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2.はじめてのスキル

異世界来る

ステータス確認

やるぞうおおお!

ここどこ? ←今ここ

ロクは改めて目を覚ました場所から辺りの様子を確認することにした。

遠くには山が見え、少し向こうには木が生えている場所も見える。

そして現在立っている場所は草原のようだ。

どうやらここは山々の間にできた草原、つまり平原ということが分かった。

ぱっと見危なそうな動物や、魔力があるということはどうせ魔物みたいなものがいるだろうと予想していたが、幸いそのようなものはいないようなので落ち着いてこれからについて考えてから行動することにする。


「そういえば魔法ってどうやって使うんだ…?」


異世界と言えば魔法、みたいなところはあるのでやはりロクも使ってみたい。がどうやって使うのかすらも分からないので、とりあえず前世の知識をフル稼働して手当たり次第に探ってみることにした。

まずは定番ともいえる自分の体内にあるであろう魔力の溜まっている場所を探ってみることにした。意識を自分の身体に向け、違和感を探してみる。頭から心臓へ、心臓から手足へ、血管の通りを意識して探っていくと違和感のある場所を見つけることができた。胸よりやや下、腹より少し上らへん、肋骨を想像してもらうと分かりやすいと思うがそこら辺に少し違和感があった。恐らくこれが魔力だろう。


「ちっさ」


思わずロクはそう呟いた。それもそのはず、ステータスが言うにはロクの魔力は1、恐らく魔力を持つ生き物の中では最低値であろう。この世界に元々住んでいる赤ちゃんより低い可能性が浮上している。


魔力が低いのは嘆いても仕方がないし、ステータスが存在する以上レベルを上げるなりすることで魔力は上がっていくだろうと考えた。今は考えても仕方ないとしてロクが次に目を付けたのはスキルの欄だ。


「何もない…か、何もしてないから当たり前だけど」


空っぽのスキル欄に俺は少し不安があった。定番の異世界語理解とかそこら辺のスキルが生えていればよかったのだがそのようなスキルは生えていないようだ。これに関してはロクの話す言葉がそのままこの世界の言語になっていることに賭けるしかない。


「さすがにスキルなしはやばいだろうし、実験してみるか」


異世界ということ、そして魔力が存在するということは魔物がいてもおかしくない。そしてロクはチート転生したわけではないのだから魔法もスキルもない、これではいつ死ぬのか分からなかったのでスキルを生やす方向で動くことにした。


手始めに限界を感じるまでそこら辺を走ってみた。こんなに全力で走ったのは何時ぶりだろうか。口の中が鉄の味がするくらい走った。4時間くらいだろうか、休憩をはさみながらひたすらに走ったロクはその場に倒れ込むようにして走るのをやめる。さすがにこれくらい走ればステータスに変化があるだろう、あってくれ、そう思いながら息を整えるのと同時にステータスをチェックした。


【名前:ロク】

【職業:---】

【HP】10/16

【MP】2/2

【攻撃】3

【魔力】1

【防御】2

【技術】1

【敏捷】3

【運】50


【称号】

【スキル】

『疾走』Lv1

【魔法】


「疾走が生えたか…!」


期待通りの結果にロクは喜んだ。あれだけ走ったのだ、何かしら変化がないと困る。俺の4時間を返せと。スキルが生えたのとステータスが微妙に上がっている、HPと敏捷が1増えている。ただこの疾走というスキル、どんなものなんだろうか。ロクはステータスが表示されているところに意識を向けたりつついたりしてみた。つついたら反応した。触る系のステータスだったようだ。


『疾走』Lv1...素早く走れる。走るときにわずかに疲れづらくなる。常時発動型。


なんともわかりやすい説明ありがとう、そのままだった。走る速度が上がって少し疲れづらくなる…か。レベルが上がったらフルマラソンの距離全力疾走とかできるようになるのかな?そんなことを思いながらこれで何かに追われる場面があっても多少は逃げ切ることができるようになったと思いたい、パッシブ型みたいだし?ステータスの確認も終え息も整ってきたので俺はもう一度軽く走ってみることにした。

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