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1.異世界へ

ネコ探す

見つけて追いかけて見失う

川で足滑らす

目が覚めたら異世界 ←今ここ

目を覚ました俺は知らない場所にいた。いたというか寝ていた。

俺はまず上体を起こして周りを見渡した。マジで見覚えのない景色だった。


「そもそも俺は川辺で足を滑らせたのに…ここはどう見ても川辺じゃないぞ」


流されたのか?そう思って俺は自分の服を見ようとしたが、異変に気付いた。

小さいのだ、明らかに。俺の息子の話じゃないぞ?俺の体が、だ。


「なんだこれ…夢か?」


そう思い俺は自分の頬をつねるが、ちゃんと痛かった。どうやら夢ではないらしい。

じゃあなんだこれはと、とりあえず立ち上がり自分の体を確認する。


「…視点が低いし、どう見てもこれは子供の体だな…それに」


体は子供、恐らく12歳くらいの体になっていたが、それ以上に違和感を感じたのは


「俺こんな服着てなかったぞ?」


服装であった。明らかに見覚えのない服を着ていた。盆休みで帰省していたにしろ

俺は確かに大人サイズの服を着ていたのだ、それがどうだ、この服はまるで


「初期装備…?」


オンラインゲームなどでよく見る、自分のキャラを作り終えた初心者がゲームを初めました!みたいな恰好をしていたのだ。

少なくとも俺はこんな服を持っていたこともないし、着てはいなかった。

少々混乱しているが俺は今の状況を整理し始め、とある結論に至った。


「これはもしかして異世界転生的な奴か…?」


川辺で石に頭を打って倒れたのだ、恐らく死んだかとんでもない重症だろう。

そして倒れた場所、山の中の川辺で人が来ることはまずありそうになかった。

もし重体で倒れていても助けに来る人などいないだろうし、どっちにしろ死んだと思っていいだろう。


「死んだ…んだよな、たぶん俺は」


多少動揺するが意外と未練はない…らしい。それもそうか、会社では浮いてたし、彼女がいた訳でもないしな。

ここが異世界かどうかは置いておいて、知らない場所で自分の体ではない、となると青春時代をネトゲやラノベに費やした俺のすることは一つだった。


「ステータス!」


そう、ステータス確認である、お約束とも言えるこの行為、周りに人がいたりしたら多少は恥ずかしいだろうが幸いこの周りには誰もいそうにもない。

出たら転生確定、出なくても別の世界で2度目の人生と割り切って口にしたこの言葉は、俺の予想通りの物を見せてくれた


【名前:---】

【職業:---】

【HP】10/15

【MP】2/2

【攻撃】3

【魔力】1

【防御】2

【技術】1

【敏捷】2

【運】50


【称号】

【スキル】

【魔法】


おおお!出たぞ!ステータス画面が!俺はここで転生したことを確信した。

そしてステータスを見ていく、と気になる点がある。


「能力値ひっく!まぁ神様にあったわけでもないしこんなもんか…そして俺の名前の欄が設定されてないみたいになってるな…この世界での名前を決めろってことか?」


能力値が低いのはよくある神様に会ってから転生、ということをしていないので置いておくとして、名前が空欄なのは俺も少し困る。これはさっさと決めておいた方が良さそうだな。


「…俺の名前は───ロク」


するとステータスの名前のところにロクという名前で登録されたのでこれでいいのだろう。

なんでロクにしたかって?苗字が睦月、6月だから。単純で分かりやすいだろ?

適当に名前つけちゃったけどこれでいいか、それよりも俺が気になっているのは


「魔力が1…つまりこの世界には魔法の概念があるってことでいいんだよな?」


そう、ステータスに書いてある魔力である。魔力が存在するということは魔法も存在するとみていいだろう。夢にまで見た、とは言わないが魔法には人並に憧れはある。この世界で魔法が存在するというのなら是非覚えて使ってみたい。

あと気になることと言えば俺のステータスの中でずば抜けて高い【運】だが…まぁこれはいい、高くて困ることはないと思いたい。


「そんじゃまぁ…行きますか!」


魔法の存在、ステータス、そして異世界。

ワクワクしないわけないよね!




「で、ここはどこなんだ?」


多少の不安も残して

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