う『伝説』となる事で謝罪にかえさせていただきます(笑)。
④己を知り尽くしてしまった現在……構想中の次回作はまさに私しか書けない、(また)トンデモ作品。
前述の『地球最後の人類は射殺されていた』で、小説としては初めて日間ランキングの1位を獲得し、年間ランキングにまで残る喜びを経験した私。
その経験から、私も少しはこの『小説家になろう』サイトでの成功を意識した作品を書く気になるのだろうか? と胸の内を見つめ直したのですが、結局そういう気持ちにはなりませんでした。
何と言うか、私はこのサイトでの成功からは遠すぎる所まで来てしまったのですよ(笑)。
仮にコンテストでいい所まで残った作品が複数あるとか、5000ポイントくらいまで評価された作品があるなら成功へのモチベーションも上がると思いますが、今は自分の書きたいものを、自分の得意な形で表現する事にしか興味がありません。
現在構想中の次回作は、これまた2年前くらいから構想を練っている『推理』ジャンルです。
主人公は人間関係の煩わしさから探偵事務所を退所し、独立した新米探偵。
しかし、無名の若手はまだまだ探偵だけでは生活出来ず、大学時代の親友が所属するロックバンドに頼まれた作詞家のアルバイトがたまたま成功。
彼は探偵として活動する中、依頼人や社会の光と闇を目の当たりにし、その乾きをハードボイルドな歌詞にしたためて世の中に問いかける……。
ちなみに、捜査と並行して主人公の頭に浮かんだハードボイルドなポエムが、突然出てきます。
読者は強制的に読まされます(笑)。
ですが私としては、ひとつの小説でやりたい事がふたつ同時に出来る、夢の様な作品です。
既に自身のライフワークと化している『バンドー』が完結したあかつきには、仮に完結ブーストや再評価が得られたとしても、私自身の燃え尽き症候群とモチベーション低下は避けらません。
そこに現れた次回作の構想は、私がこの『小説家になろう』サイトの3年間で得た経験から導き出した「自分の立ち位置」を明らかにし、創作活動の更なる喜びを導く最高の選択となるでしょう。
ポイントやランキングとは関係ないくせに、来年は勝手に勝負の年だと認識しました!
それでは皆様、良いお年を!
楽しく悔いのない創作活動を!